JR東西線 大阪天満宮駅 徒歩6分 地下鉄 南森町駅 8分
原因から根本的に治療 てんま活法整骨院
大阪市北区松ヶ枝町1-41
  1. てんま活法整骨院の治療コラム 骨盤矯正
 

てんま活法整骨院の治療コラム

当院の施術のことや、整体のこと


皆様に有益な情報を書き綴ってまいります。

じぶんんにも当てはまるな〜

こんな症状も整体でいいの?

こんな時はどうしたらいいの?

など書いていきます。

 

2025/04/07

「肩こり頭痛がひどく吐き気まで起こる…」


「色んな整体やマッサージを受けたけれど楽にならない。」


そんな症状でお悩みの30代女性からのご相談です。

はじめに


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

今回ご相談いただいたMさん、ひどい首と肩こり感

頭痛におう吐するほど、お辛い状態でした。

当院でも肩こりのご相談は多くいただきます。


厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によれば、女性の自覚症状の中で「肩こり」は第1位にランクインしています。


その辛さが多くの方に共通する悩みであることがわかります。


中でも「頭痛」や「吐き気」を伴う肩こりは、単なる筋肉疲労ではなく、マッサージやストレッチなどではなかなか改善しないのが実状です。


今回の記事ではMさんの症状を元に頭痛、吐き気を伴うひどい肩こりについて解説します。


この記事をお読みの方は、同じような症状でお悩みの方が多いかと思います。

最後までお読みいただきますとお役に立てると思います。


体のゆがみの解説


体のゆがみ、猫背や顔が前に突き出る「ストレートネック(スマホ首)」の状態では、頭の重さを首や肩の筋肉が支えます。

筋肉が慢性的に緊張したままになり、肩こりを悪化させる大きな要因です。

また、座り方や歩き方など日常動作のクセによって、左右どちらかに体重が偏ると、筋肉の使い方に左右差が生まれます。

結果として、片側だけがこる、という症状も現れやすくなります。

過去に捻挫や骨折などの怪我をしたことでバランスを崩すこともあります。

骨盤がゆがむという表現をよく聞きますが、実際には、骨盤は靭帯によって強固に支えられており、大きくゆがむことはありません。

周囲の筋肉のバランスが崩れることで見かけ上の左右差や姿勢の乱れが生じるのです。

肩こりと自律神経の関係

肩こりと吐き気は、自律神経に影響が出ることで関係します。

1. 首まわりには自律神経の重要な通り道がある


首の後ろ〜側面には自律神経が走っています。

これは脊髄(せきずい)から分かれた神経が、内臓や血管などに命令を伝える通り道です。

肩や首の筋肉がこり固まることで、この神経幹を物理的に圧迫したり、間接的に刺激してしいます。

すると、神経の伝達に支障が出て、自律神経のバランスが乱れます。

2. 筋緊張が「交感神経」を過剰に働かせる


肩や首の筋肉が常に緊張している状態では、脳も緊張状態のままになってしまいます。

この状態が続くと、

消化機能が低下する

胃酸の分泌が過剰または不足する

食べ物を受け付けない

吐き気・胃もたれ・胸焼けが起こる

など、消化器系の不調が出やすくなります。


3. 呼吸の乱れも自律神経に影響を与える


肩こりがある人の多くに共通して見られるのが、浅くて速い呼吸です。

これは肩や胸の筋肉ばかりを使った呼吸のことです。

浅い呼吸では副交感神経が働きにくく、交感神経が優位な状態が継続します。

これにより、胃腸の動きが抑制され、吐き気や胃のムカムカした不快感が起こりやすくなります。

4. ストレス × 肩こりの悪循環


ストレスによって肩こりが悪化し、肩こりがさらに自律神経を乱すという負のループが起こります。

肩こり→自律神経の乱れ→吐き気→ストレスの増加→さらに肩こりというサイクルに陥ると、症状は慢性化・重症化していきます。

自律神経の乱れによる吐き気の特徴


肩こりに伴う吐き気が、自律神経の乱れによるものである場合、次のような特徴が見られます。

食欲はあるのに、なんとなくムカムカする

食後や早朝、ストレスを感じた後に症状が強く出る

吐き気はあるが実際に嘔吐はしない

病院で内臓に異常がないと言われた

肩・首まわりが同時に重だるく感じる

足の捻挫と肩こり


さて、今回のMさんの体のゆがみの原因の一つは足の捻挫でした。

ご本人も忘れておられましたが、昔に足を捻挫されていました。

腫れも痛みもかく普通に過ごしていたので何も問題がないと思っておられました。

体のバランスを見ると左右均等に体重わかけることが出来ておらず、傾いて立っている。

正座が上手く座れない。

このような体の状態でした。

ゆがみと体の緊張

体がゆがんだ状態では上手く力を抜くことが出来ません。

無意識で直ぐにしようと支える力が働き体が緊張した状態になるからです。

そうすることで肩や首はゆがんだ体を支えるために常に力だ入った状態になります。

人一倍肩、首がこりやす原因は、ゆがんだ体を支えているからです。

体のゆがみ→体の緊張→自律神経の乱れ→吐き気

このようなループで不調になっておられました。


日常生活での注意点


施術後のアドバイスは2点。

体の力を抜く
これは実際、目の前で説明してもなかなか難しいです。

まずは体に力が入っているということを知ってもらうことがスタートです。

同じ姿勢が続くことや、集中状態では体は緊張しています。

デスクワークの方はトイレや休憩の際に、軽く肩をすくめて脱力

習慣的に脱力する時間を作ります。

ゆっくりと深呼吸をする

体が緊張状態では呼吸が浅くなります。

意識的に深呼吸をしましょう。

体が歪んでいたり、緊張状態ではうまく深呼吸をすることができません。

呼吸のしやすさ、これも体の歪みのバロメーターとなります。



まとめ

今回のMさんの肩こりは体のゆがみと緊張状態が長く続いていたのが原因でした。

ゆがみの原因は日常での体の使い方、過去に痛めた足首が影響して体のバランスを崩していました。

肩こりや吐き気、はっきりとした病気ではないのに続く体調不良。

その背景には、目に見えない自律神経の乱れと、体に現れる姿勢の歪みが深く関係していることが多いです。

体のゆがみ、筋肉のバランスを整えることで楽な体を目指します。

「最近、ずっと調子が悪いけれど原因がわからない」

「肩こりや頭痛に加えて、吐き気までする。」

そんな方は、ぜひ一度体のゆがみという視点から、ご自身の不調を見つめ直してみてください。

当院では体のゆがみを整え体の不調にアプローチをしています。

ひどい肩こり、吐き気までする肩こりでお悩みでしたら一度ご相談ください。




患者さんの声

 

Q.どのようなお悩みで来院されましたか?

 

A.肩こり、首のこり

 

Q.当院の施術を受けてみていかがでしたか?

 

A.何をして頂いたかわからないくらい痛みなど全くない

施術なのに、終ると整っている。不思議。

Q.当院を他の人に説明するならどのように伝えますか?

  

A. チョンチョンとさわるだけで、体のゆがみが治るよ。


Q.同じ症状を持っておられる方へメッセージを!!    

  

A.肩と首のこりがひどく、頭痛やおう吐などがあったが、今は頭痛はもちろん、

首や肩のこりがほとんどなくなりました。


 

※こちらの体験談は個人の感想です。効果には個人差があります。

 

Mさん、ありがとうございました。


2025/07/10

自転車にまたがる時、股関節に痛みが出る

ペダルをこぐたびに股関節が詰まるように痛い

そんな症状でお悩みではありませんか?




はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

日常生活で欠かすことのできない乗り物である自転車。

自転車に乗るたびに出る痛みは、このまま乗り続けて大丈夫なのだろうかと不安になりますよね。

股関節の痛みは40代以降の女性に多く見られる症状で、加齢による変化や生活習慣、運動時のクセが重なって起こることが多いとされています。

実際、厚生労働省の調査によると、女性は男性に比べて変形性股関節症の発症リスクが高いと報告されています。

その原因は生まれ持った関節の形から日常の姿勢や体の使い方のクセ、体のゆがみといった見えない要因も深く関わっています。

本記事では、特に自転車に乗っている時に痛みを感じる方へ向けて、股関節痛の原因や体のゆがみとの関連、日常生活での注意点について、専門的な視点からわかりやすく解説していきます。

自転車にまたがる時の痛み、股関節痛でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。



■原因解説


股関節痛は、一見すると単なる筋肉の疲労や年齢による変化に思われがちですが、実際には複数の解剖学的・運動学的な要因が複雑に絡み合って発症します。

特に自転車に乗っている際の股関節の痛みには、以下のような原因が考えられます。



  • 関節唇損傷

股関節は球関節と呼ばれる構造を持ち、骨盤側の寛骨臼と大腿骨頭がはまり込む形で成り立っています。

その際、寛骨臼の縁を取り囲むように存在する軟骨性の組織が関節唇です。

関節唇はクッションの役割を担い、関節の安定性と衝撃吸収を助けますが、自転車による反復運動や長時間の負荷が加わると、亀裂や断裂を起こすことがあります。

関節唇が損傷すると、特に動き出しや方向転換時に引っかかり感や鋭い痛みが現れるのが特徴です。



  • 腸腰筋の過緊張

腸腰筋は、腸骨筋と大腰筋を合わせた総称で、腰椎から骨盤内を通り、大腿骨の内側につながる深いところを通っている筋です。

足を前に上げる動きで使う筋であるため、自転車をこぐ動作では常に使われています。

長時間の使用によってこの筋肉が過緊張を起こすと、股関節の前方に圧迫感や痛みが生じ、動かす範囲にも制限が出てくることがあります。

また、腸腰筋が硬くなると骨盤の前傾姿勢を助長し、より一層股関節へのストレスを高めてしまいます。



  • 股関節の可動域制限と代償動作

股関節の動きが制限されると、体はその不足を他の部位で補おうとします。

たとえば、股関節の屈曲が不足すると、背骨の腰部分を過度に反らせる動きで代償しようとし、結果的に腰痛を引き起こしたり、股関節への負担をさらに増大させることになります。

代償動作は、筋肉や関節に余計な負荷をかけるため、慢性的な痛みの引き金になりやすいのです。



  • 軟骨の摩耗と変形性股関節症の初期症状

股関節内には関節軟骨が存在し、関節の滑らかな動きを支えています。

しかし、年齢や過度な負荷により軟骨がすり減ると、骨同士が直接こすれ合い、痛みや炎症を起こします。

これが変形性股関節症の始まりです。

初期には運動時や長時間の使用後に違和感を覚える程度ですが、進行すると日常動作にも支障をきたすようになります。

まあた、股関節に痛みが出て、レントゲンなどで生まれつき関節が浅いと診断される方も多くおられます。



  • サドル位置・ペダル角度の不適合

股関節は、サドルの高さ・前後位置・ペダルの角度により、負荷のかかり方が大きく変わります。

サドルが低すぎると、ペダルをこぐたびに股関節が深く曲がりすぎる状態になり、前方の筋肉や関節を包む膜に過度な圧力がかかります。

また、ペダルの角度が足の軌道に合っていないと、膝や股関節がねじれるような動作になり、炎症や関節内への刺激が生じやすくなります。


このように、股関節の痛みには構造的・機能的・動作的な問題が複合的に関わっており、ただの使いすぎや年のせいで片付けてしまうことは危険です。

早期に原因を見極め、適切なケアを行うことが大切です。


■体のゆがみの解説


股関節は、骨盤と太ももの骨をつなぐ重要な関節であり、上半身と下半身をつなぐ重要な関節です。

そのため、股関節の動きや痛みには、体全体のバランスや姿勢が深く関係しています。

特に影響を与えるのが体のゆがみです。

骨盤が前傾または後傾した状態が続くと、股関節の位置関係が崩れ、正しい動作ができなくなります。

例えば、骨盤が前に傾きすぎると、股関節が常に曲がった状態になり、腸腰筋や大腿直筋といった太ももの前側の筋肉に過剰な緊張が生まれます。

また、日常の姿勢のクセ—たとえば片脚に重心をかけて立つ、足を組む、デスクワーク中に背中を丸める—なども体や股関節のゆがみを助長します。

このような姿勢の乱れが積み重なることで、股関節にかかる負担が偏り、やがて痛みとして現れてしまうのです。

特に自転車では、体幹が前傾しやすく、骨盤が不安定な状態になりやすいため、体のゆがみが痛みを引き起こしやすくなります。

股関節痛の改善には、このような全身のバランスへの視点も欠かせません。


■対策


股関節の痛みを和らげ、悪化を防ぐためには、日常生活の中で股関節に負担をかけない動き方・環境づくりが重要です。

ここでは、自転車に限らず、生活全般において注意すべき具体的なポイントを詳しくご紹介します。



正しい姿勢の習慣化


座っているとき、立っているとき、歩いているときなど、あらゆるシーンで骨盤を立てる意識が大切です。

骨盤が前後に傾くと、股関節周囲の筋肉(腸腰筋・殿筋群など)にアンバランスな負荷がかかり、結果的に股関節を支える力が弱まります。

特に座位では、背もたれに頼らず骨盤を立てて座るよう意識しましょう。

深く腰掛け、お尻の下にある骨で体を支える感覚が大切です。

足を組むクセがある方は、無意識に体をゆがめている可能性があるため、注意が必要です。



同一姿勢の持続を避ける


股関節は、本来あらゆる方向に自由に動く関節です。

そのため、長時間同じ姿勢でいると、関節や筋肉、靭帯がこわばり、動きが悪くなります。

たとえばデスクワークや車の運転などで長く座る際は、1時間に1度は立ち上がって軽く歩いたり、股関節をゆっくり前後左右に動かす

そうすることで筋肉の緊張が長く続かないようにすることが重要です。

椅子に浅く座って猫背になっている場合も、骨盤が後傾し、股関節に圧力がかかるので注意しましょう。



自転車のポジションを見直す


ご自身の体格や股関節の動きに合ったポジションで自転車に乗ることが非常に重要です。

以下の点を意識しましょう。



  • サドルの高さ:ペダルが一番下にあるとき、膝が軽く曲がる程度が理想です。

膝が深く曲がってしまう場合は、サドルが低すぎます。



  • サドルの前後位置:股関節が窮屈に曲がらず、自然な前傾姿勢が取れるよう調整します。

座る位置が前すぎると、股関節の曲がる角度が強くなり痛みを誘発しやすくなります。



  • ハンドルとの距離:ハンドルが近すぎると体が丸まり、骨盤が倒れて・股関節の曲が理が大きくなります。

ハンドルと体の間にスペースが適度にあることで、股関節が自然なポジションで保たれます。




体重管理も重要な要素


体重が増えると、股関節にはそのぶん大きな負荷がかかります。

特に歩行や階段の昇降では、体重の3倍以上の負荷が股関節にかかるといわれています。

急激なダイエットはかえって筋力低下を招くため、バランスの良い食事と、ウォーキングや水中歩行などの有酸素運動を継続することが有効です。

このように、日常の小さな動作や環境の見直しが、股関節の健康を守る大きなカギになります。

痛みが出てからではなく、痛みが出ないように、また悪化しないように、早めの対策を心がけることが非常に大切です。



■まとめ


自転車に乗るたびに感じる股関節の痛み…

いつも痛いわけではないし、そのうち良くなるだろうと思って放置していませんか?

痛みには必ず原因があり、それは骨や筋肉だけでなく、体の使い方や姿勢のクセ、ゆがみによって生じていることが少なくありません。

原因を理解し、日常生活を少しずつ見直すだけでも、股関節への負担はぐっと軽減できます。

痛みや違和感が続く方はお近くの専門的な機関を受診してみてください。

当院でも、体のゆがみを特殊な検査で確認した後、体のゆがみから股関節にアプローチする施術を行なっています。

自転車に乗る時の股関節の痛み、股関節痛でお悩みの方は一度ご相談ください。



2025/06/30

最近、長く歩くと足がしびれて休みたくなる

歩いていると腰の痛みが強くなって、外出するのが億劫になっている

そんな症状で悩みではありませんか?
 

それはもしかすると、脊柱管狭窄症のサインかもしれません。


はじめに


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

脊柱管狭窄症は、特に60代以降の方に多くみられる疾患で、日本整形外科学会の調査によると、60歳以上の約10人に1人が症状を抱えていると報告されています。

腰の痛みや足のしびれが徐々に進行し、立つ、歩く、といった日常の動作に大きく影響を与えます。

この記事では、脊柱管狭窄症の症状・原因・体のゆがみとの関係、そして日常の注意点と対策ついて、施術経験をもとに解説します。

脊柱管狭窄症でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。


原因解説


脊柱管狭窄症の本質的な原因は、脊柱管という神経の通り道が加齢や使い方による変化で狭くなり、中を通る神経が圧迫されることです。

この圧迫によって、腰から足にかけての神経に痛みやしびれが生じます。

特に腰の脊柱管が狭くなる腰部脊柱管狭窄症は、50歳以降の方にに多く発症します。

主な要因


  • 椎間板の変性

椎間板は、椎骨と椎骨の間にあるクッション構造です。

加齢に伴い水分が減少して弾力を失い、平べったくなります。

骨と骨の隙間が狭くなることで、神経の通り道が狭くなる原因となります。

  • 黄色靱帯の肥厚

黄色靱帯は、椎骨の後方に位置し、背骨の可動を安定させる靱帯の一つです。

長年の微細な炎症や繰り返される動作により、靱帯組織が硬く・厚くなり、脊柱管の内径を狭める要因となります。

  • 椎間関節の変形性変化

椎間関節は、背骨の後方にある小さな関節で、姿勢保つ時や動作時のバランス調整に重要な役割を担います。

この関節が変形することで、神経や脊髄神経の束を圧迫することがあります。

  • すべり症との関連

腰の骨が前後にずれるすべり症は、脊柱管を構成する骨の配列が乱れることで、さらに神経の通り道を狭くしてしまう原因となります。


  • 脊柱のアライメント異常

加齢や筋力低下により、背骨の元々ある前後へのカーブが崩れると、局所的に負担が集中しやすくなります。

これにより負担が集中した部分で狭窄が進行する場合があります。

  • 慢性的な筋緊張と血流障害

長時間の座位や前傾姿勢などが続くと、腰部まわりの筋肉が慢性的に緊張し、局所の血流が悪化します。

神経組織は血流に非常に敏感なため、酸素不足に陥ると痛みやしびれといった異常感覚が強まりやすくなります。


体のゆがみの解説


脊柱管狭窄症の症状は、体のゆがみと深く関係しています。

日常動作に偏りがあることで体のバランスを崩し、左右均等でない状態になります。

具体的には以下のような習慣が関係しています:

前かがみ姿勢が多い:家事やスマートフォン操作で猫背姿勢が続く。

片側の肩や腰にばかり負担をかける:カバンを同じ側で持つ、片足に体重をかけるなど。

座るときに足を組む、片方に体重をかける:骨盤まわりの筋肉に左右差が生まれ、背骨のラインに影響。

姿勢や筋肉の使い方の癖によって体の動きに偏りが生まれている状態をゆがみと呼んでいます。

このようなゆがみが続くと、特定の筋肉や関節に負担が集中し、脊柱管をさらに狭めてしまう要因となります。

対策


脊柱管狭窄症は、加齢による変形や編成が起こり変形してしまった骨は元通りにはなりません。

しかし、日常生活での体の使い方や環境の見直しにより、神経への圧迫を減らす。

今以上の症状の進行を緩やかにすることが可能です。

以下に、姿勢、神経的、生活動作的な観点で解説します。

1. 姿勢の工夫:神経圧迫を軽減する体の使い方


軽く前傾姿勢を保つ

脊柱管狭窄症では、後屈で症状が強くなる傾向があります。

逆に、やや前屈みになると神経への圧迫が緩和されやすいため、日常生活では腰を軽く前に傾けた姿勢を意識すると、しびれや痛みが出にくくなります。

自転車の前傾姿勢で楽になるのはこの理由です。

椅子に深く腰掛ける

骨盤をしっかり立てた状態で、背もたれを活用して骨盤から背中を支える座り方を意識します。

ソファーなどの腰が沈む座り方は、腰部に余計な負荷がかかります。

中腰姿勢を避ける

洗顔・掃除・靴の脱ぎ履きなど、中腰になる場面では膝を曲げて腰を落とします。

股関節と膝関節を主に使うようにすることで、腰部の屈曲ストレスを軽減できます。

2. 動作の工夫:神経への刺激を最小限にす


30〜40分に1度は体勢を変える

長時間の同一姿勢は、腰部の筋肉の血流を低下させ、神経の酸素不足を招きます。

立ち作業でも座り仕事でも、時間を決めて姿勢を変える意識を持つことが重要です。

階段や段差は、手すりを使って股関節を主に使う

腰部の代わりに股関節と大腿部の筋肉を使うことで、負荷を分散できます。

急な段差では、しびれや脱力を感じやすいため、必ず手すりや杖を併用しましょう。

杖は使用を恥ずかしがる方が多くおられますが一時的な使用と考え、辛い時には使用を考えましょう。

荷物はリュックまたは両手でバランスよく持つ

肩掛けカバンなど、片側だけに重心がかかる荷物は、脊柱を側屈(左右に曲がる動き)させてしまい、椎間関節や神経根へのストレスを増やします。

3. 環境の見直し:無意識の腰負担を避ける工夫


ベッド・寝具

柔らかすぎるマットレスは骨盤が沈み込み、寝ている間も腰が反ってしまいます。

適度な硬さで体圧が分散される寝具を選ぶことが、回復の妨げを防ぎます。

トイレ・浴室の手すり設置

起立・着座動作は、腰への負荷が大きい動作のひとつです。

特に朝は筋肉がこわばりやすいため、補助具の使用を前提にした安全設計を心がけることが大切です。

服装や靴

脱ぎ履きしやすい靴、滑りにくい靴底など、腰を屈める動作が少なくなる工夫が有効です。

寒い時期には腰を冷やさない工夫も忘れずに行いましょう。

まとめ


脊柱管狭窄症は、加齢に伴う変化のひとつですが、日常生活での意識や体の使い方によって、進行を遅らせることが可能です。

そして何より早期のアプローチが肝心です。

違和感を感じ、痛みがでる、痺れや痛みの範囲が広がってくる。多くの方が早く手を打っておけば良かったと後々言われます。

腰、足に違和感を感じたらまずは専門的な機関を受診してください。

当院でも体のゆがみを検査した上で、脊柱管狭窄症に対する施術を行なっています。

腰から足のしびれ痛み、脊柱管狭窄症でお悩みの方は一度ご相談ください。



2025/06/28

「朝は大丈夫だったのに、夕方になると腰がズーンと重くなる」

「立ちっぱなしの仕事が終わって座るとしばらく動きたくないほどに辛い」

――そんな悩みを抱えていませんか? 

はじめに 


こんにちは、てんま活法整骨院の木下です。今回ご相談いただいたのは40代で販売員をされているSさん

特に、販売職や看護・介護職、美容師や調理師など、長時間立ち仕事をされている方にとって、腰の痛みは職業病ともいえる悩みです。

厚生労働省の調査でも、40代女性の自覚症状のある部位として腰痛は常に上位にあり、立ち仕事をする女性にとって深刻な健康課題となっています。

しかし、正しい知識と対策を知っていれば、腰への負担を軽減し、日常を快適に過ごすことは十分可能です。

本記事では、立ち仕事による腰痛の原因を専門的に解説しながら、体のゆがみとの関係や、日常生活で気をつけるべきポイントをわかりやすくご紹介します。

立ち仕事をされていて腰痛でお悩みの方にはお役に立てる記事になっています。

ぜひ最後までお読みいただき実践してみてください。

原因解説


立ち仕事での腰痛は、単なる長時間の立ち姿勢による疲れではありません。

体の状態、腰の筋肉とバランスが複合的に関与していると考えます。

以下に、その主な原因を解剖学・運動学の視点から詳しく解説します。

● 疲れだけではない、足に起こっていることとは!

長時間立っていると、ふくらはぎや太ももなどの足の筋肉が緊張し続けます。

この状態が続くと、ふくらはぎの血液を上半身に返す筋ポンプ作用が低下し、酸素と栄養がうまく運べない状態になります。

足の血流が悪くなり酸欠状態になることでお尻から腰と全体的に筋肉の緊張状態が起きるのです。

● 足部アーチの低下で衝撃を逃せない

足の裏には「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」という3つのアーチ構造があります。

これらは、歩行や立位時の衝撃を吸収し、体のバランスを保つ重要な役割を果たしています。

しかし、長時間立ち続けるとこのアーチが崩れ、いわゆる偏平足や開張足状態となり、足からの衝撃がそのまま膝・股関節・腰に伝わります。

とくに足の裏がだるい、靴の外側だけがすり減るといったサインがある方は、足由来の腰痛の可能性が高いと考えられます。

● 体幹の筋肉がうまく使えない、反り腰

腹横筋や多裂筋といった腰周囲の筋肉がうまく機能しないと、体幹の安定性が失われ、体が前に傾きやすくなります。

これにより腰が過剰に反りいわゆる反り腰の状態となり、腰の後方の椎間関節や筋膜にストレスが集中します。

反り腰は見た目には背筋が伸びて良い姿勢のように見えますが、長時間その状態を維持することで筋肉・靭帯が疲労し、慢性的な腰痛に直結します。


● 姿勢の左右非対称による筋肉のアンバランス

多くの方は、無意識に片足重心や片足休めの姿勢をとります。

これにより、左右の殿筋・腰方形筋・脊柱起立筋の使用バランスが崩れ、片側の筋肉ばかりが硬くなる偏った緊張が慢性化します。

この左右差が積み重なると、脊柱のわずかな側弯や筋肉の緊張が増え、腰痛が長期化・再発しやすくなります。

このように、立ち仕事による腰痛は単純な疲労ではなく、足元〜体幹までの体を支えるバランスが崩れた状態として捉える必要があります。


体のゆがみの解説


体のゆがみは、背骨や骨盤そのものがズレたり曲がったりしているのではなく、姿勢や動作の癖によって筋肉や関節の使い方に左右差が生じている状態を指します。

立ち仕事では、無意識のうちに片足に重心をかけて立つことが多くなります。

この姿勢が繰り返されると、以下のようなゆがみが生じます。

  • 左右の腰の高さが違う
 

片側のお尻の筋肉や腰の筋肉に余計な負担がかかり、骨盤周囲の筋肉バランスが崩れます。

  • 背骨が側方へ傾きやすくなる
 

重心が左右どちらかに偏ることで、脊柱起立筋群に偏った緊張が続き、慢性的なコリや痛みを引き起こします。

  • 頭部が前に出て肩も前方に巻き込まれる
 

立位姿勢が崩れることで胸の部分の動きも小さくなり、呼吸も浅くなります。

呼吸の浅さは交感神経の緊張を招き、痛みを感じやすくなります。

このように、立ち仕事で崩れた姿勢が体のゆがみを生み出し、結果的に腰にかかる負担を強めてしまうのです。

対策


立ち仕事による腰痛は、筋肉・関節・神経系に持続的なストレスが加わることによって発症します。

単なる腰の筋肉の疲れではなく、体全体の支持バランスの乱れとして捉えています。

その上で、以下のような対策を日常に取り入れることをおすすめしています。

1. 同一姿勢を避け、30分ごとに重心を切り替える

長時間の立ちっぱなしは、腰部の筋肉への血流が悪化し、部分的な血流不足を招きます。

とくに脊柱起立筋群や腰方形筋などは持久力が低く、30分を超えて同じ姿勢を維持すると過緊張状態になりやすいとされています。

30〜45分ごとに片足を少し前に出す、足を軽く組み替えるなどの動作を取り入れる

店舗や職場で可能なら、片足を台に乗せて腰の負担を減らす

2. 体幹が安定した立ち姿勢を意識する

腰への負担は、姿勢の崩れ=動作のパターンの崩れによるものです。

腰の深い部分にあるインナーマッスルの働きが低下すると、脊柱の安定性が損なわれ、腰部が不安定になります。

まずは肩幅に足を開いて立ち、重心を真ん中に置く意識をしてみましょう。

対策
立っているときは頭、肩、骨盤、くるぶしが一直線になるよう意識して立ってみる

お腹を軽くへこませるようにして立つと、腹圧が自然に高まり、腰が安定

3. 履いている靴の見直し

足裏のアーチ構造が崩れると、足元のクッション機能が低下し、腰部への衝撃がダイレクトに伝わるようになります。

特に女性はヒールの着用やクッション性の低い靴が多く、足から腰へ負担が波及しやすい傾向があります。

対策

柔らかすぎず、足裏を均等に支える中程度の硬さのインソールを使用

職場に立ちマットがある場合は、ヒールや薄底靴に対して腰の保護効果が高まるため積極活用

可能であればスニーカーなど歩くのが楽な靴を選ぶ

4. 作業環境の高さ・道具配置の調整

作業台やレジカウンターが低すぎると、常に前屈み姿勢が続きます。

これは腰椎の椎間板や仙腸関節にストレスを加え、腰痛の引き金になります。

対策

前かがみ姿勢を減らすために、道具の高さ・配置を可能な範囲で見直す

荷物の持ち上げ動作の際は腰を曲げるのではなく、膝を曲げて持ち上げるように意識


以上の対策は、当院で実際に患者様に指導している内容でもあり、再発予防・生活の質向上に大きく寄与します。

特別な器具や運動は不要で、立つ、支える、整えるための自然な動きを取り戻すことが目的です。

立ち仕事の腰痛は職業病ではなく体の使い方によるものです

正しい知識を持って、上手な体の使い方を身につけましょう。



まとめ


腰が痛くなるのは、年齢のせいや筋力不足ではありません。

立ち仕事という環境で、正しい姿勢を保つ筋力や体のバランスが崩れてきているだけです。

まずは今のご自身の姿勢や体の使い方のクセを見直してみることから始めてください。

ご自身で体のバランスや使い方ば確認できない、わからないという方はお近くの専門的な機関を受診ください。

当院でも体のゆがみを特殊な検査でチェックしたのち、ゆがみを整え体の使い方を修正する施術を行っています。

立ち仕事での腰痛でお困りでしたら、一度ご相談ください。



2025/06/26
梅雨時は朝から肩、首が重だるい。

首から後頭部にかけてハリを感じる

このような症状でお悩みではないですか? 


はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

梅雨時になると、肩や首の重だるさ、頭痛に悩まされる方からのご相談が急増します。

特に40代の女性に多く見られるこの不調。

気温差や気圧の変化が影響していると言われていますが、「なぜ梅雨になると肩こりや頭痛がひどくなるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

実際、気象と身体の不調の関連性は医学的にも研究されており、

日本気象協会によれば、低気圧時に体調不良を訴える方の多くは気象病の可能性があるとされています。

特に、自律神経のバランスが乱れることで、筋肉の緊張や血流の悪化が起こり、肩こりや頭痛を引き起こしやすくなるのです。

さらに、梅雨時は日照時間の減少や気圧の変動により、心理的な落ち込みや睡眠の質の低下が見られることもあります。

これらの変化が積み重なり、体の疲れやすさや不調を引き起こしてしまうのです。

こうした気象由来の肩こり・頭痛には、一般的なマッサージや一時的な鎮痛薬だけでは根本改善が難しいことが多くみられます

この記事では、梅雨時に起こる肩こり・頭痛の原因を専門的に解説し、日常生活での注意点をご紹介します。

梅雨時の肩こり、頭痛でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。


【原因】


梅雨時に肩こりや頭痛が悪化する主な原因は以下の通りです。

・気圧の低下により血管が拡張し、神経を刺激して頭痛を誘発する


・湿度の上昇により体温調整がうまくいかず、交感神経が過剰に働く


・気象変化に敏感なタイプの人は、内耳で気圧を感知し、自律神経に影響を及ぼす


・冷房や気温差により首・肩周辺の筋緊張が増し、血流が悪化する


・日照時間の減少によって精神的ストレスが増え、筋肉の緊張を強める


・長時間同じ姿勢を続けることにより血流や代謝が低下する

また、ホルモンバランスの影響を受けやすい40代女性は、自律神経の乱れがより顕著に現れる傾向があります。

梅雨はただでさえ気圧・気温・湿度の変化が激しい季節。

それに加えてストレスや疲労が重なることで、体の大きな負担がかかってしまいます。

【原因解説】


梅雨の時期に肩こりや頭痛が悪化する大きな要因の一つが、気圧と湿度の急激な変化による自律神経の乱れです。

とくに低気圧による影響は見過ごせません。

まず、気圧が低下すると、大気から体にかかる圧力が弱まります。

人間の身体は外気圧と内圧のバランスのもとに成り立っていますが、気圧が下がるとそのバランスが崩れ、血管内圧のほうが相対的に高くなりやすくなります。

結果として、体内の血管が拡張しやすくなるのです。

この血管の拡張は、脳や筋肉、特に頭部の血流を一時的に過剰にし、周囲の神経に圧をかけてしまいます。

脳の血管周囲には三叉神経など痛みを感知する神経が分布しており、これが刺激されると脈を打つような頭痛を引き起こす原因になります。

これは、いわゆる片頭痛の典型的なメカニズムです。

また、気圧が低くなると、交感神経の活動が過剰になり、筋肉が緊張しやすくなります。

とくに首や肩まわりは、常に重い頭部を支える構造になっており、もともと負担が大きい部位です。

そこへ自律神経の乱れによる緊張が加わることで、筋肉が硬くなり、血流がさらに滞ってしまいます。

血液の流れが悪くなると、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、コリや重だるさといった感覚が強まります。

さらに、気圧の変化は内耳と呼ばれる平衡感覚をつかさどる器官にある気圧を感じるセンサーにも影響します。

内耳が環境の変化を異常と認識すると、その情報が脳へ伝えられ、自律神経系全体が過敏になるという報告もあります。

これにより、血圧・心拍・体温調節がうまくいかなくなり、肩や首の緊張・血行不良をさらに悪化させるのです。

まとめると、梅雨時の気圧変化は以下の複合的なメカニズムによって肩こり・頭痛を誘発します

大気圧の低下 → 血管拡張 → 神経刺激 → 頭痛

気圧変動 → 自律神経の乱れ → 筋緊張増加 → 血流悪化 → 肩こり

内耳刺激 → 自律神経過敏 → 体の不調

こうした一連の反応は、特にストレスやホルモン変動の影響を受けやすい40代女性にとって大きな負担となります。

普段から不調を感じている方ほど、梅雨入り前後で症状が強く出やすくなる傾向があるため、早めの対策が重要です。

【体のゆがみの解説】


梅雨時の肩こりや頭痛は、単に自律神経の乱れだけではなく、体のゆがみが大きく影響します。

体のゆがみは姿勢や動作によってさらに大きくなります。

在宅勤務や長時間のスマートフォン使用により、猫背やなストレートネックといった姿勢不良が続くと、首から肩の筋肉が常に緊張した状態になります。

このような体の使い方、姿勢のクセは、筋肉のアンバランスや過緊張を生み、体全体の動きにも悪影響を及ぼします。

筋肉や関節の使い方に偏りが出ることで、動きによってどんどん体のバランスがズレてくるという点です。

特に首の骨と肋骨まわりの動きが低下している方は、呼吸が浅くなり、リラックスをつかさどる副交感神経がうまく働かなくなります。

結果として、肩や首まわりの筋肉はますます緊張し、頭痛や重だるさへとつながるのです。



【対策】


梅雨時の肩こり・頭痛を防ぐためには、日常生活での体調管理が重要です。

以下の点に気をつけましょう。

・外出時は首元を冷やさないようスカーフやストールを活用する


・湿度が高い日は除湿器やエアコンのドライ機能で湿気を管理する


・朝晩の気温差に備えて、衣類でこまめに体温調整を行う


・入浴でしっかりと体を温め、交感神経と副交感神経の切り替えを促す


・ストレスを感じたときは、意識的に深呼吸し、気分転換の時間を作る


・寝る前にスマホを長時間見ないようにし、睡眠の質を高める


・軽い体操や伸びで体をこまめに動かす習慣をつける

これらの工夫は、体温や血流、自律神経のバランスを保つための基礎となります。

加えて、肩や首への負担を軽減するための姿勢改善も重要です。

自分では気づきにくい姿勢のクセを見直すには、専門家のチェックも良いでしょう。

【まとめ】


梅雨時に感じる肩こりや頭痛は、決して気のせいではありません。

気圧や湿度の変化により自律神経が乱れ、筋肉の緊張や血流の滞りを引き起こすことで、不調が現れているのです。

「毎年この季節になるとツラい…」

「一時的なケアでは効果が続かない…」

とお悩みの方は、ぜひ一度、専門家によるチェックを受けてみてください。

当院でも体のゆがみを整えることで症状にアプローチアプローチする施術を行っています。

梅雨時の肩こり、頭痛でお困りの方は一度ご相談ください。

2025/06/12
「腰が痛くて朝の動き出しが辛い」
「長時間座っていると足にしびれが出てくる」
このような症状でお悩みではないですか? 

はじめに 


こんにちは、大阪市北区、てんま活法整骨院の木下です。今回ご相談いただいたのは40代男性のKさん。

腰の痛みが半年以上続いて、整形外科に行ったところ椎間板ヘルニアの診断を受けたとのことでした。

病院でのリハビリに週1〜2回通っていたけれど、なかなか変化が見られないのでご友人の紹介で来院されました。

仕事でのデスクワークや立ち仕事、通勤などによって、知らず知らずのうちに腰へ負担がかかっているケースは少なくありません。

厚生労働省の調査によれば、腰痛は日本人が自覚する症状の中でも上位に位置し、その中でも腰部椎間板ヘルニアは40代から50代の男性に多く見られる症状です。

単なる筋肉の疲労とは異なり、腰から脚にかけての強い痛みやしびれを伴うのが特徴です。

長く続く腰痛で整形外科を受診したところMRIなどの画像診断を受けてヘルニアと診断される方も多くおられます。

痛みや違和感が出た時に早く対処することが、状態を悪化させない上でも重要です。

この記事では、腰部椎間板ヘルニアの原因をはじめ、体のゆがみとの関係性、そして悪化を防ぐための日常生活での注意点を、専門的視点からわかりやすく解説します。

腰の痛み、足のしびれでお困りの方はぜひ最後までお読みください。

症状解説


腰部椎間板ヘルニアは、背骨の腰部にある椎間板が外側に飛び出し、背骨にある脊柱管内を走る神経を圧迫することで発症します。

椎間板は、中央の「髄核と、それを包む線維輪で構成されており、年齢や生活習慣によって線維輪が弱くなると、内圧に耐えきれず髄核が飛び出すのです。

この飛び出した部分が神経を圧迫すると、腰の痛みだけでなく、お尻や太もも、ふくらはぎ、足先にかけてのしびれや痛みを引き起こします。

痛みによりさらに腰の筋肉の緊張が強くなり、動きの制限や上手く力を入れることができない状態に陥ります。

さらに重症化すると、足に力が入らない、排尿・排便に支障をきたすなど、深刻な症状へと進行することもあります。

この様な重症化した状態では整形外科で手術の診断が出ます。

今回ご相談いただいたKさんや整形外科でリハビリを行う診断を受けられた方は重症化する前段階の方です。

原因としては、加齢や長時間の不良姿勢、過度の荷重作業、運動不足による体幹筋の筋力低下、40代男性に多い生活パターンとも深く関係しています。

次に項目で原因について掘り下げていきます。


原因解説


ヘルニアの原因である椎間板の損傷には、体のゆがみが大きく関わっています。

事故、転落、スポーツ時の外傷など一時的な強い衝撃によって起こったヘルニア以外は、体の使い方と体のゆがみが大きく関与しています。

長時間のデスクワークや運転で前傾姿勢が続いたり、左右どちらかに体重をかけて立つ癖があったりすると、骨盤や背骨が本来の位置からズレ、椎間板に偏った圧力がかかるようになります。

たとえば猫背や反り腰は、背骨の自然なカーブを崩し、椎間板への負荷を増やします。

また、足を組む、片側の肩ばかりにカバンをかける、床にあぐらで座るといった日常動作の癖が知らず知らずのうちにバランスを崩します。

また過去の捻挫や怪我などで無意識でかばう動きをしていてバランスを崩しておられる方も多くおられます。

そして腰への負担、筋肉の緊張を蓄積させているのです。

他にも肩甲骨や股関節の動きが悪いと、日常の動作で必要以上に腰を使うことになり、椎間板に負荷が集中します。

こうした体のアンバランスは、本人が自覚しないまま進行していくケースが多くあります。

姿勢と動作の癖を見直すことは、ヘルニアの予防と再発防止の第一歩なのです。

筋力低下の回復を図るのにもまず体を正しいバランスに戻した上で行うことが重要です。


対策


腰部椎間板ヘルニアの悪化や再発を防ぐには、治療と同時に日常生活の中で腰への負担を減らす意識が重要です。

特に以下の点に注意しましょう。

1. 姿勢を正しく保つ


デスクワーク中は、骨盤を立てて深く座り、背筋を伸ばす姿勢を意識しましょう。

背もたれを上手く使い、足は床にしっかりつけて膝は90度が理想です。

定期的に立ち上がって体を動かすことで、筋肉の緊張を和らげることができます。

同じ姿勢が長時間続かないよに心がけましょう。

2. 荷物の持ち上げ方に注意


重い物を持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とし、物を体に近づけてから持ち上げます。

腰だけを前に倒して持ち上げる動作は、腰に大きな負担をかけてしまいます。

荷物は可能な限り両手で均等に持ち、片側に偏らないようにしましょう。

3. 冷え対策を徹底する


筋肉や神経は冷えると緊張しやすくなり、痛みやしびれが増す傾向にあります。

冬場やエアコンが効いた環境では、腰はもちろんですが、腹部や足元を冷やさない工夫を心がけましょう。

職場では膝掛けやカイロを活用し、外出時は腹巻きなども効果的です。


まとめ


腰部椎間板ヘルニアは、放っておくと慢性的な痛みやしびれ、歩行困難といった深刻な問題に発展することもあります。

しかし、原因を理解し、体の使い方を見直すことで、改善や再発予防が十分に可能な症状でもあります。

「どうせ年のせいだから…」「仕事柄仕方ない…」と諦めてしまう前に、まずは今の自分の姿勢や習慣に目を向けてみてください。

現状、辛くて早く回復したいという方は、体の歪みにアプローチする専門的な機関を受診することをお勧めします。

当院でも、体のバランスを整える施術とともに、日常生活で気をつけるべきポイント、体の使い方をアドバイスしています。

腰は様々な動きに関わり、一生付き合っていく大切な部位です。

腰の痛み、足のしびれお困りの際は一度ご相談ください。



2025/05/07
「朝起き上がろうとした瞬間、腰に激痛が走って動けない」

「床に落ちたものを拾おうとしただけで動けなくなった」

そんな経験をされたことはありませんか?

特に一人暮らしの方にとっては、誰かに助けを求めることも難しく、不安ですよね。



はじめに 


こんにちは大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

ギックリ腰は突然発症し、日常生活に大きな支障をきたします。

厚生労働省の調査によると、腰痛は日本人の約4人に1人が悩まされる症状であり、その中でもギックリ腰は若い世代にも多く見られます。

特に新生活を始めたばかりの20代の方は、生活のリズムや環境が大きく変わることで、体への負担も増加しやすい傾向にあります。

この記事では、一人暮らしの20代がギックリ腰になった際にどう対応すべきかを、専門的な視点から分かりやすく解説します。

ギックリ腰は突然やってくるため、事前に予測するのが難しいのが特徴です。

新しい職場や住環境で疲労が蓄積しやすい20代にとって、ある日突然腰が抜けたような痛みに見舞われるのは、身体的にも精神的にも大きなストレスです。

いざという時のためにも最後までお読みください。

原因解説

ギックリ腰(急性腰痛症)は、単なる使いすぎや重いものを持ったせいだけで起こるわけではありません。


実際には、さまざまな要素が重なり合って、ある瞬間に限界を超えた結果、発症します。


以下に主な原因を、詳しくご説明します。

1. 筋肉・筋膜への微細損傷


筋肉や筋膜は、普段の生活動作の中で細かい負荷を受け続けています。


この負荷が蓄積し限界を超えたとき、筋繊維が微細に損傷し、局所的な炎症が発生します。


これがギックリ腰の痛みの原因となります。

特に注意すべき動作は以下です。

中腰で重いものを持ち上げたとき

朝、冷えて硬くなった筋肉で急に体をひねったとき

長時間同じ姿勢でいた後に急に動き出したとき

これらは、筋肉が伸び縮みできる柔軟性を失った状態で無理な力が加わる典型例です。


2. 関節のロッキング現象


腰の骨は複数の関節で連結されていますが、
この椎間関節にズレや支える筋肉に強い緊張が生じることも、ギックリ腰の一因です。

特に、
急な前屈み
体をひねりながら物を取る動作

などで、腰の関節に異常な圧力がかかると、関節包腰を支える筋肉に強い緊張が生まれ、痛みの発生源になります。

3. 姿勢不良による腰部ストレスの蓄積


デスクワークやスマホ操作などにより、猫背姿勢、反り腰姿勢が続くと、腰の一部にストレスが集中しやすくなります。


この局所への負担が慢性的に蓄積していると、ちょっとした動作が最後の一押しとなり、ギックリ腰が発症します。

特に座位時間が長い現代人にとって、腰椎の自然なカーブが崩れていることは、大きなリスク要因です。


4. ストレス、睡眠不足などによる自律神経の乱れ


交感神経が過剰に働くと、筋肉が持続的に緊張しやすくなります。


ストレスや睡眠不足が続くと、筋肉のリラックス機能が働きにくくなり、結果として筋緊張が慢性化します。

精神的ストレス
寝不足・不規則な生活リズム
仕事や新生活による環境ストレス
これらも間接的に、ギックリ腰を引き起こす背景にあります。

体のゆがみの解説


ギックリ腰の発症には、体の使い方や動作のクセも密接に関係しています。

たとえば、座る時に片方の足を組む、片側に体重をかけて立つ、長時間前かがみの姿勢をとるといった習慣は、背骨や筋肉のバランスに偏りを生じさせます。

結果として、腰の一部に過剰な負荷が集中し、ちょっとした動作で痛みを引き起こしやすくなります。

体のゆがみとは周囲の筋肉の緊張や使い方のクセによって、姿勢全体のバランスが崩れている状態です

したがって、腰痛予防には骨格よりも動作と筋肉の使い方の改善が重要となります。

たとえばスマホを見ている時に首が前に出たままの姿勢や、長時間背中を丸めた状態で座るクセは、腰だけでなく全身のバランスを崩しやすくなります。

これらの不良姿勢が蓄積されることで、ギックリ腰の発症リスクが高まります。

また、体の使い方には左右非対称の習慣が潜んでいることが多くあります。

たとえば、カバンをいつも同じ肩にかける、片手で重いものを持つ、利き手でしかスマホを操作しないなどです。

これらの積み重ねが体の左右バランスを崩し、筋肉の過緊張と可動域の偏りを引き起こします。

対策


ギックリ腰を経験した直後は、当然のように動かずに横になっているべきと考えがちです。


しかし、近年の研究では過度な安静は回復を遅らせ、再発リスクを高めることがわかっています。


また、一般的に推奨されるコルセット装着も、長時間の使用は筋力低下につながるとの報告があります。

このような最新の知見を踏まえ、以下のような対応がより現実的かつ再発予防にもつながります。

1. 【48時間以内の「軽い動作再開」が回復を早める】


急性腰痛においては、「48時間以内に日常動作へ少しずつ復帰する方が、痛みの回復が早い」という臨床報告があります(Lancet, 2009)。初めは急にくる痛みと、不安感からうまく動けないと思います。

寝たまま→横向き→四つん這い→支えて体をおこす→立ち上がり…といった流れで、痛みの範囲内で体を動かす

可能な範囲で洗顔、歯磨き、軽い歩行など日常の動作は止めない

完全な寝たきりでいると、腰回りの筋肉・関節・神経の連動性が低下し、かえって回復が長引くことがあります。

2. 【コルセットに頼りすぎない】


固定すれば安心という考えから、コルセットを常時装着してしまう方もいますが、以下のような懸念点があります。

筋肉を使わないことで体幹筋力が低下

長期間使用すると、「外から支えてもらわないと不安」という心理的依存が起きやすくなります。

したがって、コルセットの使用は

動くのが怖い・外出時に不安という短時間の限定的なサポートにとどめることが望ましいです。


日常生活ではできる限り体幹の筋肉で自分を支える意識を持ちましょう。

3. できる範囲で姿勢を整える・呼吸を深く保つ


ぎっくり腰の痛みが強い時に、背中を丸めたままでいると、筋肉はより緊張しやすくなります。


痛みが強く、動くのが怖い状態では以下の点に注意してして動いてみましょう

ゆっくりと深呼吸を繰り返す

椅子に浅くかけて手で体を支える

壁に背中をつけてゆっくりと立つ

そして少しずつ動けるようになった状態では

立ち上がり時は足の力を使って腰を曲げないように立ち上がる。

視線を上に向けて真っ直ぐに体を引き上げる

この2点を意識してみてください。ギックリ腰への対応で重要なのは、休みすぎないこと、支えすぎないことです。

痛みがある時は、できる範囲で動くことが自然な治癒力を引き出す最大の対策です。

コルセットや安静は「緊急時のサポート」であり、回復の主役はあなた自身の体の力です。

怖がらずに、少しずつ、動きを取り戻していきましょう。



まとめ


突然のギックリ腰は、誰にでも起こりうる身近なトラブルです。

特に慣れない新生活を送る20代の方は、疲れやストレス、姿勢の乱れが重なり、腰に大きな負担がかかりやすくなります。

また動けなくなったらどうしようと不安になることもあるかもしれませんが、原因を理解し、生活環境を見直すことで予防と再発防止につながります。

もしもの時に慌てないよう、日頃から自分の体に目を向け、体の使い方を意識することが、健康な生活への第一歩です。

そして若いから大丈夫と思わず、自分の体に対するケアを後回しにしないことが、健康維持のカギです。

痛みは体からの危険信号です。

放置して大きな痛みに繋がる前に対処しましょう。

そして、今、ギックリ腰でお困りの方。

まずは、ギックリ腰の専門家に相談して早く辛い状況から抜け出しましょう。

動き方のアドバイスを参考にしていただき適切な処置を受けることをお勧めします。

当院でもギックリ腰に対して体のゆがみを整えることで動きやすくなるアプローチをしています。

ギックリ腰でうまく動けないとお困りの際は一度ご相談ください。



2025/04/25
夕方になると、腕から手にかけてズーンと重くて 

腕をマッサージしても一向に楽にならない。

このような症状でお困りではないですか?

はじめに 


こんにちは、大阪市北区、てんま活法整骨院の木下です。

デスクワーク中心の仕事に加え、帰宅後もスマホを見る時間が長い

同じ姿勢が続くと腕がだるくなる。

肩から腕への重だるさがいつの間にか日常化している。

今回ご相談いただいたAさん、デスクワークをされている30代女性です。

初めは疲れがたまってるのかなと軽く見ていたそうです。

自分でストレッチをしたり、サウナでマッサージを受けていたそうです。

なかなか楽にならず徐々に手のしびれや感覚の違和感まで感じるようになってきた。

しびれるのはおかしい感じて来院されました。

このような症状に心当たりがある方は、斜角筋症候群という状態が隠れているかもしれません。

斜角筋症候群とは、首の前側にある筋肉斜角筋が、腕に向かう神経や血管を圧迫している状態です。

腕や手にかけて重だるさ、しびれ、冷えなどの不快な症状を引き起こすものです。

一見すると首や肩の疲労のように思える症状ですが、実はその背景には、姿勢の崩れや体のゆがみ、

さらには日常の些細なクセまでもが関係していることが多いのです。

この記事では、斜角筋症候群の仕組みを解剖学や姿勢・生活習慣の視点からわかりやすく解説し、

症状の原因や対策、そして根本にある体のゆがみについてもご紹介します。

腕の重だるさでお悩みの方のお役に立ってる記事となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

原因解説


斜角筋症候群は、首の側部にある前斜角筋、中斜角筋が緊張を起こし、

その近くを走行する神経や血管を圧迫することで、腕や手にさまざまな症状を引き起こします。

主な症状としてまず挙げられるのが、重だるさです。

これは、長時間のデスクワークやスマホ操作の後、腕が鉛のように重く感じたり、夕方になると力が入りにくくなる感覚です。

特に、パソコンのマウス操作などで片側の腕だけを酷使する習慣がある方に多く見られます。

次に多いのがしびれです。

腕の外側や手のひら、指先などにピリピリとした感覚が現れ、ときには感覚が鈍くなります。

これは斜角筋の緊張によって、神経が圧迫されて神経伝達が阻害されることが原因です。

冷感や蒼白も特徴的な症状です。

圧迫によって血管の流れが悪くなると、血液が手先まで届きにくくなり、手が冷たく感じられたり、色が白っぽくなることがあります。

寒くないのに手だけが妙に冷めたいという方は注意が必要です。

症状が進むと、握力の低下や物を落としやすいといった症状も。

ペットボトルのふたを開けにくくなったり、カバンを持っていて落としそうになるなど、日常生活に不便さを感じることもあります。

こうした運動機能の低下も、神経の圧迫が長期化した結果起こります。

その他にも、斜角筋が緊張することで首・肩まわりの痛みやコリ感、耳鳴り、頭痛といった不定愁訴を併発するケースもあります。

これは筋肉の緊張が周囲の組織に影響を与えることに加え、自律神経のバランスが乱れるためと考えられています。

このように斜角筋症候群は、単なる腕の不調にとどまらず、体全体に波及する症状を伴うことがあるため、早期の対処が非常に重要なのです。


体のゆがみの解説


斜角筋症候群の背景には、局所的な筋肉の緊張だけでなく、体全体のゆがみ」が深く関係しています。

ゆがみ=骨がズレているといったイメージがありますが、実際には骨盤や背骨が大きくズレることは稀です。

筋肉の緊張や関節の動きに偏りが生まれることで、体はゆがんでいる状態になるのです。

このゆがみは、多くの場合、日常の何気ない動作のクセから生まれます。

  • 毎日同じ肩でバッグを持つ
  • 足を組むのがクセになっている
  • 片足に体重をかけて立つ
  • スマホを長時間うつむいて見る

こうしたクセが積み重なると、筋肉の左右バランスが崩れ、関節の動きにも偏りが生まれます。

すると、肩が内側に巻き、背中が丸まり、首が前に出る姿勢が定着してしまうのです。

この姿勢では、自然と斜角筋にも過剰な負荷がかかり、やがて神経や血管への圧迫につながります。

つまり、首の筋肉の問題に見えて、実は体全体の使い方のクセが影響しているのです。

だからこそ、斜角筋症候群を本当に改善するには、局所ではなく、全体のバランスを見直す必要があるのです。

対策


斜角筋症候群の症状を緩和・予防するには、普段の生活の中で負担のかかりにくい体の使い方を意識することがとても重要です。

以下のような習慣の見直しが効果的です。

① 姿勢の見直し


  • デスクワークでは椅子に深く腰掛け、骨盤を立てて座る
  • 画面の高さを目線の高さに調整することで、首の前傾を防ぐ
  • 肘や手首の角度を無理のない位置に保ち、肩が力まないように意識する

同じ姿勢が続くことも筋肉の緊張につながります。

1時間に一度は動いて姿勢を変えるようにしましょう。

② スマホの使い方


  • スマホを操作する際は、できるだけ目の高さまで持ち上げて見る
  • ベッドでうつ伏せや横向きで長時間使わない
  • スマホを使わない時間を意識的に作り、首への負担を減らす

③ 立ち方・歩き方の工夫


  • 片足重心を避け、両足にバランスよく体重を乗せて立つ
  • あごを軽く引き、視線は少し遠くを見るようにする
  • 肩の力を抜き、腕を自然に振って歩くことで、肩や首の緊張を減らす

これらはどれも大きな負担を伴うものではありませんが、毎日の積み重ねが姿勢と筋肉バランスに大きな違いを生みます。

まとめ


腕や手の重だるさやしびれ、それは単なる疲れではなく体の使い方からのSOSかもしれません。

斜角筋症候群は、首の筋肉の緊張が原因で神経や血管が圧迫されることで起こる症状です。

その背景には、長年の姿勢や動作のクセによって生まれた体のゆがみが深く関係しています。

症状に悩む方の多くが、マッサージに行ってもすぐ戻ると感じています。

それは、表面的なケアだけではなく、体全体の使い方や生活習慣を見直すことが必要だからです。

だからこそ、まずは自分の体のクセに気づくことが第一歩。

完璧な姿勢を目指す必要はありません。

少し意識を変えることが、結果として大きな変化につながっていきます。

今回お伝えした対策を取り入れてみてください。

それでも腕の重だるさが変わらない方は体のゆがみに対する専門的な施術が必要かもしれません。

当院では体のゆがみにアプローチをする施術を行なっています。

腕の重だるさ、斜角筋症候群でお悩みの方は、一度ご相談ください。

2025/04/23
最近、肩こりがひどくなった気がする

毎年、春になると頭痛や体のだるさが出る

そんなふうに感じている方はいませんか? 


はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

特に20〜30代の女性に多いのが、春先の気候や環境変化による肩や首のこり。

厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によると、女性の自覚症状で最も多いのが肩こりです。

特に気温差・仕事環境の変化・新しい人間関係など、春は無意識のうちにストレスを溜めやすく、体のあちこちに不調として表れる時期でもあります。


本記事では、春に起こりやすい肩こり・首こりのメカニズムと、姿勢や生活習慣との関係、そして今日から実践できる対策について詳しく解説します。

原因解説



春先に肩こり・首こりが増えるのは、精神的・身体的ストレスが複雑に絡み合う季節的特徴にあります。

以下に、主な原因をより専門的に詳述します。

■ 精神的ストレスと交感神経の過活動



春は入社・異動・転勤・引っ越し・人間関係の変化など、生活環境が一気に変わる時期です。

これに伴って生じる心理的ストレスが、体の緊張樹体をコントロールする交感神経を活性化させます。

交感神経が優位な状態になると、以下のような生理反応が起こります

  • 心拍数の増加
  • 呼吸数の増加(浅く速くなる)
  • 血管収縮による末梢循環の低下
  • 筋肉の緊張上昇

特に首や肩周囲の筋肉は、交感神経優位時に収縮しやすく、その持続によって筋疲労・血行不良を招き、肩こりの一因となります。

■ 新しいデスク環境による姿勢不良



職場や在宅勤務の開始などで、椅子や机の高さ、ディスプレイ位置が変わることがよくあります。

これにより、首を突き出した姿勢を取りがちになります。

この姿勢では、頭部の重量(約4〜6kg)を支えるために、首の後ろ側の筋肉が過緊張します。

猫背姿勢になり、胸が圧迫され、呼吸が浅くなる

といった複合的な負担がかかり、慢性的な肩こり・首こりを誘発します。

■ 昼夜の寒暖差と自律神経の乱れ


春は1日の中での気温差が大きく、服装や体温調節が難しい時期です。

自律神経は体温維持に大きく関与しており、この温度変化への適応負荷が交感・副交感神経のバランスを崩す原因となります。

自律神経が乱れると

  • 血流の制御が不安定になり、筋肉への酸素供給が減少
  • 冷えによる筋緊張が強まり、回復が遅れる
  • 睡眠や消化機能にも悪影響が出て、慢性的な疲労が蓄積

その結果として、首肩まわりの筋肉に老廃物が滞留しやすくなり、コリや痛みが強く出やすくなるのです。

■ 呼吸が浅くなることによる筋緊張


ストレス状態では自然と胸式呼吸が中心になります。

このとき、肋骨を持ち上げる動きに関与する筋肉が過剰に使われるため、特に首の前側〜肩の上部の筋肉に慢性的な負荷がかかります。

また、浅い呼吸が続くと酸素摂取効率が低下し、全身の代謝活動も低下します。

これにより疲労物質が蓄積しやすくなり、筋肉痛・重だるさ・締めつけ感が強くなります。

■ 睡眠の質の低下と疲労回復の遅れ


体の疲労が回復するのに睡眠はとえも重要です。

  • 環境変化による生活リズムの乱れ
  • ストレスによる脳の覚醒
  • 夜間のスマートフォン使用による眠りの質の低下

このような要因で睡眠の質が低下するとホルモンの分泌が減少し、筋肉の修復・疲労除去がうまく進みません。

結果として

  • 起床時から首肩が重い
  • 疲れが抜けない
  • 頭痛や集中力低下

などの二次症状も出やすくなります。

こうした負のスパイラルが肩こりを慢性化させる要因となります。

■ ホルモンバランスの変動



女性の場合、春のストレスはエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンのバランスにも影響します。

これにより血管拡張・収縮、免疫反応、情緒の安定などが不安定になり、体がむくみやすく、筋肉がこわばりやすくなるという特徴があります。

PMS(月経前症候群)や月経周期による体調変化も、肩や首まわりの不調に拍車をかけることがあるため、女性特有の生理的リズムも考慮したケアが重要です。

以上のように、春に起こる肩こり・首こりは単なる姿勢や筋肉の問題ではなく、自律神経・呼吸・ホルモン・睡眠など複数の生理システムの乱れが背景にあるのです。

だからこそ、運動やストレッチだけでは根本改善が難しく、生活習慣と体の使い方の両面からの見直しが必要になります。

体のゆがみの解説

肩こりや首こりの背景には、姿勢の崩れや動作のクセが密接に関係しています。

例えば、右利きの方がパソコンのマウスを右手で操作し続けると、肩の高さや筋緊張の左右差が生まれ、首から背中にかけてアンバランスな筋活動になります。

また、精神的な緊張状態にあると、肩が自然にすくんだり、猫背気味になったりといった姿勢を取りやすくなります。

それが持続することで首や肩へのストレスが蓄積します。

このような習慣が続くと、首や背中をうまく使うことができず、筋肉だけでなく関節の動きも制限されてしまいます。

結果として、肩こりや首こりが慢性化し、頭痛や吐き気を伴うケースも見られます。

なお、骨盤が歪んでいるから不調が出るといった言い回しがありますが、骨盤そのものがゆがむわけではありません。

実際には筋肉のバランスの崩れや関節の使い方の偏りがゆがみとして姿勢に表れるものです。

体の構造上、骨盤が単独で変形することはありません。

対策



春の肩こり・首こりを根本的に軽減するには、単に揉んで楽になる対症療法ではなく、なぜ筋肉がこるのか?という原因へのアプローチが不可欠です。

以下に、日常生活で注意すべき具体的なポイントを専門的に解説します。

■ 1時間に1回の姿勢リセット


・筋緊張の持続を断ち切る


長時間同じ姿勢を取り続けると、同一の筋肉に負荷がかかり、筋肉内の血流不足が起こります。

筋疲労・炎症・痛みなどを感じる組織が過敏になり、コリや痛みを引き起こします。

対策ポイント

タイマーなどをセットし1時間ごとに軽く立ち上がる

肩の上げ下げを軽く3〜5回

肩の脱力、姿勢と血流のリセットをする習慣を意識しましょう。

■ デスク環境の最適化


・重心のズレを予防する


PCモニターが低すぎると首が前に出てしまい、頭の重さ(約5〜6kg)がそのまま首〜肩にかかります。

1cm前に出るごとに、首にかかる力は倍増するとされ、これが肩こりの原因に。

対策ポイント

モニターは目線の高さに調整

椅子の高さは、肘が90度で机に乗るように調整

背もたれと腰の隙間にクッションを挟み、骨盤を立てる意識をもつ

結果として、耳・肩・股関節が一直線に並ぶ理想姿勢に近づきます。

これは筋緊張の偏りを予防する基本姿勢です。


■ 呼吸の質を意識する


・横隔膜の活用


現代人の多くは無意識に胸式呼吸になっています。

これでは首肩の筋肉に過剰な負担がかかります。

ゆっくりとした腹式呼吸により、横隔膜の上下運動が内臓を刺激して、自律神経の安定・筋肉の弛緩に繋がります。

対策ポイント

椅子に座り、背もたれに軽く寄りかかる

鼻から4秒吸ってお腹をふくらませ、口から8秒かけて吐ききる

1日3セット、朝昼晩のルティーンにする

呼吸の質を上げることは、自律神経の安定と深い睡眠にもつながる体の再起動スイッチです。

■ 夜のルーティンを整える


睡眠の質を上げる工夫

浅い睡眠は筋疲労の回復を妨げ、緊張状態を強化します。

ポイントは、脱力してリラックスした状態で寝れるかです。

対策ポイント

就寝90分前までに38〜40℃の湯船に15分浸かる

体の深部体温を一時的に上げ、その後下がる際に眠気を促進されます。

就寝1時間前からスマホ・PCはオフ

深部体温の調整と光刺激の遮断は、睡眠に関わるホルモン分泌を促し、深い睡眠の獲得につながります。


まとめ


春は新しいスタートの季節である一方、心と体に知らぬ間に負担をかけやすい時期でもあります。

特に肩や首の不調は、ストレスが溜まっているよ、無理していない?という体からのサインかもしれません。

無理に我慢せず、生活を少し見直すだけで、体は確実に変わっていきます。

長年、体の緊張状態つづいて、大きく体がゆがんでいる方も多くおられます。

今回お伝えした対策をしたけれどあまり変化が感じれない方は、大きく体がゆがんでいるかもしれません。

その際は体のゆがみを整える専門的な施術が必要となります。

国家資格を持った専門院へご相談ください。

当院でも体のゆがみから症状へアプローチをする施術を行なっております。

お困りの際は一度ご相談ください。



2025/04/11

朝、目が覚めて体を起こそうとした時、「あれ?腰が痛い」そんな経験はありませんか?

寝ている間は何ともなかったのに、起き上がる時だけズキッと痛みが走ると、不安になりますよね。

「寝相が悪かったのかな?」「歳のせいかな?」と、なんとなくでやり過ごしている方も多いのではないでしょうか。

はじめに


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

今回のお悩みは30代の女性はSさん、仕事・家事・育児で忙しく動いておられる方です。

「朝、腰が痛くてすぐに動けないから、子どもを起こす前に時間が必要なんです」と話してくれました。

朝の一歩がスムーズに踏み出せないことは、体だけではなくに精神的なストレスも大きくなります。

この記事では、そんな「朝、起き上がるときの腰の痛み」に悩む30代女性に向けて、

その原因と、深く関係する「体のゆがみ」についてわかりやすく解説し、日常生活の中でできる具体的な対策もご紹介します。

朝のスタートを気持ちよく切るためには、まずはその不調の正体を知ることが第一歩。

朝の動き出し、腰の痛みでお悩みの方にお役に立てる記事です。

ぜひ最後までお読みください。



2. 原因解説


起き上がりの瞬間に腰が痛む原因は、布団や姿勢ではありません。

体の構造・機能のバランスが崩れていることが、痛みの根本的な要因となっています。

まず大きな要因のひとつが筋力のアンバランスです。

本来、寝た状態から起き上がるには腹筋や殿筋など、体幹部の筋肉が連携して働く必要があります。

しかし、運動不足や長時間の座り姿勢によってこれらの筋力が低下すると、腰だけが過剰に動いてしまい負担が集中します。

また、関節の可動性の低下も見逃せないポイントです。

股関節や背骨の上部の柔軟性が損なわれていると、本来なら分散されるべき動きの負担が腰に集中しやすくなります。

起き上がるという何気ない動作の中で、無意識のうちに腰が代わりに頑張ってしまう状態になるのです。

さらに良くない姿勢が慢性化している方は、寝ている間も筋肉が緊張しやすくなります。

猫背や反り腰などの癖があると、就寝中も体がリラックスできず、朝方の動き出しに痛みが出やすくなります。

このように、筋肉・関節・姿勢の3つの要素が絡み合い、起き上がり動作の中で腰に負担をかけているのです。



3. 体のゆがみの解説


では、なぜ筋力や関節、姿勢の問題が起こるのでしょうか?

それらの背景には「体のゆがみ」が大きく関係しています。

ここで注意したいのは、「骨盤がゆがんでいる」という表現は、誤解を生むことがあるという点です

実際には骨そのものが歪むのではなく、筋肉の使い方や姿勢の癖、生活習慣の偏りによって、

体の左右差や重心のズレが生じ、結果としてゆがんだように見える状態がつくられるのです。

例えば、いつも同じ肩でバッグを持っている、片足に体重をかけて立つ、座るときに脚を組む、

こうした日常のちょっとした癖が積み重なり、筋肉の緊張バランスに差が生まれます。

結果、動作のたびに体の一部に過剰な負荷がかかり、それが慢性的な痛みにつながっていくのです。

特に朝は、寝ている間に体が硬くなっている時間帯です。

その状態で左右差のある体を急に動かそうとすると、バランスが取れません。

腰に過剰な緊張や伸張が生じ、痛みとして現れます。

つまり、体のゆがみは単なる見た目の問題ではなく、


  • 筋力低下
  • 柔軟性の低下
  • 不良姿勢

を生み出す根本的な原因であり

朝の腰痛という症状の土台になっているのです。

職場の椅子の高さが合っていない

前傾姿勢でスマホを操作する

など、無意識のうちにゆがみが蓄積されます。

毎日の無意識を少し意識するだけでも、体は変わっていきます。


4. 対策


朝の腰痛を少しでも軽減・予防するためには、どのような工夫ができるのでしょうか?

ここではストレッチやセルフケアではなく、日常生活に取り入れやすい動作と習慣の改善に注目してみましょう。


起き上がり動作


仰向けからいきなり上半身を起こすのではなく、膝を立ててから体を横向きにし、両手で床を押しながらゆっくり上体を起こします。

このひと手間で腰への負担は大きく軽減されます。

左右起きやすい方向に差が多くあります。

起きやすい方向を確認してみましょう。


立ち姿勢


普段、無意識に片足重心で立っていませんか?

鏡の前で自分の立ち姿をチェックしてみてください。

左右均等に体重を乗せる意識を持つだけでも、

バランスよく体重を支えることが出来、ゆがみの予防につながります。


座り方


椅子に座るときは骨盤を立てて、足裏をしっかり床につける。

この座り方を習慣にするだけでも、体幹のバランスは整いやすくなります。

そして何より、気づいたときに姿勢を整えるという意識を持つことが、体のバランスを取り戻す大きな第一歩です。

完璧を目指すのではなく、少しずつ整えることが、長く続ける秘訣です。



5. まとめ

朝の腰痛は、加齢や疲労のせいだけではなく、日々の体の使い方のクセが積み重なって起こる体のゆがみが関係しています。

体のゆがみは、筋肉や関節、姿勢に影響を与えます。

特に寝起きのような動き出しの初めに症状として現れやすいのです。

しかし、日常の中にあるちょっとした工夫を取り入れることで、体は確実に変わっていきます。

もしあなたが朝の動き出しの腰の痛みでお悩みでしたら一度体の使い方に注意してみてください。

当院では体のゆがみから症状にアプローチする施術を行なっています。

朝の動き出しの腰痛でお悩みの際は、一度ご相談ください。
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てんま活法整骨院

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