当院の施術のことや、整体のこと
皆様に有益な情報を書き綴ってまいります。
じぶんんにも当てはまるな〜
こんな症状も整体でいいの?
こんな時はどうしたらいいの?なんとなく体がだるい
やる気が出ない
朝起きても疲れが残っている
最近、そんな不調を感じていませんか?
はじめに
こんにちは、大阪市北区、てんま活法整骨院の木下です。
今回のご相談は30代の女性Rさん
仕事、家事と忙しい毎日を過ごされる中で、どうも体調がすぐれない。
内科で相談されたのですが特に異常はないとのことでした。
自律神経が関係しているかもしれないという事で筋肉の緊張を緩めるお薬を処方されたそうです。
以前肩こりでお悩みの際、当院に通院されており今回ご相談を受けました。
こうした不調の背景には、春の気温差が大きく関わっています。
環境省の調査でも、寒暖差は「体調を崩す主な要因」のひとつとされており、医学的にも気温や気圧の変動が自律神経に影響を与えることが明らかになっています。
本記事では、自律神経が乱れる具体的な原因と、姿勢や体の使い方の問題点、日常生活で気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
また体の体のゆがみからアプローチする整体による整え方についてご紹介します。
季節の変わり目に不調を感じやすい方が、根本からの改善に向けて一歩を踏み出せるよう、お手伝いできれば幸いです。
気温差が激しい春、体調不良でお悩みの方のお役に立てる内容です。
ぜひ最後までお読みください。
自律神経の乱れを引き起こす主な原因
自律神経は、交感神経と副交感神経から成り、心拍・呼吸・消化・体温調整などを無意識にコントロールしています。
春にこのバランスが崩れやすくなるのは、以下のような複数の要因が重なるためです。
1日の中で10℃以上の気温差があると、体は何度も体温調節を迫られます。
体温調整をする自律神経に負荷がかかることで、緊張とリラックスの切り替えがうまく出来なくなります。
そうすると、筋肉の緊張状態をうまく解除できなくなります。
緊張状態が続いた体は、疲労感や不眠などの不調が現れやすくなります。
春は低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる季節です。
気圧の急激な変化は自律神経に影響を与え、頭痛・めまい・倦怠感などを引き起こします。
また、睡眠の質も悪化し、自律神経がリセットされず、翌日の不調につながります。
女性ホルモンと自律神経はともに脳の視床下部でコントロールされています。
ストレスや季節要因によるホルモン分泌の乱れが、自律神経の働きにも影響を与えます。
体のゆがみの解説
自律神経と体のバランスは密接に関わっています
。体のゆがみとは、日常の使い方や姿勢のクセにより、体がアンバランスになっている状態です。
例えば、猫背状態の姿勢は、胸を圧迫し、呼吸が浅くなります。
浅い呼吸は緊張状態と同じで交感神経を刺激し、副交感神経の働きを妨げます。
ゆがみにより全身に行き渡る血液に流れも悪くなります。
血液によって酸素と栄養が運ばれます。
ゆがんだ状態では体は酸欠状態になりさらに筋肉の緊張を強めます。
背骨は自律神経の通り道です。
背骨のカーブが乱れていたり、筋肉の左右差が大きかったりすると、神経の伝達にも影響が出やすくなります。
立ち方や歩き方のクセにより、片側の足や腰に負担が集中すると、それを補うために別の筋肉が緊張し、体全体のバランスが崩れてしまいます。
その結果、自律神経も緊張状態が続くことになり、慢性的な疲労感や不調を引き起こします。
整体では、こうした体の状態を把握し、体のゆがみをとることで自律神経症状にアプローチします。
ゆがみが整い、血液の流れが回復し、酸素、栄養が運ばれることで体の緊張が緩み、症状は回復に向かいます。
今回ご相談いただいたRさんも以前、肩こりの際に整えた体に使い方のクセでゆがみが出ている状態でした。
自律神経を整える3つの対策
整体によるケアと併せて、日常生活の中でも自律神経の働きを助ける行動が大切です。
特に「気温差対策」は、春特有の自律神経の乱れを防ぐために重要な要素です。
服での体温調整
寒暖差のある春は、インナー・ミドル・アウターを重ね、脱ぎ着で調整できる服装が基本です。
ストールやカーディガンなど首まわりの保温も意識しましょう。
一枚多いかも?は脱ぐことで調節できます。
上に羽織れるものなどを余裕を持って外に出るようにしましょう。
朝の温活ルーティン
朝は白湯を1杯飲む、軽くストレッチする、朝日を浴びるといった習慣が、朝の交感神経のスムーズな動きだしを助けてくれます。
体を温める、動きやすい状態にしてから動くという意識で習慣として取り入れてみてください。
冷えのリセット
外から帰ったら靴下を履き替える、足湯をする、温かい飲み物を摂るなど、冷えた体を意識的にリセットしましょう。
無意識の間に体は冷えていることが多いです。
帰宅後に温めることで、自律神経の疲労をやわらげます。
まとめ
春は、気温差・気圧・環境変化・などが重なり、自律神経が不安定になりやすい季節です。
「原因がわからない不調」も、実はこの自律神経の乱れから来ている可能性があります。
整体では、姿勢や体のバランスを整えることで、筋肉や神経の緊張を和らげ、自律神経の働きをサポートすることが可能です。
さらに、日常生活での注意点を組み合わせることで、心身の不調は徐々に改善していきます。
なんとなくしんどいを放っておかず、動きやすい体にリセットしましょう。
春の体調不良でお悩みの方は一度ご相談ください。
朝、目が覚めて体を起こそうとした時、「あれ?腰が痛い…」そんな経験はありませんか?
寝ている間は何ともなかったのに、起き上がる時だけズキッと痛みが走ると、不安になりますよね。
「寝相が悪かったのかな?」「歳のせいかな?」と、なんとなくでやり過ごしている方も多いのではないでしょうか。
はじめに
こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。
今回のお悩みは30代の女性はSさん、仕事・家事・育児で忙しく動いておられる方です。
「朝、腰が痛くてすぐに動けないから、子どもを起こす前に時間が必要なんです」と話してくれました。
朝の一歩がスムーズに踏み出せないことは、体だけではなくに精神的なストレスも大きくなります。
この記事では、そんな「朝、起き上がるときの腰の痛み」に悩む30代女性に向けて、
その原因と、深く関係する「体のゆがみ」についてわかりやすく解説し、日常生活の中でできる具体的な対策もご紹介します。
朝のスタートを気持ちよく切るためには、まずはその不調の正体を知ることが第一歩。
朝の動き出し、腰の痛みでお悩みの方にお役に立てる記事です。
ぜひ最後までお読みください。
2. 原因解説
起き上がりの瞬間に腰が痛む原因は、布団や姿勢ではありません。
体の構造・機能のバランスが崩れていることが、痛みの根本的な要因となっています。
まず大きな要因のひとつが筋力のアンバランスです。
本来、寝た状態から起き上がるには腹筋や殿筋など、体幹部の筋肉が連携して働く必要があります。
しかし、運動不足や長時間の座り姿勢によってこれらの筋力が低下すると、腰だけが過剰に動いてしまい負担が集中します。
また、関節の可動性の低下も見逃せないポイントです。
股関節や背骨の上部の柔軟性が損なわれていると、本来なら分散されるべき動きの負担が腰に集中しやすくなります。
起き上がるという何気ない動作の中で、無意識のうちに腰が代わりに頑張ってしまう状態になるのです。
さらに良くない姿勢が慢性化している方は、寝ている間も筋肉が緊張しやすくなります。
猫背や反り腰などの癖があると、就寝中も体がリラックスできず、朝方の動き出しに痛みが出やすくなります。
このように、筋肉・関節・姿勢の3つの要素が絡み合い、起き上がり動作の中で腰に負担をかけているのです。
3. 体のゆがみの解説
では、なぜ筋力や関節、姿勢の問題が起こるのでしょうか?
それらの背景には「体のゆがみ」が大きく関係しています。
ここで注意したいのは、「骨盤がゆがんでいる」という表現は、誤解を生むことがあるという点です
実際には骨そのものが歪むのではなく、筋肉の使い方や姿勢の癖、生活習慣の偏りによって、
体の左右差や重心のズレが生じ、結果としてゆがんだように見える状態がつくられるのです。
例えば、いつも同じ肩でバッグを持っている、片足に体重をかけて立つ、座るときに脚を組む、
こうした日常のちょっとした癖が積み重なり、筋肉の緊張バランスに差が生まれます。
結果、動作のたびに体の一部に過剰な負荷がかかり、それが慢性的な痛みにつながっていくのです。
特に朝は、寝ている間に体が硬くなっている時間帯です。
その状態で左右差のある体を急に動かそうとすると、バランスが取れません。
腰に過剰な緊張や伸張が生じ、痛みとして現れます。
つまり、体のゆがみは単なる見た目の問題ではなく、
を生み出す根本的な原因であり
朝の腰痛という症状の土台になっているのです。
職場の椅子の高さが合っていない
前傾姿勢でスマホを操作する
など、無意識のうちにゆがみが蓄積されます。
毎日の無意識を少し意識するだけでも、体は変わっていきます。
4. 対策
朝の腰痛を少しでも軽減・予防するためには、どのような工夫ができるのでしょうか?
ここではストレッチやセルフケアではなく、日常生活に取り入れやすい動作と習慣の改善に注目してみましょう。
起き上がり動作
仰向けからいきなり上半身を起こすのではなく、膝を立ててから体を横向きにし、両手で床を押しながらゆっくり上体を起こします。
このひと手間で腰への負担は大きく軽減されます。
左右起きやすい方向に差が多くあります。
起きやすい方向を確認してみましょう。
立ち姿勢
普段、無意識に片足重心で立っていませんか?
鏡の前で自分の立ち姿をチェックしてみてください。
左右均等に体重を乗せる意識を持つだけでも、
バランスよく体重を支えることが出来、ゆがみの予防につながります。
座り方
椅子に座るときは骨盤を立てて、足裏をしっかり床につける。
この座り方を習慣にするだけでも、体幹のバランスは整いやすくなります。
そして何より、気づいたときに姿勢を整えるという意識を持つことが、体のバランスを取り戻す大きな第一歩です。
完璧を目指すのではなく、少しずつ整えることが、長く続ける秘訣です。
5. まとめ
朝の腰痛は、加齢や疲労のせいだけではなく、日々の体の使い方のクセが積み重なって起こる体のゆがみが関係しています。
体のゆがみは、筋肉や関節、姿勢に影響を与えます。
特に寝起きのような動き出しの初めに症状として現れやすいのです。
しかし、日常の中にあるちょっとした工夫を取り入れることで、体は確実に変わっていきます。
もしあなたが朝の動き出しの腰の痛みでお悩みでしたら一度体の使い方に注意してみてください。
「歩きはじめに股関節が引っかかったような気がするけど、しばらくすると気にならなくなる」
「はっきりした痛みじゃないから、気のせいかなと思って放置していた」
実際に当院に来られた40代女性の患者さんの声です。
はじめに
こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。
“なんとなく痛い”という感覚は、日常生活に支障が出るほどではないため、軽く見られがちです。
しかしその違和感は、体のバランスが崩れ始めているサインかもしれません。
厚生労働省の調査によると、股関節の痛みは40代以降の女性に多く、特に動作の中心となる関節として負担が集中しやすい場所です。
初期段階では見過ごされやすく、痛みが悪化してから受診されるケースが多く見受けられます。
今回の記事では「なんとなく痛い」股関節の痛みの裏に潜む原因と、見過ごしてはいけない体のゆがみとの関連をお伝えします。
そして日常でできる対策まで、専門的な視点から詳しく解説します。
股関節の痛み、ひっかかるような違和感でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。
原因解説
股関節は、骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつなぐ関節で、歩く・立つ・座るといった基本動作すべてに関与しています。
そのため、股関節に異常があると、日常生活全体に影響が出やすくなります。
多く見られるのは、痛みの原因が明確ではない慢性的な違和感やにぶい痛みです。
これは、加齢や筋力の低下、姿勢の崩れといったさまざまな要因が複雑に絡み合って起こるため、単一の原因を特定することが難しい場合もあります。
以下に、代表的な直接的な要因を3つ挙げてご説明します。
姿勢の崩れによる負担
長時間の座り仕事、片足に体重をかけて立つクセ、足を組む習慣などにより、股関節の可動域に偏りが生まれます。
その結果、関節周囲の筋肉や靭帯に過剰な負荷がかかり、炎症や痛みを引き起こすことがあります。
股関節を支える筋力の低下
特に重要なのが中殿筋(ちゅうでんきん)と腸腰筋(ちょうようきん)です。
これらは股関節を安定させる役割を持っており、筋力が低下すると、関節がぐらつきやすくなり、わずかな動きでも違和感や痛みが出やすくなります。
関節構造の変化
年齢とともに、関節のクッションである軟骨に負担がかかりやすくなります
この状態を放置すると、関節の変形が進行し、変形性股関節症へと進みます。
これらの要因はいずれも、初期段階では強い痛みを伴わず、「なんとなくおかしい」「重だるい」といった曖昧な症状から始まるのが特徴です。
だからこそ、早い段階で原因を知り、対処していくことが重要です。
体のゆがみの解説
体のゆがみとは、骨格全体のバランスが崩れている状態を指します。
よく骨盤がゆがんでいると表現されますが、実際には骨盤そのものが変形したりねじれたりすることはほとんどありません。
正確には、骨盤まわりの筋肉や関節の動きのアンバランスが、体の左右差や傾きとして表れているのです。
このゆがみは、長年の姿勢や日常動作のクセによって少しずつ形成されていきます。
日常生活の何気ない習慣がゆがみをつくります。
こうした動作は、1回では問題にならなくても、何年も繰り返されることで筋肉の使い方に偏りが生まれ、関節の可動性にも差が出てきます。
これが結果として体のゆがみとなり、体の中心にある股関節に負担が集中するのです。
ゆがみが引き起こす股関節の不調
体のバランスが崩れると、股関節が本来の位置や角度で動かなくなり、関節の中の軟骨や筋肉に一方向のストレスがかかりやすくなります。
その結果、
といった症状が現れやすくなります。
ゆがみは、見た目ではわかりにくく、痛みが出てから気づくことがほとんどです。
だからこそ、小さな違和感をゆがみのサインとしてとらえる視点がとても大切になります。
日常生活で悪化を防ぐために
股関節にかかる負担は、日々の何気ない動作や姿勢から生じることが少なくありません。
「動き方」や「立ち方」を少し意識するだけでも、違和感の軽減や進行の予防につながります。
以下では、日常生活で取り入れやすい3つのポイントをご紹介します。
正しい座り方を習慣にする
椅子には深く腰掛けて、骨盤を立てるように意識する
両足は床にしっかりとつけ、足を組まないようにする
背もたれに寄りかかりすぎず、背筋を軽く伸ばす
こうした座り方は、股関節周囲の筋肉や関節にかかる負担を減らし、ゆがみの予防にも効果的です。
歩き方を見直す
かかとからつま先へ、足裏全体を使って歩く
歩幅はやや広めにとる
膝とつま先、股関節の向きをそろえるよう意識する
また、がに股や内股にならないよう、脚のラインをまっすぐに保つこともポイントです。
片足重心を避ける
立つときは両足に均等に体重をかける
片足に乗っていることに気づいたらこまめに修正する
こうした小さな意識の積み重ねが、将来的な痛みの予防につながっていきます。
まとめ
なんとなく痛いという股関節の違和感は、日々の忙しさの中でつい見過ごしてしまいがちです。
ですがその感覚こそ、体が発している大切なサインかもしれません。
股関節の痛みは、いきなり激しく現れるわけではなく、少しずつ進行していくことが多くあります。
その背景には、長年の姿勢や習慣によって積み重なった体のゆがみが関係しているケースが非常に多く見受けられます。
痛みが出始めたからといってすぐに手術や強い治療が必要になるわけではありません。
日常生活の中で意識を変え、身体のバランスを整えることが、症状の改善や進行の予防につながります。
当院では、股関節だけを診るのではなく、全身のバランスを確認しながら、個々の生活スタイルに合わせたアドバイスを行っています。
股関節に違和感があると少しでも不安を感じた方は、一度ご相談ください。
はじめに
肩こりと吐き気の関係
1. 自律神経の乱れと肩こり
2. 血流障害による脳の酸欠
3. 首の骨と迷走神経の関係
4. ストレス要因
体の歪みとの関係
姿勢の崩れがストレス反応の関係
まとめ
ランニングの後に膝の内側が痛みが出る
ストレッチしてもなかなか良くならない…
そんなお悩みを抱えていませんか?
それは、鵞足炎(がそくえん)と呼ばれるスポーツ障害かもしれません。
はじめに
こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。
マラソン大会に向けて向けて練習をしていたけれど、膝の内側に痛みが出てうまくトレーニングが出来ないとご相談を受けました。
骨や関節に問題があるのかと思い、整形外科でレントゲンを撮りに行かれたそうです。
整形外科での診断は、鵞足炎。
安静に過ごしストレッチをしておけば良いと指導を受け2週間過ごしたそうです。
トレーニングを再開すると痛みが再発して、どうしたら良いかとご来院されました。
鵞足炎とは、太ももの内側にある縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)という3つの筋肉の腱が膝の内側下部で扇状に付着する部分を出での炎症です。下図参照
ランニングの繰り返し動作や膝の屈伸で、この部位に過度な摩擦や圧力が加わると炎症が生じ、痛みを引き起こします。
米国整形外科スポーツ医学会のデータでは、ランナーの膝の障害の中で鵞足炎は比較的多く報告されています。
特に30代以降の男性に発症が増えているとされています。
ストレッチやマッサージで一時的に改善したように感じても、根本原因が解消されなければ再発を繰り返します。
この記事では、鵞足炎でお悩みに方に向けて、原因から体の使い方、そして日常生活で注意すべきポイントを詳しく解説します。
原因解説
鵞足炎は、膝の内側にある筋肉が骨に付く部分に繰り返し負荷がかかることで生じる炎症です。
その背景には以下のような要因があり、複雑に絡んでいます。
① オーバーユース(使いすぎ)
ランニングなどの繰り返し動作によって、擦れたり圧迫されたりする頻度が増えると、炎症が起こります。
特に、長距離走や毎日のランニング習慣がある方は、筋肉や腱の回復が追いつかず、炎症が慢性化しやすい傾向にあります。
② 筋肉の柔軟性低下
鵞足を構成する筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)は、いずれも股関節から膝の内側をまたいで付着しています。
広い範囲を覆う筋肉で、太ももの内側や裏側の柔軟性と密接に関係しています。
筋肉が硬いと、鵞足部が常に引っ張られるため、ランニングのたびに摩擦が起こりやすくなります。
特にハムストリングスや内転筋群が短縮していると、膝を曲げ伸ばしするたびに、鵞足部の組織が引き延ばされ、炎症を助長します
③ 筋力バランスの崩れ
ランナーに多いのが、前ももの筋肉(大腿四頭筋)だけが発達して、臀部やハムストリングスが弱いという筋力バランスの偏りです。
股関節周囲の筋力が弱いと、着地の衝撃を分散できず、膝に過剰な負担がかかります。
特に内側の筋肉だけが働きすぎるパターンでは、鵞足部へのストレスが集中しやすくなります。
その結果、膝関節が安定せず、鵞足部が「膝のねじれ」や「引っ張り」の影響を強く受けるようになります。
④ ランニングフォームの問題
フォームの乱れは鵞足炎の根本原因の一つです。
特に注目すべきは「オーバープロネーション」と呼ばれる足部の過度な内側への回転です。
オーバープロネーションになると、足首から膝にかけてバランスが崩れ、膝が内側へ倒れ込む「ニーイン」状態になります。
その結果、鵞足部にねじれと圧縮の力が加わり、摩擦と引き伸ばす力が同時に発生。
これが炎症の大きな引き金となるのです。
フォームは走り方のクセでもあるため、長年の積み重ねが痛みに直結している場合も多いです。
⑤ 路面環境
硬いアスファルトやコンクリート道路は、着地時の衝撃を吸収してくれないため、膝関節や腱への負担が増します。
また、傾斜のある道や歩道の片側だけ高い道は、体の左右どちらかに偏った負荷をかけ、結果として膝の内側(=鵞足部)に一方的なストレスを与えてしまいます。
なぜ「ストレッチ」では治らないのか?
ストレッチは確かに筋肉の柔軟性を高める上で有効ですが、すでに炎症が起きている状態では逆効果になることもあるのです。
さらに、鵞足炎の原因は「筋肉の硬さ」だけでなく、筋力不足やフォームのクセ、アライメントの乱れなど複数あるため、ストレッチ“だけ”では改善に至らないケースが非常に多いというわけです。
対策
鵞足炎の対処において、セルフケアや治療と並行して、日常生活の過ごし方にも意識を向けることが重要です。
以下に、膝への負担を軽減するための実践的なポイントを紹介します。
ランニングの前には、筋肉と関節の柔軟性を高める準備運動を行います。
ランニング後は疲労回復を目的としたストレッチ、入浴を心がけましょう。
走行距離やスピードを突然増やすと、鵞足部に過度な負担がかかります。
走行距離、ペースなどの皆直しを適切に行いましょう。
傾斜のある道路や傾いた歩道ではなく、できるだけフラットな路面を選びましょう。
硬すぎる地面も、砂利道などは避けた方が良いです。
足に合ったシューズを履くことは怪我の予防にはとても大切です。
特にオーバープロネーション傾向のある方は、安定性のあるシューズやインソールの導入を検討しましょう。
日常の歩き方や立ち方、座り方など、普段の体の使い方にも目を向け、左右差や体の軸のブレを修正する意識を持ちましょう。
こうした取り組みを続けることで、治癒を早めるだけでなく、再発防止にもつながります。
膝を守るためには、日々の積み重ねがとても大切なのです。
体のゆがみの解説
上記の内容を実践して回復される方もおられます。
しかし、自分で出来る事はしたけれど回復しない。
そんな方は原因が膝だけではないかもしれません。
背骨や腰、足首を含めた体全体のゆがみが鵞足炎に大きく関係しているからです。
たとえば、骨盤が前傾していると、太ももの前側が常に緊張します。
一方で、骨盤が後傾していると、太ももの裏側が引き延ばされ、鵞足部に持続的な牽引ストレスがかかります。
また、足首や足裏のバランスが崩れていると、着地の際に膝が内側へ倒れ込みやすくなります。
特に偏平足や外反母趾、足首の可動域制限がある方は、膝関節がねじれるような動きになりやすく、それが鵞足への過負荷を引き起こす原因になります。
過去の捻挫などで足のバランスを崩したままの方も多くおられます。
さらに、日常の姿勢や歩き方のクセも大きな要因です。
猫背や反り腰、左右どちらかの足に体重をかける癖なども、股関節~膝~足首の連動性を崩し、膝の内側に過剰なストレスをかけてしまいます。
このように、体のゆがみは単なる見た目の問題ではなく、動作の質に直結しています。
体のゆがみが膝の痛みとして表れるのです。
根本的な改善を目指すためには、膝だけでなく全身のバランスを見直すことが欠かせません。
まとめ
鵞足炎は、軽度の段階では膝の内側が少し痛いだけと軽視されがちです
しかし、全身のバランスや筋力、フォーム、日常動作が密接に関係している奥深い障害です。
安静とストレッチをしても改善しない場合、それは体全体のアンバランスや間違えた使い方をしているかもしれません。
膝だけをケアするのではなく、なぜ膝の内側に痛みが出るのか?を見つめ直すことが、根本改善への第一歩です。
ランニングを続けるために、今の痛みを無視せず体としっかり向き合うことが大切です。
トレーニングをできない状態は辛いと思います。
焦らず確実に、自分の身体をリセットする機会と捉え、前向きに取り組んでいきましょう。
日常生活を見直しても変化がない場合は専門的な機関でのご相談をおすすめします。
当院でもゆがみから見た正しい体の使い方をお伝えしております。
お困りの際は、一度ご相談ください。
「このまま歩けなくなったらどうしよう…」
「年齢のせいなのかな?」
今回股関節の痛みでご相談いただいた40代パートをされているTさん。
初めは自転車にまたがる時に違和感があったそうです。
その違和感を感じる回数が増えてきて徐々に痛みへと変わってきたとのことでした。
はじめに
こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。
この記事をお読みの方は、股関節の痛みが続きと不安を感じるておられるのではないでしょうか。
特に40代を迎える頃から、股関節の違和感や痛みを訴える女性が増えています。
実際、厚生労働省の国民生活基礎調査(2022年)でも、関節痛は女性の悩みの上位に挙げられており、日常生活に支障をきたす要因として重要です。
なかでも股関節は、体を支える重要な関節であり、痛みがあると立つ・歩くといった基本的な動作にも影響を及ぼします。
この股関節の痛み、実は「体のゆがみ」と深く関係していることをご存じでしょうか?
本記事では、股関節痛の根本的な原因や体のバランスとの関係、そして日常生活で気をつけるべきポイントについて、丁寧に解説していきます。
正しい知識を得ることで、これ以上の悪化を防ぎ、健やかな毎日を取り戻す第一歩となるはずです。
股関節痛の主な原因
股関節痛と一口に言っても、その原因は人によってさまざまです。
整多くの患者さまを診ていると、「知らないうちに悪化していた」「昔のクセが原因だった」と驚かれるケースも多くあります。
特に40代女性に多く見られる主な原因について、詳しく解説いたします。
1. 変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)
中年以降のの女性に最も多い原因です。
股関節の関節の軟骨は、骨と骨がこすれ合うのを防ぐクッションの役割を果たします。
加齢や過剰な負荷によってすり減っていくと、骨同士が直接ぶつかり合い、炎症や変形を起こします。
特に40代以降の女性は、次の状態が起きて進行しやすい傾向にあります:
・骨盤の構造が広く、股関節の安定性が低い
・出産やホルモンバランスの影響で関節がゆるみやすい
初期には「動き始めだけ痛い」「長時間歩くと違和感がある」程度でも、徐々に痛みが強くなり、日常生活に支障をようになります。
2. 臼蓋形成不全
日本人女性に非常に多い先天的な骨格の特徴です。
股関節の受け皿である部分が浅く、太ももの骨の先端をしっかり包み込めていない状態を指します。
この構造だと、体重を支えるたびに関節への圧力が集中し、軟骨がすり減りやすくなります。
臼蓋形成不全は、以下のような症状と関係しています
・20代~30代では違和感のみだが、40代以降で悪化しやすい
・変形性股関節症へ移行するリスクが非常に高い
「若い頃から体がかたい」「開脚が苦手」と感じていた方は、気づかないうちにこの状態だった可能性もあります。
3. 筋肉の硬さとアンバランス
股関節は、さまざまな筋肉の連動によってスムーズに動いています。
足を動かすために、太ももやお尻、お腹の奥を通る筋肉を使います。
これらの筋肉が硬くなると、股関節の動きが制限され、関節に直接負荷がかかりやすくなります
また、片側だけ筋力が弱くなっている、使いすぎているといったアンバランスがあると、痛みや動作の制限が片側だけに出るケースもあります。
4. 姿勢のクセ・動作の習慣
一見すると関係なさそうな「日常の姿勢」や「何気ないクセ」も、実は大きな要因です。
・片足に体重をかけて立つ
・足を組むクセがある
・いつも同じ肩でバッグを持つ
・横座りやぺたんこ座りをよくする
・同じ側を下にして寝る
これらは筋肉に左右差を生み出し、股関節の可動域を狭めていきます。
特に40代になると、筋力が落ち始めるため、その分の負荷が関節に集中しやすくなります。
5. 過去のケガやスポーツ歴
学生時代の部活動や、若い頃のケガが原因で、長年のうちに股関節に負担が蓄積されていることもあります。
・捻挫後に左右で歩き方が変わった
・交通事故や大きな転倒をしたことがある
・マラソンやバレエ、ダンスで片側を酷使していた
本人が忘れていても、体が無意識にかばう動きをしていて、40代以降で痛みとして現れるケースがあります。
このように、股関節痛の原因は「構造」「筋肉」「生活習慣」「過去のケガ」などが複雑に絡み合っています。「
年齢だから仕方ない」と諦めず、自分の体の状態を正しく理解することで、適切なケアと予防につなげることができます。
体のゆがみと股関節痛の関係性
私たちの体は本来、左右対称でバランスが取れていることが理想です。
しかし現実には、生活習慣や姿勢のクセによって、筋肉の緊張や関節の動きに左右差が生じ、それが体のゆがみとして表れます。
よく誤解されがちですが、骨盤自体が「ゆがむ」ことはありません。
骨盤は靭帯と関節により固定されており、骨そのものが曲がるわけではないのです。
正確には、骨盤の傾きや左右の高さに差が出る、アンバランスな状態を指してゆがみと呼びます。
たとえば、座るときに足を組む習慣や、いつも同じ肩にバッグをかけるといった動作が続くと、骨盤や股関節周囲の筋肉に左右差が生じます。
結果として片側の股関節にばかり負担がかかるようになります。
また、背骨や肩の位置が傾いていれば、股関節の動かせる範囲も偏り、動作の際に無理な力がかかります。
このように体のゆがみは、関節の使い方を不自然なものにし、股関節痛の原因になるだけでなく、痛みが慢性化・悪化する大きな要因にもなります。
日常生活で気をつけたいポイント
股関節痛を軽減し、これ以上悪化させないためには、毎日の生活習慣を見直すことが非常に重要です。
以下の点に注意してみましょう。
・立ち方・座り方を見直す
片足に重心をかけて立つクセがある方は、両足にバランスよく体重をかけるよう意識しましょう。
椅子に座る際は、足の裏が床につく位置で座りましょう。
・長時間の同じ姿勢を避ける
長時間のデスクワークや立ち仕事は、筋肉の血流を悪くし、股関節周辺の柔軟性を損ないます。
1時間に一度は軽く体を動かすよう心がけましょう。
・無理な歩き方や急な運動は控える
痛みがあるときに無理に歩いたり、急に運動を始めると、かえって悪化します。
どのような動きで痛みが出るのかをまずは確認しましょう。
・足元の環境を整える
ヒールの高い靴やクッション性のないスリッパは、歩行時の衝撃を吸収できず、股関節に直接負担がかかります。
なるべく安定した靴を選びましょう。
・日常動作に左右差がないかチェック
「片側だけで荷物を持っている」「いつも同じ方向で寝ている」など、自分では気づきにくい動作のクセがないか確認してみましょう。
日々の小さな意識の積み重ねが、股関節への負担を減らし、快適な動作を取り戻す第一歩となります。
まとめ
股関節の痛みは、ただの疲れや年齢の問題ではなく、体の使い方や姿勢のクセ、ゆがみによって生じます。
放っておくことで、痛みが慢性化し、歩く、立ち上がるなどの日常的動作に影響します。
正しい知識を持ち、生活習慣を少しずつ見直すことで、症状の悪化を防ぎ、股関節の健康を守ることが可能です。
最近ちょっと股関節が気になるな…と感じたら、今回の生活の注意点を見直してください。
レントゲンなどで変形や関節が浅いなどの診断を受けている方は、専門的な施術が必要です。
当院でも承っていますので、お気軽にご相談ください。
最近、右手の小指と薬指がしびれて力が入りにくいんです。
パソコン作業をしていると特に症状がひどくなって…」
はじめに
こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。
肘の内側から手にかけてのしびれや痛みでお困りの40代男性からのご相談です。
特に小指と薬指に限定されたしびれは、神経に関連する問題が疑われるサインです。
仕事や趣味などで手や腕を使う頻度が多く、負担の蓄積が蓄積することにより症状が現れまルコとが多くみられます。
実際、デスクワークによる肘の圧迫や、長時間のスマートフォン使用、さらには筋トレやスポーツなど、肘関節周囲の酷使は日常的に起こっています。
このような症状は、整形外科で肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)と診断されます。
これは、尺骨神経(しゃっこつしんけい)が肘の内側にある「肘部管」と呼ばれるトンネルで圧迫され、しびれや痛み、さらには握力の低下といった症状を引き起こします。
日本整形外科学会の発表によると、肘部管症候群は中高年の男性に多く、発見が遅れることで手の機能に大きな支障を来す可能性があるとされています。
今回の記事では、この肘部管症候群について、原因や仕組みを専門的に解説し、日常生活で注意すべきポイントや、早期改善のための対策についてご紹介します。
肘の内側方手にかけての痛み、痺れでお困りの方はぜひ最後までお読み下さい。
肘部管症候群の原因とは?
肘部管症候群は、肘の内側にある「肘部管(ちゅうぶかん)」というトンネル状の空間で、尺骨神経が慢性的に圧迫されたり、過剰に引き伸ばされることで発症する神経障害です。
尺骨神経は、首の脊髄から始まり、肩、腕、肘、前腕、小指側の手へと伸びており、小指と薬指の感覚や、手の細かい動きをコントロールする筋肉に関与しています。
この神経が圧迫を受けると、まず小指側に違和感やしびれが現れ、進行すると「握力の低下」や「手の筋肉の萎縮」にまで至ることがあります。
主な原因としては以下のような要素が考えられます
長時間肘を曲げたままの姿勢
デスクワーク時に肘を机に押しつける習慣
スポーツ(特に野球・テニス)での反復的な肘の使い過ぎ
過去の肘の骨折や脱臼による骨の変形
ガングリオンなどの腫瘤が神経を圧迫するケース
さらに、現代人に多い長時間のスマートフォン操作も、肘部管症候群を引き起こす新たな要因として注目されています。
特に、ベッドで横になりながらスマホを操作する姿勢は、肘を深く曲げる状態を長く維持することになり、神経を圧迫しやすくなります。
このような状態が慢性化すると、神経の伝達が阻害され、「つまむ」「握る」といった動作が困難になるほど、握力が落ちる場合もあります。
握力の低下は、単なる筋力不足ではなく、神経系の異常が関与していることが多いため、早期の診断と対応が求められます。
症状を悪化させない日常生活での注意点
肘部管症候群は、早期であれば生活習慣の見直しによって十分に改善が期待できる症状です。
ここでは、日常生活で気をつけるべきポイントをいくつかご紹介します。
・肘の圧迫を避ける作業環境の整備
デスクワークをされている方は、肘を机の角に当てないよう、柔らかい肘パッドを使ったり、椅子と机の高さを調整して、肘の負担を最小限にしましょう。
・スマホやPCの使いすぎに注意する
スマートフォンの連続使用は、手首や肘の屈曲姿勢を長時間続ける原因になります。
30分に一度は手を伸ばし、肩・肘・手首のストレッチを取り入れてください。
・定期的なストレッチと筋肉のケア
前腕の筋肉(特に尺側手根屈筋)をや軽く伸ばしたり、肘関節の屈伸運動を行うことで血流を促進し、神経への負担を軽減します。
・握力低下を感じたら医療機関へ相談
物がうまくつかめない、力が入らないと感じたら、それは神経障害が進行している可能性があります
整形外科での診察を受け、正確な状態を把握することが重要です。
・日常の動作でも気をつけるべきクセを見直す
例えば、ついつい肘をついてテレビを見たり、頬杖をついて座るクセがある方は、それが神経への圧迫になっている可能性があります。
無意識のうちに肘に負担をかける姿勢を習慣にしないことも、大切な予防策のひとつです。
・重たい荷物を長時間持たない
スーパーの買い物袋や仕事用のカバンなど、腕にかけたまま長時間移動することは、肘や手首に負担をかけ、神経の圧迫を助長することがあります。
特に同じ腕でいつも荷物を持っている方は、左右のバランスを見直しましょう。
こうした生活習慣の小さな見直しが、神経への負担を減らし、症状の改善や予防に大きく寄与します。
まとめ
肘の内側から手の小指や薬指にかけてのしびれや痛み。
これらの症状は、日々の生活の中で少しずつ進行していくことが多いため、「気のせいかな?」と放置してしまいがちです。
しかし、こうした症状が出たときには、肘部管症候群という神経障害が進行している可能性を疑う必要があります。
進行すると、日常生活における動作に支障を来し、重症化すれば手術が必要になるケースもあります。
そのため、違和感を覚えた時点での早期対応が非常に重要です。
生活習慣の見直しだけで改善できる段階を逃さないためにも、自分の体の変化をほったらかしにしないことが重要です。
当院でも、筋肉や関節、神経の状態を総合的に判断し、あなたの症状に合わせた施術や指導を行います。
肩を上げるとズキッと痛む
上着を着る時に肩に痛みが出る
はじめに
こんにちは、大阪市北区、てんま活法整骨院の木下です。
今回ご相談いただいたSさん、洗濯物を干そうとした瞬間に肩に痛みが。
その後もふとした時に、腕を上げるたびに肩に引っ掛かるような痛みが出るようになりました。
病院では四十肩と診断され、痛みの出ない範囲で動かしておくようにと指導されました。
日常生活での動きの中で不意に出る痛みはなかなか治らず楽にはなりません。
実際、40代女性の3人に1人が肩の痛みを感じているというデータもあり、四十肩は決して珍しい症状ではありません。
年齢のせいだから、仕方ないそのうち楽になるんじゃない?と我慢してしまっている方がとても多いのです。
四十肩の対策が痛いけど動かしましょうでは辛いし不安ですよね。
痛みにはちゃんと原因があり、正しい対策があります。
「どうして私だけこんなに痛いの?」「このままずっと治らないのでは…」と不安な気持ちになっていませんか?
原因解説
四十肩は正式には肩関節周囲炎は、肩関節周囲の組織に炎症が起きることです。
腕を上げたり後ろに回したりする動作が制限されたり、痛みを感じたりする状態を指します。
医学的には加齢による変性や血流障害が主な原因とされています。
長年のデスクワークやスマホの使用により、猫背気味になっている方が多く、
その結果、肩甲骨の可動域が狭くなり、肩関節が自由に動かせなくなるのです。
また、肩の深い部分ある筋肉に柔軟性がなくなることで、関節の中で炎症が起こりやすくなります。
肩の関節は、体の中でも特に可動域が広く繊細な構造をしており、少しの姿勢の崩れや動作のクセでも大きな影響を受けます。
つまり、四十肩は単なる肩のトラブルではなく、全身の姿勢や体の使い方が複雑に絡み合った結果として起きていることが多いのです。
体のバランスを崩すことで筋肉の緊張が生まれ、血流が悪くなる。
さらに、精神的なストレスや睡眠の質も、肩の痛みに影響を及ぼす要因です。
ストレスが溜まると体が無意識に緊張し、特に首や肩まわりの筋肉が硬くなります。
その状態が続くと血流が悪くなり、老廃物がたまりやすくなって炎症を助長します。
また、睡眠中の姿勢も見逃せません。
うつ伏せで寝る、肘を枕にして寝るといった習慣は、肩関節に負担をかけます。
こうした要因が積み重なることで、気づかぬうちに肩まわりの環境が悪化し、四十肩を引き起こすのです。
動かすことで血流を改善しようとしても動かせない状態では無理に動かしても痛みを助長するだけです。
体のゆがみの解説
四十肩が起こる要因のひとつに、体のゆがみがあります。
体のゆがみというと骨盤がゆがんでいると言われることもありますが、
実際には骨盤そのものが大きくねじれたり歪んだりするわけではありません。
本当に注目すべきは、骨盤の周囲にある筋肉のバランスの崩れや、日常的な姿勢やクセによって生じるアンバランスです。
たとえば、いつも同じ足で立つ、カバンを同じ側の肩にかける足を組んで座る。
こうした日常のクセが、骨盤周囲や背中の筋肉に偏りを生み出し、それが背骨や肩甲骨の位置にまで影響を及ぼすのです。
背骨を通じて肩甲骨、肩関節は連動しています。
骨盤や背骨が不安定な状態では、肩甲骨の動きもスムーズでなくなり、結果的に肩関節に過剰なストレスがかかるのです。
その状態が続くことで、関節内に炎症が起こりやすくなり、結果として四十肩のような痛みにつながってしまいます。
「肩だけを治療しても良くならなかった」という方こそ、こうした体全体のバランスに目を向けることが改善への近道となります。
今回ご相談いただいたSさんは、右肩の四十肩に悩んでおられました。
詳しく検査していくと、左足首の古い捻挫が原因で体が傾き、それをかばう姿勢が肩に負担をかけていたことがわかりました。
つまり、肩の痛みは結果であって、原因は他の場所に潜んでいることもあるのです。
対策
四十肩を悪化させないためには、肩だけに注目するのではなく、
日常の姿勢や動作を丁寧に見直していくことが重要です。
特に意識したいのが座り方です。
椅子に浅く腰掛けて背中を丸めてしまうと、骨盤が後傾し、背骨全体が丸くなります
その結果、肩甲骨は前方に引っ張られ、肩関節の動きが制限されるのです。
理想は、坐骨でしっかり座り、骨盤を立てるような姿勢を意識すること。
背骨が自然なカーブを保てるようになり、肩への負担も軽減します。
そのほか、スマホをのぞき込むような姿勢や、荷物を常に片側だけで持つ癖なども肩や背骨のバランスを崩す原因になります。
まずは一つひとつの動作を丁寧に見直すことで、痛みの予防と回復に大きくつながります。
一日の終わりには、立った状態で鏡を見て、自分の姿勢をチェックするのもおすすめです
耳・肩・骨盤・くるぶしが一直線になっているか、肩の高さが左右で違わないかを見るだけでも、体のゆがみに気づくきっかけになります。
また、座っているときは足が床につくように座ることで自然と骨盤が立ち、背筋が伸びます
簡単なことですが、毎日の積み重ねが姿勢の改善につながります。
まとめ
四十肩は、年のせい、動かさないと硬くなると思われがちです。
実際には日々の姿勢や体の使い方、そして体のゆがみが大きく関係しています。
肩は単独で動いているように見えて、実は骨盤・背骨・肩甲骨といった体の他の部位と連動して動いているのです。
だからこそ、肩だけを治療してもなかなか改善しないことが多くあります。
ストレッチやリハビリをしてもなかなか良くならない、と悩んでしまう方も少なくありません。
まずは生活の中で姿勢や動作を少し見直すことで、体のバランスが変わります。
ゆがみが整うことで、肩への負担は確実に軽くなっていきます。
「最近、肩こりがひどくて…」
「肩がガチガチに固まってる…」
「肩から首にまで重だるさを感じる」
忙しいし疲れてるのかな?
そんな悩みを抱えていませんか?
こんにちは。大阪市北区、てんま活法整骨院の木下伸二です。
当院でよくご相談を受ける症状の一つが肩こりです。
多くの人が肩こり=疲れと考えがちですが、実はそれだけではありません。
肩こりには、血流の悪化、筋肉の緊張、神経の圧迫、さらには内臓の不調が隠れていることもあります。
ただの肩こりだし、まあいいかと放置していると、頭痛、めまい、手のしびれといった深刻な症状につながることも…。
今回の記事では、肩こりの本当の原因や、症状が悪化するメカニズムを分かりやすく解説します。
あなたの肩こり、本当にただの疲れでしょうか?
肩こりは、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張し、痛みや不快感を伴う症状です。
日本整形外科学会によると、頸肩腕症候群の一部として分類されることがあります。
肩こりは、主に僧帽筋(そうぼうきん)、肩甲挙筋(けんこうきょきん)、菱形筋(りょうけいきん)などの筋肉が緊張し続けることで発生します。
特に、長時間同じ姿勢を続けることが現代社会では、非常に一般的な症状となっています。
(1) 同じ姿勢での長時間の作業
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、前かがみの姿勢が続くと、首や肩の筋肉に負担がかかります。
頭の重さを支えるために首の後ろ側の筋肉が過度に緊張し、肩こりが引き起こされます。
スマートフォンやパソコンを使う時間が長くなると、無意識のうちに首を前に突き出す姿勢を取りがちです。
ストレートネック、スマホ首と言われる状態です。
これは首の骨の自然なカーブを損ない、筋肉に負担をかけることになります。
その結果、首を支えようとする筋肉に緊張が続くことで肩こりが慢性化しやすくなります。
姿勢の改善には、日常生活での意識が重要です。
デスクワーク時には背筋を伸ばし、目線の高さにモニターを設定することで、首や肩への負担を軽減できます。
また、一定時間ごとに立ち上がって軽いストレッチを行うことで、筋肉の緊張を和らげることができます。
(2) 過度の筋緊張
肩や首を支える筋肉が正しい姿勢を維持するために余計な力を使うことで、疲労しやすくなります。
特に、僧帽筋や菱形筋、肩甲挙筋の筋緊張が肩こりに関係します。
デスクワーク中心の生活では、肩甲骨を動かす機会が少なくなり、筋緊張が続くのです。
筋緊張が続くことによりすると、血流も悪くなり肩こりのリスクが高まります。
筋緊張を緩めるためには、肩甲骨周りの筋肉を大きく動かすエクササイズが有効です。
例えば、肩を回すストレッチや、深呼吸など腕を大きく動かすことで、肩周りの脱力を促し、肩こりの予防につながります。
(3) 血行不良
運動不足や冷え、ストレスなどが重なると血流が悪くなります。
血流が悪くなることで、筋肉への酸素供給が低下し、酸欠状態がおこります。
特に寒い環境では交感神経が活性化し、血管が収縮することで筋肉が緊張し、肩こりが悪化しやすくなります。
冬場に肩こりが悪化する人が多いのは、気温の低下によって筋肉の緊張状態が続くことと、血流が滞ることが一因です。
また、冷房の効いた室内に長時間いることも、肩こりを引き起こす要因になります。
血行を促進するためには、適度な運動や入浴が有効です。
筋肉の緊張をほぐし、血流を改善する効果が期待できます。
積極的に体を温めましょう!
まとめ
てんま活法整骨院
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