JR東西線 大阪天満宮駅 徒歩6分 地下鉄 南森町駅 8分
原因から根本的に治療 てんま活法整骨院
大阪市北区松ヶ枝町1-41
  1. てんま活法整骨院の治療コラム
 

てんま活法整骨院の治療コラム

当院の施術のことや、整体のこと


皆様に有益な情報を書き綴ってまいります。

じぶんんにも当てはまるな〜

こんな症状も整体でいいの?

こんな時はどうしたらいいの?

など書いていきます。

 

2025/04/07

「肩こり頭痛がひどく吐き気まで起こる…」


「色んな整体やマッサージを受けたけれど楽にならない。」


そんな症状でお悩みの30代女性からのご相談です。

はじめに


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

今回ご相談いただいたMさん、ひどい首と肩こり感

頭痛におう吐するほど、お辛い状態でした。

当院でも肩こりのご相談は多くいただきます。


厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によれば、女性の自覚症状の中で「肩こり」は第1位にランクインしています。


その辛さが多くの方に共通する悩みであることがわかります。


中でも「頭痛」や「吐き気」を伴う肩こりは、単なる筋肉疲労ではなく、マッサージやストレッチなどではなかなか改善しないのが実状です。


今回の記事ではMさんの症状を元に頭痛、吐き気を伴うひどい肩こりについて解説します。


この記事をお読みの方は、同じような症状でお悩みの方が多いかと思います。

最後までお読みいただきますとお役に立てると思います。


体のゆがみの解説


体のゆがみ、猫背や顔が前に突き出る「ストレートネック(スマホ首)」の状態では、頭の重さを首や肩の筋肉が支えます。

筋肉が慢性的に緊張したままになり、肩こりを悪化させる大きな要因です。

また、座り方や歩き方など日常動作のクセによって、左右どちらかに体重が偏ると、筋肉の使い方に左右差が生まれます。

結果として、片側だけがこる、という症状も現れやすくなります。

過去に捻挫や骨折などの怪我をしたことでバランスを崩すこともあります。

骨盤がゆがむという表現をよく聞きますが、実際には、骨盤は靭帯によって強固に支えられており、大きくゆがむことはありません。

周囲の筋肉のバランスが崩れることで見かけ上の左右差や姿勢の乱れが生じるのです。

肩こりと自律神経の関係

肩こりと吐き気は、自律神経に影響が出ることで関係します。

1. 首まわりには自律神経の重要な通り道がある


首の後ろ〜側面には自律神経が走っています。

これは脊髄(せきずい)から分かれた神経が、内臓や血管などに命令を伝える通り道です。

肩や首の筋肉がこり固まることで、この神経幹を物理的に圧迫したり、間接的に刺激してしいます。

すると、神経の伝達に支障が出て、自律神経のバランスが乱れます。

2. 筋緊張が「交感神経」を過剰に働かせる


肩や首の筋肉が常に緊張している状態では、脳も緊張状態のままになってしまいます。

この状態が続くと、

消化機能が低下する

胃酸の分泌が過剰または不足する

食べ物を受け付けない

吐き気・胃もたれ・胸焼けが起こる

など、消化器系の不調が出やすくなります。


3. 呼吸の乱れも自律神経に影響を与える


肩こりがある人の多くに共通して見られるのが、浅くて速い呼吸です。

これは肩や胸の筋肉ばかりを使った呼吸のことです。

浅い呼吸では副交感神経が働きにくく、交感神経が優位な状態が継続します。

これにより、胃腸の動きが抑制され、吐き気や胃のムカムカした不快感が起こりやすくなります。

4. ストレス × 肩こりの悪循環


ストレスによって肩こりが悪化し、肩こりがさらに自律神経を乱すという負のループが起こります。

肩こり→自律神経の乱れ→吐き気→ストレスの増加→さらに肩こりというサイクルに陥ると、症状は慢性化・重症化していきます。

自律神経の乱れによる吐き気の特徴


肩こりに伴う吐き気が、自律神経の乱れによるものである場合、次のような特徴が見られます。

食欲はあるのに、なんとなくムカムカする

食後や早朝、ストレスを感じた後に症状が強く出る

吐き気はあるが実際に嘔吐はしない

病院で内臓に異常がないと言われた

肩・首まわりが同時に重だるく感じる

足の捻挫と肩こり


さて、今回のMさんの体のゆがみの原因の一つは足の捻挫でした。

ご本人も忘れておられましたが、昔に足を捻挫されていました。

腫れも痛みもかく普通に過ごしていたので何も問題がないと思っておられました。

体のバランスを見ると左右均等に体重わかけることが出来ておらず、傾いて立っている。

正座が上手く座れない。

このような体の状態でした。

ゆがみと体の緊張

体がゆがんだ状態では上手く力を抜くことが出来ません。

無意識で直ぐにしようと支える力が働き体が緊張した状態になるからです。

そうすることで肩や首はゆがんだ体を支えるために常に力だ入った状態になります。

人一倍肩、首がこりやす原因は、ゆがんだ体を支えているからです。

体のゆがみ→体の緊張→自律神経の乱れ→吐き気

このようなループで不調になっておられました。


日常生活での注意点


施術後のアドバイスは2点。

体の力を抜く
これは実際、目の前で説明してもなかなか難しいです。

まずは体に力が入っているということを知ってもらうことがスタートです。

同じ姿勢が続くことや、集中状態では体は緊張しています。

デスクワークの方はトイレや休憩の際に、軽く肩をすくめて脱力

習慣的に脱力する時間を作ります。

ゆっくりと深呼吸をする

体が緊張状態では呼吸が浅くなります。

意識的に深呼吸をしましょう。

体が歪んでいたり、緊張状態ではうまく深呼吸をすることができません。

呼吸のしやすさ、これも体の歪みのバロメーターとなります。



まとめ

今回のMさんの肩こりは体のゆがみと緊張状態が長く続いていたのが原因でした。

ゆがみの原因は日常での体の使い方、過去に痛めた足首が影響して体のバランスを崩していました。

肩こりや吐き気、はっきりとした病気ではないのに続く体調不良。

その背景には、目に見えない自律神経の乱れと、体に現れる姿勢の歪みが深く関係していることが多いです。

体のゆがみ、筋肉のバランスを整えることで楽な体を目指します。

「最近、ずっと調子が悪いけれど原因がわからない」

「肩こりや頭痛に加えて、吐き気までする。」

そんな方は、ぜひ一度体のゆがみという視点から、ご自身の不調を見つめ直してみてください。

当院では体のゆがみを整え体の不調にアプローチをしています。

ひどい肩こり、吐き気までする肩こりでお悩みでしたら一度ご相談ください。




患者さんの声

 

Q.どのようなお悩みで来院されましたか?

 

A.肩こり、首のこり

 

Q.当院の施術を受けてみていかがでしたか?

 

A.何をして頂いたかわからないくらい痛みなど全くない

施術なのに、終ると整っている。不思議。

Q.当院を他の人に説明するならどのように伝えますか?

  

A. チョンチョンとさわるだけで、体のゆがみが治るよ。


Q.同じ症状を持っておられる方へメッセージを!!    

  

A.肩と首のこりがひどく、頭痛やおう吐などがあったが、今は頭痛はもちろん、

首や肩のこりがほとんどなくなりました。


 

※こちらの体験談は個人の感想です。効果には個人差があります。

 

Mさん、ありがとうございました。


2025/10/09

自転車のハンドルを握るたびに肘の外側に痛みを感じる…。

いつも痛いわけではないけれど最近回数が増えている気がする。

最近、そんな違和感に悩まされていませんか? 






はじめに

 

こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

自転車のハンドルを握る時の肘の痛み。

それはテニス肘と呼ばれる症状かもしれません。

テニスをしているわけではないののテニス肘!?

テニス肘はスポーツをしていない方でも発症することがあり、特に日常生活で手や腕を使うことが多い30代女性に多く見られます。

実際、テニス肘は、手首を使う動作の繰り返しによって肘の腱に小さなな損傷が繰り返されて、痛みが発生することが医学的にも明らかになっています

症状が悪化すると、日常のさ些細な動作で痛みが出るようになります。

例えばペットボトルのキャップをひねる、鍋を持つ、自転車のハンドルを握るといった動作で強い痛みを感じます。

この記事では、自転車のハンドルを握ると痛む肘の症状を例に挙げながら、テニス肘の原因、体のゆがみとの関係、日常生活で気をつけたいポイントを丁寧に解説いたします。

肘の外側の痛み、テニス肘でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。

テニス肘の原因とは?

テニス肘(正式名称:外側上顆炎〔がいそくじょうかえん〕)は、肘の外側にある上腕骨外側上顆という部分についている腱に炎症が起きた状態を指します。

症状が出るには複数の要因が複雑に関係しており、次のようなことが原因として考えられます


  • 腕の筋肉の使いすぎ

特に短橈側手根伸筋という筋肉は、手首を反らす・ひねる動きの際に頻繁に使われます。

この筋肉の腱は上腕骨の外側についていて、繰り返しの使用によって微小な損傷を繰り返し、炎症を引き起こします

自転車のハンドルを握る動作は、この筋肉を持続的に緊張させるため、負担がかかりやすいのです。


  • 細かい手作業の反復

テニス肘と聞くとスポーツ障害のイメージが強いかもしれませんが、実際には料理、掃除、パソコン作業など、手首を使う日常動作の反復によっても起こります。

特に女性は家事や育児、事務作業などで手首の使用頻度が高く、慢性的な負荷が蓄積されやすい傾向があります。


  • 腕と肩の筋力バランスの崩れ

肘関節は肩、腕、手首の中継地点に位置するため、それらの筋力や動きのバランスが悪いと、肘にかかる負荷が増大します。

たとえば、肩の筋力が弱くて物を支えきれないと、腕や肘で無理に補おうとし、結果的に炎症が起こるリスクが高まります。



  • 姿勢不良による連鎖的な負担増加

猫背や前かがみ姿勢などで肩が内巻きになると、腕の動きに無理が生じます。

その結果、腕のひねり動作が増え、手首や肘への負担が蓄積します。

つまり、テニス肘は肘の「使い方」だけでなく、体全体の使い方に深く関わっているのです。


このように、テニス肘の原因は単なる使いすぎだけではなく、年齢的変化や全身のバランス、日常的な姿勢や動作のクセが密接に関わっています。

肘だけをケアするのではなく、全体像から見直すことが根本改善の鍵となります。


体のゆがみと肘の痛みの関係


実は、テニス肘には肘だけの問題ではないことが多くあります。

体のゆがみ、特に姿勢や動作のクセが、肘への負担を増やしているケースは少なくありません。

例えば、猫背や肩が前に巻き込んだ姿勢(巻き肩)になると、自然と肩関節の可動域が制限され、代償的に腕や手首が過剰に動くようになります。

その結果、肘の外側にある筋や腱に負担が集中しやすくなるのです。

また、体のゆがみによって体幹のバランスが崩れると、腕の使い方にも左右差が生じ、利き腕に負担が偏ることもあります。

このように、体のゆがみは一見関係のなさそうな部位の不調を引き起こすきっかけとなるのです。

さらに自転車に乗る際の姿勢も大切です。

背中が丸まったまま腕だけでハンドルを支えるような姿勢だと、肘や手首にかかるストレスは大きくなります。

正しい姿勢を維持するためには、体幹や姿勢の安定性も重要となります。

日常生活で気をつけたいポイント


テニス肘は、治療と同時に日々の生活習慣を見直すことが再発防止にもつながります。


手首を反らせすぎないよう意識する

テニス肘の原因となる手首の手の甲側に反る動作は、肘の外側の筋肉に大きな負担をかけます。

自転車のハンドルを握るとき、ついつい手首が反り気味になる方は、手首をまっすぐ、またはやや下向きに保つよう心がけましょう。

パソコンのキーボードやスマホ操作でも、手首を反らせるクセがある方は、クッションや肘置きを使って角度を調整すると良いです。


物を持ち上げるときは腕全体を使う

日常生活で重い物や鍋などを持ち上げる際に、手首だけで持ち上げようとすると、肘の外側に過剰な負担が集中します。

肘をしっかり曲げて、背中から肩、肩から腕、手首までを一体化させ、体全体で支える意識を持つことで、局所への負担を分散できます。



利き手に頼りすぎないようにする

日常的に右手(または左手)ばかり使う習慣があると、片側の肘に負荷が偏ります。

なるべく左右両方の手を使う意識を持つこと、重たい荷物は両手で持つことが大切です。

また、片方の肘が痛むからといって反対の手ばかりに頼ると、今度はそちらの手に負担がかかる可能性もあるため、バランスを考えて行動することが重要です。


自転車の姿勢を見直す

自転車に乗る際の姿勢も肘にかかる負担に大きく関係します。

以下のような点に注意しましょう

ハンドルの高さが低すぎると、手首が反った状態になりやすくなります。

適切な高さに調整し、手首がまっすぐになるように意識しましょう。



日常姿勢の改善

肩が前に巻き込んだ巻き肩や、背中が丸くなる猫背は、肘や手首に不自然な力がかかる原因になります。

例えば、デスクワークやスマホ操作の際、背筋が丸まりやすい方は、椅子に深く腰掛け、骨盤を立てた状態をキープすることで、自然と肩が開き、腕の位置が整います。

姿勢の意識があるだけでも、肘への負担は軽減されるのです。


筋肉の冷えに注意する

前腕や肘周囲の筋肉が冷えると血行が悪くなり、疲労物質が蓄積しやすくなります

特に冬場やエアコンが効いた室内では、薄手のサポーターやアームウォーマーなどで保温することで、痛みの予防や緩和に役立ちます。



まとめ

自転車のハンドルを握るたびに感じる肘の痛み。

初めは少しの違和感かもしれませんが、実はテニス肘という慢性的な炎症につながることがあります。

そして、痛みの原因は肘だけではなく、日々の使い方や姿勢、体のバランスにも関係しています。

だからこそ、そのうち良くなるとそのままにするのではなく、少しずつでも生活習慣を見直すことが大切です。

正しい知識を持ち、自分の体を見直すことで、痛みのない快適な日常を取り戻すことは可能です。

まずはお近くの専門的な機関での診断を受けて正しい対処をしましょう。

当院でもテニス肘の症状、そしてその背景にある体のゆがみや動作のクセまで丁寧に確認し、施術を行います。

自転車のハンドルを握る時の肘の痛み、テニス肘でお困りの方は一度ご相談ください。



2025/10/08

ランニングをしていて、膝の外側に違和感や痛みを覚えたことはありませんか?

特に走り始めてしばらくするとズキズキとした痛みが出て、走り続けるのが難しくなる

そんな経験をされた方は腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)の可能性があります。






はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

腸脛靭帯炎は、ランナーの約12%に発症すると言われており、特にマラソンや長距離を頻繁に走る人に多く見られます。

走りすぎたからだろうと軽く考え、マッサージやストレッチで一時的に対処する方も多いですが、実はそれだけでは根本的な改善には至りません。

なぜなら、腸脛靭帯炎の本当の原因は体の使い方とゆがみにあるからです。

今回は、なぜマッサージやストレッチだけでは腸脛靭帯炎が治らないのか、根本原因と日常生活での注意点について詳しくお伝えします。


腸脛靭帯炎の原因

腸脛靭帯炎は、膝の外側にある靭帯が、太ももの骨の外側のでっぱりと擦れ合うことで炎症が起きます。

走っている時の繰り返しの摩擦がきっかけですが、問題はなぜそのような摩擦が生じるのかという根本の原因にあります。

次の項では、その主な要因をひとつずつ詳しく解説していきます。

■ ランニングフォームの不良

多くの腸脛靭帯炎の方は、フォームの乱れが見られます。具体的には以下のような特徴です。

足のねじれ:足が内側にねじれるように接地することで、腸脛靭帯が過剰に引き伸ばされやすくなります。

膝が内側に倒れる:着地時に膝が内側に入ると、腸脛靭帯が骨と擦れる位置に押し込まれてしまいます。

ストライドが大きすぎる:足を前に出しすぎると着地の衝撃が強くなり、腸脛靭帯へのストレスも増大します。

これらはささいなフォームの乱れですが、長距離を走ることで刺激が繰り返され、徐々にダメージとなって蓄積します。


■ 股関節周囲筋の筋力低下

ランニング時の足を正しくコントロールするには、股関節まわりの筋肉が重要です。

とくに以下の筋肉の弱さが原因となります。

中殿筋:骨盤の横にある筋肉で、片脚立ちや走行時のバランスを保つ役割。

弱くなると骨盤が左右に揺れ、膝の軌道が乱れます。

大殿筋:お尻の大きな筋肉で、脚を後ろに蹴り出す力を生み出します。

弱くなると股関節の安定性が低下し、膝が内側に入りやすくなります。

これらの筋力不足により膝の位置が安定しなくなり、腸脛靭帯が常に引っ張られる状態が続いてしまいます。


■ 足部のアライメント異常

足のバランスや使い方のクセも膝や腸脛靭帯に大きな影響を及ぼします。

以下のような特徴がある方は要注意です:

扁平足:土踏まずが落ちていることで、足首が内側に倒れ込み(過回内)、その結果として膝が内旋しやすくなります。

回内足・過回内:足が過度に内側に傾く着地をすることで、下肢全体のアライメントが崩れ、腸脛靭帯への張力が高まります。

このような足部のクセがあると、走るたびに膝がズレた状態で動くため、腸脛靭帯に摩擦が生じやすくなります。


■ 過度なランニング量と急なトレーニング増加

腸脛靭帯炎はオーバーユース症候群、使いすぎ症候群のひとつです。

以下のようなケースで起こりやすくなります:

急に距離を伸ばした:月間走行距離を一気に増やすと、筋肉や靭帯、関節が耐えきれずに炎症が起こります。

休養不足のまま連日走った:回復する前に再び負荷をかけることで、微細な炎症がどんどん蓄積していきます。

坂道トレーニングを急に始めた:上り坂では股関節と膝に、下り坂では着地時の衝撃が大きくなり、腸脛靭帯への負荷が跳ね上がります。

体が順応できる範囲を超えたトレーニングは、結果としてケガに繋がりやすくなります。


■ ストレッチやケア不足

腸脛靭帯は太ももの外側にある筋肉が骨に付く部分の強くて硬い繊維です。

以下のような状態では特に摩擦が起こりやすくなります。

太ももの外側の緊張:柔軟性が低下すると、膝の曲げ伸ばし時に靭帯が骨に強く擦れます。

筋膜の滑走不良:水分不足やケア不足によって筋膜同士の滑りが悪くなり、動作のたびに引っかかるような動きが生じます。

日常的なケア不足:運動後のアイシング、ストレッチ、筋膜リリースを怠ると、炎症が慢性化しやすくなります。

単に筋肉の硬さだけでなく、体のバランス、使い方、日常のリカバリー方法までを考えることが必要です。


以上のように、腸脛靭帯炎は単純な使いすぎではなく、複合的な要因が積み重なって発症します。


マッサージやストレッチで表面的な緊張を取るだけでは根本的な解決には至らず、ランニングフォームや筋力、姿勢や身体の使い方までをトータルで見直すことが本質的な改善への道となります。



体のゆがみの解説

腸脛靭帯炎の根本原因のひとつに体のゆがみがあります。


このゆがみとは、体の左右の対称性、筋肉のバランスが崩れてしまっている状態を指します。

日常生活のクセや筋力のアンバランスによって無意識にゆがみが蓄積され、その結果として膝や腸脛靭帯に負担が集中しやすくなるのです。


ゆがみ=筋肉の状態+生活習慣+動作のクセ

体のゆがみは、単に骨がズレているだけでなく、以下の3つの要素が絡み合って生まれます:

筋力のアンバランス(特に体幹・股関節周囲)

反復される日常の姿勢やクセ(片足重心、座り方など)

無意識の動作習慣(走り方・歩き方・階段の上り下り)

腸脛靭帯炎の真の解決には、これらすべてを把握して、根本から修正していくアプローチが必要なのです。


対策

セルフケアでは届かない日常動作の見直し

腸脛靭帯炎は、一度炎症が落ち着いても、再発しやすい傾向にある疾患です。


なぜなら、痛みの出た原因(フォーム・姿勢・生活習慣)が変わっていない限り、同じ負荷がまた腸脛靭帯にかかってしまうからです。

ここでは、症状の再発を防ぐための日常生活における注意点を5つの視点から解説していきます。


■ 1. 長時間の座りっぱなしを避ける

座っている時間が長くなると、股関節の前側や太ももの外側が硬くなります。

この硬さが体幹から下肢の動きに制限をかけ、骨盤・股関節の可動性が落ち、膝にストレスが集中する原因になります。

【実践ポイント】

1時間に1回は立ち上がり、屈伸、膝の曲げ伸ばしなどで体を動かす。

椅子に深く座り、背中と腰を丸めないように注意

長時間の座りっぱなしは、知らず知らずのうちにランニング時の可動性低下を招いています。


■ 2. 片足重心のクセに注意する

無意識のうちに片足に体重をかけるクセは、骨盤の傾きや股関節の筋力バランスを崩す原因です。

これにより、足の軌道が偏り、腸脛靭帯に過剰な緊張が起きやすくなります。

【実践ポイント】

鏡の前で真っ直ぐ立った姿勢をチェック。

両肩の高さや骨盤の左右差など

信号待ちや電車待ちでどちらか一方に乗っていないか意識する

靴のソールのすり減り方を見ると、偏りの有無が分かります

左右均等に立つことは、地味ながらも股関節と膝の安定性を高める第一歩です。


■ 3. 階段・坂道での足の使い方を見直す

下り坂や階段の下りでは、膝にかかる衝撃が上りよりも2~3倍に増加します。


腸脛靭帯はこの衝撃による伸ばされながら力を発揮する状態が最も負担がかかります。

【実践ポイント】

下りでは歩幅を小さくし、重心を後ろに引きすぎない

上りでは、太もも前ではなくお尻で押し上げる意識

手すりを軽く使うのも負担軽減に有効

こうした力の入れ方のクセが腸脛靭帯へのダメージを蓄積させている原因です。


■ 4. ランニングシューズの見直し

足元は体の土台です。

ソールがすり減った靴、クッション性が失われた靴を使い続けると、着地の衝撃を直接膝や腸脛靭帯が受けることになります。

実践ポイント】

月間走行距離が150km以上の方は、500~700kmで買い替えが目安

自分の足型・走り方に合った靴を、専門店でフィッティングしてもらう

クッション性・サイズ感・フィット感を必ず確認

安易に人気ブランドだからと選ばず、自分の足に本当に合う靴を見つけることが大切です。

■ 5. トレーニング量・スケジュールの調整

痛みの出やすい人ほど、真面目でがんばり屋さんである傾向が強く、休むことに抵抗を感じがちです。

しかし、体は常に回復と負荷のバランスの上に成り立っています。

【実践ポイント】

週に何キロ走るかではなく、走った翌日にどう感じるかで判断

トレーニングの内容を「強→軽→休→強」とリズムよく組み立てる

痛みや違和感を感じた日は、思い切って完全休養を取る勇気を持つ。

効率的な回復が、長期的には記録と健康の両立につながります。


まとめ

上記の5つのポイントは、すぐに取り組むことが出来る内容です。


セルフマッサージやストレッチと違い、軽視されやすいのですが、痛みの根を断つためには、こうした体の使い方や日常の意識が極めて重要です。

日常のクセこそが腸脛靭帯炎のきっかけであり、それを変えることで、根本的な改善と再発予防が可能になります。

腸脛靭帯炎は、多くのランナーが経験するトラブルですが、決して走りすぎだけが原因ではありません。

マッサージやストレッチで一時的に症状を和らげることはできても、再発を防ぐためには、体の使い方や姿勢のクセと向き合う必要があります。

痛みや不安を抱えて、走ることを諦める理由のは辛いですよね。

根本的な原因に向き合うことで、もっと快適に、もっと長くランニングを楽しむことができるようになります。

対策をしたけれど症状が改善されない方はぜひ国家資格を持った専門機関を受診してください。

当院でも体のゆがみと体の使い方をもとにした根本的な改善をサポートしています。

ランニング時の膝の痛み、腸脛靭帯炎でお悩みの際は一度度相談ください。

2025/07/10

自転車にまたがる時、股関節に痛みが出る

ペダルをこぐたびに股関節が詰まるように痛い

そんな症状でお悩みではありませんか?




はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

日常生活で欠かすことのできない乗り物である自転車。

自転車に乗るたびに出る痛みは、このまま乗り続けて大丈夫なのだろうかと不安になりますよね。

股関節の痛みは40代以降の女性に多く見られる症状で、加齢による変化や生活習慣、運動時のクセが重なって起こることが多いとされています。

実際、厚生労働省の調査によると、女性は男性に比べて変形性股関節症の発症リスクが高いと報告されています。

その原因は生まれ持った関節の形から日常の姿勢や体の使い方のクセ、体のゆがみといった見えない要因も深く関わっています。

本記事では、特に自転車に乗っている時に痛みを感じる方へ向けて、股関節痛の原因や体のゆがみとの関連、日常生活での注意点について、専門的な視点からわかりやすく解説していきます。

自転車にまたがる時の痛み、股関節痛でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。



■原因解説


股関節痛は、一見すると単なる筋肉の疲労や年齢による変化に思われがちですが、実際には複数の解剖学的・運動学的な要因が複雑に絡み合って発症します。

特に自転車に乗っている際の股関節の痛みには、以下のような原因が考えられます。



  • 関節唇損傷

股関節は球関節と呼ばれる構造を持ち、骨盤側の寛骨臼と大腿骨頭がはまり込む形で成り立っています。

その際、寛骨臼の縁を取り囲むように存在する軟骨性の組織が関節唇です。

関節唇はクッションの役割を担い、関節の安定性と衝撃吸収を助けますが、自転車による反復運動や長時間の負荷が加わると、亀裂や断裂を起こすことがあります。

関節唇が損傷すると、特に動き出しや方向転換時に引っかかり感や鋭い痛みが現れるのが特徴です。



  • 腸腰筋の過緊張

腸腰筋は、腸骨筋と大腰筋を合わせた総称で、腰椎から骨盤内を通り、大腿骨の内側につながる深いところを通っている筋です。

足を前に上げる動きで使う筋であるため、自転車をこぐ動作では常に使われています。

長時間の使用によってこの筋肉が過緊張を起こすと、股関節の前方に圧迫感や痛みが生じ、動かす範囲にも制限が出てくることがあります。

また、腸腰筋が硬くなると骨盤の前傾姿勢を助長し、より一層股関節へのストレスを高めてしまいます。



  • 股関節の可動域制限と代償動作

股関節の動きが制限されると、体はその不足を他の部位で補おうとします。

たとえば、股関節の屈曲が不足すると、背骨の腰部分を過度に反らせる動きで代償しようとし、結果的に腰痛を引き起こしたり、股関節への負担をさらに増大させることになります。

代償動作は、筋肉や関節に余計な負荷をかけるため、慢性的な痛みの引き金になりやすいのです。



  • 軟骨の摩耗と変形性股関節症の初期症状

股関節内には関節軟骨が存在し、関節の滑らかな動きを支えています。

しかし、年齢や過度な負荷により軟骨がすり減ると、骨同士が直接こすれ合い、痛みや炎症を起こします。

これが変形性股関節症の始まりです。

初期には運動時や長時間の使用後に違和感を覚える程度ですが、進行すると日常動作にも支障をきたすようになります。

まあた、股関節に痛みが出て、レントゲンなどで生まれつき関節が浅いと診断される方も多くおられます。



  • サドル位置・ペダル角度の不適合

股関節は、サドルの高さ・前後位置・ペダルの角度により、負荷のかかり方が大きく変わります。

サドルが低すぎると、ペダルをこぐたびに股関節が深く曲がりすぎる状態になり、前方の筋肉や関節を包む膜に過度な圧力がかかります。

また、ペダルの角度が足の軌道に合っていないと、膝や股関節がねじれるような動作になり、炎症や関節内への刺激が生じやすくなります。


このように、股関節の痛みには構造的・機能的・動作的な問題が複合的に関わっており、ただの使いすぎや年のせいで片付けてしまうことは危険です。

早期に原因を見極め、適切なケアを行うことが大切です。


■体のゆがみの解説


股関節は、骨盤と太ももの骨をつなぐ重要な関節であり、上半身と下半身をつなぐ重要な関節です。

そのため、股関節の動きや痛みには、体全体のバランスや姿勢が深く関係しています。

特に影響を与えるのが体のゆがみです。

骨盤が前傾または後傾した状態が続くと、股関節の位置関係が崩れ、正しい動作ができなくなります。

例えば、骨盤が前に傾きすぎると、股関節が常に曲がった状態になり、腸腰筋や大腿直筋といった太ももの前側の筋肉に過剰な緊張が生まれます。

また、日常の姿勢のクセ—たとえば片脚に重心をかけて立つ、足を組む、デスクワーク中に背中を丸める—なども体や股関節のゆがみを助長します。

このような姿勢の乱れが積み重なることで、股関節にかかる負担が偏り、やがて痛みとして現れてしまうのです。

特に自転車では、体幹が前傾しやすく、骨盤が不安定な状態になりやすいため、体のゆがみが痛みを引き起こしやすくなります。

股関節痛の改善には、このような全身のバランスへの視点も欠かせません。


■対策


股関節の痛みを和らげ、悪化を防ぐためには、日常生活の中で股関節に負担をかけない動き方・環境づくりが重要です。

ここでは、自転車に限らず、生活全般において注意すべき具体的なポイントを詳しくご紹介します。



正しい姿勢の習慣化


座っているとき、立っているとき、歩いているときなど、あらゆるシーンで骨盤を立てる意識が大切です。

骨盤が前後に傾くと、股関節周囲の筋肉(腸腰筋・殿筋群など)にアンバランスな負荷がかかり、結果的に股関節を支える力が弱まります。

特に座位では、背もたれに頼らず骨盤を立てて座るよう意識しましょう。

深く腰掛け、お尻の下にある骨で体を支える感覚が大切です。

足を組むクセがある方は、無意識に体をゆがめている可能性があるため、注意が必要です。



同一姿勢の持続を避ける


股関節は、本来あらゆる方向に自由に動く関節です。

そのため、長時間同じ姿勢でいると、関節や筋肉、靭帯がこわばり、動きが悪くなります。

たとえばデスクワークや車の運転などで長く座る際は、1時間に1度は立ち上がって軽く歩いたり、股関節をゆっくり前後左右に動かす

そうすることで筋肉の緊張が長く続かないようにすることが重要です。

椅子に浅く座って猫背になっている場合も、骨盤が後傾し、股関節に圧力がかかるので注意しましょう。



自転車のポジションを見直す


ご自身の体格や股関節の動きに合ったポジションで自転車に乗ることが非常に重要です。

以下の点を意識しましょう。



  • サドルの高さ:ペダルが一番下にあるとき、膝が軽く曲がる程度が理想です。

膝が深く曲がってしまう場合は、サドルが低すぎます。



  • サドルの前後位置:股関節が窮屈に曲がらず、自然な前傾姿勢が取れるよう調整します。

座る位置が前すぎると、股関節の曲がる角度が強くなり痛みを誘発しやすくなります。



  • ハンドルとの距離:ハンドルが近すぎると体が丸まり、骨盤が倒れて・股関節の曲が理が大きくなります。

ハンドルと体の間にスペースが適度にあることで、股関節が自然なポジションで保たれます。




体重管理も重要な要素


体重が増えると、股関節にはそのぶん大きな負荷がかかります。

特に歩行や階段の昇降では、体重の3倍以上の負荷が股関節にかかるといわれています。

急激なダイエットはかえって筋力低下を招くため、バランスの良い食事と、ウォーキングや水中歩行などの有酸素運動を継続することが有効です。

このように、日常の小さな動作や環境の見直しが、股関節の健康を守る大きなカギになります。

痛みが出てからではなく、痛みが出ないように、また悪化しないように、早めの対策を心がけることが非常に大切です。



■まとめ


自転車に乗るたびに感じる股関節の痛み…

いつも痛いわけではないし、そのうち良くなるだろうと思って放置していませんか?

痛みには必ず原因があり、それは骨や筋肉だけでなく、体の使い方や姿勢のクセ、ゆがみによって生じていることが少なくありません。

原因を理解し、日常生活を少しずつ見直すだけでも、股関節への負担はぐっと軽減できます。

痛みや違和感が続く方はお近くの専門的な機関を受診してみてください。

当院でも、体のゆがみを特殊な検査で確認した後、体のゆがみから股関節にアプローチする施術を行なっています。

自転車に乗る時の股関節の痛み、股関節痛でお悩みの方は一度ご相談ください。



2025/06/30

最近、長く歩くと足がしびれて休みたくなる

歩いていると腰の痛みが強くなって、外出するのが億劫になっている

そんな症状で悩みではありませんか?
 

それはもしかすると、脊柱管狭窄症のサインかもしれません。


はじめに


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

脊柱管狭窄症は、特に60代以降の方に多くみられる疾患で、日本整形外科学会の調査によると、60歳以上の約10人に1人が症状を抱えていると報告されています。

腰の痛みや足のしびれが徐々に進行し、立つ、歩く、といった日常の動作に大きく影響を与えます。

この記事では、脊柱管狭窄症の症状・原因・体のゆがみとの関係、そして日常の注意点と対策ついて、施術経験をもとに解説します。

脊柱管狭窄症でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。


原因解説


脊柱管狭窄症の本質的な原因は、脊柱管という神経の通り道が加齢や使い方による変化で狭くなり、中を通る神経が圧迫されることです。

この圧迫によって、腰から足にかけての神経に痛みやしびれが生じます。

特に腰の脊柱管が狭くなる腰部脊柱管狭窄症は、50歳以降の方にに多く発症します。

主な要因


  • 椎間板の変性

椎間板は、椎骨と椎骨の間にあるクッション構造です。

加齢に伴い水分が減少して弾力を失い、平べったくなります。

骨と骨の隙間が狭くなることで、神経の通り道が狭くなる原因となります。

  • 黄色靱帯の肥厚

黄色靱帯は、椎骨の後方に位置し、背骨の可動を安定させる靱帯の一つです。

長年の微細な炎症や繰り返される動作により、靱帯組織が硬く・厚くなり、脊柱管の内径を狭める要因となります。

  • 椎間関節の変形性変化

椎間関節は、背骨の後方にある小さな関節で、姿勢保つ時や動作時のバランス調整に重要な役割を担います。

この関節が変形することで、神経や脊髄神経の束を圧迫することがあります。

  • すべり症との関連

腰の骨が前後にずれるすべり症は、脊柱管を構成する骨の配列が乱れることで、さらに神経の通り道を狭くしてしまう原因となります。


  • 脊柱のアライメント異常

加齢や筋力低下により、背骨の元々ある前後へのカーブが崩れると、局所的に負担が集中しやすくなります。

これにより負担が集中した部分で狭窄が進行する場合があります。

  • 慢性的な筋緊張と血流障害

長時間の座位や前傾姿勢などが続くと、腰部まわりの筋肉が慢性的に緊張し、局所の血流が悪化します。

神経組織は血流に非常に敏感なため、酸素不足に陥ると痛みやしびれといった異常感覚が強まりやすくなります。


体のゆがみの解説


脊柱管狭窄症の症状は、体のゆがみと深く関係しています。

日常動作に偏りがあることで体のバランスを崩し、左右均等でない状態になります。

具体的には以下のような習慣が関係しています:

前かがみ姿勢が多い:家事やスマートフォン操作で猫背姿勢が続く。

片側の肩や腰にばかり負担をかける:カバンを同じ側で持つ、片足に体重をかけるなど。

座るときに足を組む、片方に体重をかける:骨盤まわりの筋肉に左右差が生まれ、背骨のラインに影響。

姿勢や筋肉の使い方の癖によって体の動きに偏りが生まれている状態をゆがみと呼んでいます。

このようなゆがみが続くと、特定の筋肉や関節に負担が集中し、脊柱管をさらに狭めてしまう要因となります。

対策


脊柱管狭窄症は、加齢による変形や編成が起こり変形してしまった骨は元通りにはなりません。

しかし、日常生活での体の使い方や環境の見直しにより、神経への圧迫を減らす。

今以上の症状の進行を緩やかにすることが可能です。

以下に、姿勢、神経的、生活動作的な観点で解説します。

1. 姿勢の工夫:神経圧迫を軽減する体の使い方


軽く前傾姿勢を保つ

脊柱管狭窄症では、後屈で症状が強くなる傾向があります。

逆に、やや前屈みになると神経への圧迫が緩和されやすいため、日常生活では腰を軽く前に傾けた姿勢を意識すると、しびれや痛みが出にくくなります。

自転車の前傾姿勢で楽になるのはこの理由です。

椅子に深く腰掛ける

骨盤をしっかり立てた状態で、背もたれを活用して骨盤から背中を支える座り方を意識します。

ソファーなどの腰が沈む座り方は、腰部に余計な負荷がかかります。

中腰姿勢を避ける

洗顔・掃除・靴の脱ぎ履きなど、中腰になる場面では膝を曲げて腰を落とします。

股関節と膝関節を主に使うようにすることで、腰部の屈曲ストレスを軽減できます。

2. 動作の工夫:神経への刺激を最小限にす


30〜40分に1度は体勢を変える

長時間の同一姿勢は、腰部の筋肉の血流を低下させ、神経の酸素不足を招きます。

立ち作業でも座り仕事でも、時間を決めて姿勢を変える意識を持つことが重要です。

階段や段差は、手すりを使って股関節を主に使う

腰部の代わりに股関節と大腿部の筋肉を使うことで、負荷を分散できます。

急な段差では、しびれや脱力を感じやすいため、必ず手すりや杖を併用しましょう。

杖は使用を恥ずかしがる方が多くおられますが一時的な使用と考え、辛い時には使用を考えましょう。

荷物はリュックまたは両手でバランスよく持つ

肩掛けカバンなど、片側だけに重心がかかる荷物は、脊柱を側屈(左右に曲がる動き)させてしまい、椎間関節や神経根へのストレスを増やします。

3. 環境の見直し:無意識の腰負担を避ける工夫


ベッド・寝具

柔らかすぎるマットレスは骨盤が沈み込み、寝ている間も腰が反ってしまいます。

適度な硬さで体圧が分散される寝具を選ぶことが、回復の妨げを防ぎます。

トイレ・浴室の手すり設置

起立・着座動作は、腰への負荷が大きい動作のひとつです。

特に朝は筋肉がこわばりやすいため、補助具の使用を前提にした安全設計を心がけることが大切です。

服装や靴

脱ぎ履きしやすい靴、滑りにくい靴底など、腰を屈める動作が少なくなる工夫が有効です。

寒い時期には腰を冷やさない工夫も忘れずに行いましょう。

まとめ


脊柱管狭窄症は、加齢に伴う変化のひとつですが、日常生活での意識や体の使い方によって、進行を遅らせることが可能です。

そして何より早期のアプローチが肝心です。

違和感を感じ、痛みがでる、痺れや痛みの範囲が広がってくる。多くの方が早く手を打っておけば良かったと後々言われます。

腰、足に違和感を感じたらまずは専門的な機関を受診してください。

当院でも体のゆがみを検査した上で、脊柱管狭窄症に対する施術を行なっています。

腰から足のしびれ痛み、脊柱管狭窄症でお悩みの方は一度ご相談ください。



2025/06/30

「雨の日は膝が痛む」

「梅雨時は階段の昇り降りがつらい」。

そんなふうに、天気が悪くなると膝の痛みが強くなると感じたことはありませんか? 


はじめに


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

天候に左右される関節の不調は、日常生活に大きな支障をきたす深刻な問題です。

実はこれは気のせいではなく、医学的にも裏付けがあります。

東京大学医学部と気象庁が行った研究では、気圧の低下により関節内の圧力が高まります

そして、関節周囲の神経が刺激されやすくなることで、痛みが増すことが報告されています。

また、気温の変化によって自律神経のバランスが乱れ、血流が悪くなったり筋肉が緊張したりすることでも、関節の不快感が引き起こされやすくなります。

今日は我慢すればいいだけ」と軽く考えがちですが、このような痛みが繰り返されることで、関節に慢性的な負担がかかります。

そして、将来的には変形性膝関節症へと進行する可能性もあります。

また、痛みをかばった歩き方が原因で、股関節や腰、足首といった他の関節にも影響を及ぼすことも。

だからこそ、天気による膝の痛みは早期に向き合う必要があるのです。

天気が悪いと膝が痛むとお困りの方はぜひ最後までお読みください。

原因解説


天候の変化によって膝の痛みが悪化する背景には、いくつもの要因が複雑に絡み合っています。

ここでは特に中高年女性に多く見られる6つの主な原因を、より詳しく解説いたします。

1. 気圧の低下による関節内圧の上昇

通常、関節は関節包という袋状の構造の中に、少量の関節液を含んでおり、滑らかな動きを可能にしています。

ところが、低気圧になると外からの気圧が下がるため、関節内部との圧力差が広がります。

これにより関節内の組織が膨張し、神経が刺激されて圧迫される力が強くなりやすくなります。

特に過去に炎症を起こした関節では、滑膜や靭帯が敏感に高まっているため、少しの圧力の変化でも痛みを感じやすくなるのです。

2. 湿度の上昇による体液バランスの乱れとむくみ

梅雨や台風の時期は空気中の湿度が急激に高くなります。

この環境変化は体内の水分調整機能に負荷をかけ、体液の循環を滞らせてしまいます。

とくに女性は膝から下の血液を体に返す力が弱く、血液やリンパ液が滞りやすいため、関節周囲がむくみやすくなります。

膝周囲がむくむと、関節内での動きが滑らかに行えず、曲げ伸ばしに伴う引っかかり感が発生しやすくなります。

3. 気温低下による血流障害と軟部組織の硬化

気温が低くなると、体の防御反応として手や足の末梢血管が収縮します。

これは体温を維持するために起こる生理反応ですが、筋肉や靭帯に栄養や酸素が届きにくくなります

特に膝関節は太ももとすねの間で大きな可動域を担う部位のため、冷えによる柔軟性の低下が起きると、少しの負荷でも痛みや違和感が生じやすくなるのです。

また、筋肉が冷えて収縮しやすくなると、関節の可動性そのものも落ち、階段昇降や立ち座りの際に痛みを感じやすくなります。

4. 自律神経の乱れによる筋緊張と血行不良

気圧や気温の変化は、体内の自律神経系に影響を与えます。

通常、自律神経は体温調節、心拍、血圧、血管の拡張・収縮を自動的に調整しています。

気象の変化によりそのバランスが乱れると、血流が不安定になったり、筋肉が無意識に緊張します。

こうした自律神経の乱れは、とくに更年期の女性で起きやすく、交感神経が優位になると筋肉のこわばりが増し、膝関節に過剰な負荷がかかる原因となります。

5. 過去の怪我や・炎症歴による組織の過敏化

過去に捻挫や骨折、関節炎などを経験した部位では、回復後も小さな傷や硬くなった組織が残っていることがあります。

こうした組織は気象の変化に対して過敏になっており、わずかな湿度や温度の変動でも痛みを感じやすくなる状態になっていることがあります。

たとえば、昔痛めた膝が雨の日になると疼く、といった症状は、こうした過去に痛めた部分が反応しているケースが少なくありません。

体のゆがみの解説


膝の痛みは、単なる気象変化だけでなく、体のゆがみとも深く関係しています。

膝に痛みを訴える患者さんの多くに、姿勢や動作の癖が見られます。

たとえば、片足に体重をかけて立つ、足を組んで長時間座る、ソファに足を投げ出すように座る、などの習慣は、体の左右差を生み、筋肉の使い方が偏ります。

こうした状態では、膝関節を支える太ももの前後や内外の筋肉がバランスを崩し、膝の関節に不自然な力が加わります。

また、膝の痛みがあることで歩き方が変わると、股関節や骨盤、足首との連動性が崩れ、他の部位にまで負担がかかります。

筋肉の張力バランスが崩れることで、関節にかかる負担は大きく変化します。

ゆがみを正すことで、膝の痛みが軽減するケースは非常に多く見られます。



対策


天気による膝の痛みを根本から予防・軽減するためには、日常生活の中で次の3つの視点に意識を向けることが重要です。

単なる冷やさないなどの表面的対策ではなく、体の循環や動作習慣に目を向けたアプローチを心がけましょう。

1. 膝を冷やさない温活の工夫


気温の低下やエアコンによる冷気は、膝関節周囲の血流を著しく悪化させます。

冷えは筋肉の収縮を強めるだけでなく、関節液の粘度も高くして滑らかな動きを妨げます。以下のような実践が有効です:

就寝時:膝掛けやレッグウォーマーを活用。特に冷えやすいふくらはぎから足首も覆うと効果的。

日中:冷房が効いた室内では、ひざ掛けや薄手のロングスカートなどで膝を保護。

入浴:シャワーではなく湯船につかる習慣を。膝までしっかり浸かることで血流が促進されます。

また、冬だけでなく夏場でもエアコンの冷風による「内側からの冷え」が膝痛を悪化させることがあるため、1年を通じて注意が必要です。

2. 膝にやさしい靴選びと履き方の見直し


足元の安定は膝関節の健康に直結します。

特に雨の日や気圧が下がっている日には、転倒リスクが高まり、膝への負荷が強まるため、以下のような点を見直しましょう

靴底:クッション性とグリップ力があり、滑りにくい素材のものを選ぶ。

ヒールの高さ:2〜3cmまでの安定したヒールがベスト。

サイズ:大きすぎず小さすぎず、足先に余裕がありつつ足全体を包むフィット感のある靴が理想。

特に、かかとが不安定な靴は、膝の横ぶれを引き起こしやすく不安定です。


3. 関節を守る正しい階段昇降・立ち座り動作


膝に最も負荷がかかるのは立ち上がる瞬間、しゃがむ時、階段の上り下りです。

これらの動作を意識して行うことで膝への負担を大幅に軽減できます。

階段の上り:膝をなるべく曲げすぎず、太ももの前の筋肉を意識して使う。

手すりを補助的に使うのも有効

階段の下り:痛む方の足から先に下ろすと負担が軽減されやすい。

立ち上がり:太ももやテーブルなどに手を添えて体重を分散させながら前傾姿勢から立ち上がる。

また、床に直接座る和式生活は膝への曲げ伸ばしが大きくなるため、椅子生活を基本とした方が関節を守ることにつながります。


まとめ


天気が悪いと膝が痛む…。

膝の痛みを持っておられる方の多くが悩まれる症状です。

特に中高年の女性にとっては、また今日も痛い、外に出るのが億劫と感じることが増え、活動範囲や生活の質が下がることも。

しかし、天候による関節痛は正しい知識と対策で軽減できる可能性があります。

気象の変化を受け入れつつも、それに負けない体づくりと使い方を意識することが重要です。

今の症状を年齢のせい、仕方ないこととあきらめず、自分の体と向き合う習慣を身につけていきましょう。

まずは今回の3つのポイントを実践してみてください。

対策を実践してみても変化のない方は、体のゆがみのチェックを専門的な機関で受けてみてください。

当院でも体のゆがみに特化した検査を用いて、体のゆがみを整える施術を行なっています。

天気が悪くなると膝の痛みが強くなるとお悩みの方は一度ご相談ください。


2025/06/30

「夏になると腰の痛みがひどくなる」

「クーラーの効いた職場で長時間座っていると足腰が冷えてしびれる」

そんな症状でお悩みではないですか? 



はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

とくに40代以降ののオフィスワーカーの方は、デスクワークの影響もあり、腰痛や坐骨神経痛が悪化しやすい環境です。

実際に、夏場に冷房が原因で体調を崩す人は少なくありません。

厚生労働省の調査でも、職場環境の冷えが健康に及ぼす影響として腰痛、冷え性、循環不良などが挙げられています。

冷えは筋肉の血流を悪くし、神経の緊張状態を招きやすくなります。

結果として、腰から足にかけて痛みやしびれを感じる坐骨神経痛の症状を引き起こすことも。

本記事では、冷房が引き金となる腰痛や坐骨神経痛の原因を掘り下げ、体を守るための対策をお伝えします。

クーラーで冷えると辛くなる腰痛でお困りの方はぜひ最後までお読みください。


原因解説


夏場における冷房環境が腰痛や坐骨神経痛を引き起こす原因は、単なる「冷え」にとどまらず、血流・神経・筋肉・自律神経の相互作用が関係します。

以下に、主な要因を専門的な視点から詳しく解説します。

1. 血流の低下と筋の緊張

冷房によって体表温度が下がると、皮膚や筋肉の血管が収縮します。

これは体温を保つための自然な防御反応ですが、その結果、筋肉内の毛細血管からの酸素供給が低下します

これにより筋肉が酸欠時応対の陥り、筋の緊張が生じます。

とくに腰、背中の筋肉が持続的に緊張すると、関節の可動域が狭まり、慢性的な腰痛となります。

2. 自律神経の乱れによる筋緊張と血行不良


自律神経は交感神経と副交感神経で構成され、体温調整や血管の収縮・拡張を司っています。

冷房による急激な温度変化は、このバランスを乱す大きな要因です。
交

感神経が優位になると、末梢血管が収縮し筋肉が硬くなり、内臓機能も低下しやすくなります。

これが冷え性の根本的な原因でもあり、腰部の筋緊張や血流不良を助長します。


また、自律神経は腰部を通る内臓神経系にも深く関わっており、長期的なストレス環境では腰・骨盤周辺の神経反射が強く出て、痛みを強く感じやすくなる傾向があります。

3. 筋肉の防御収縮による神経圧迫


エアコンの冷風が腰や足元に直接当たると、筋肉が収縮して身を守る反応を示します。

これは防御性収縮と呼ばれ、温度刺激から体を守るために本能的に起こるものです。


坐骨神経は梨状筋やなど骨盤周囲の筋肉の間を走行しており、これらが冷えで緊張すれば、神経の圧迫や緊張が生じ、しびれや鈍痛として現れます。

4. 下半身の冷えによる循環障害

坐骨神経は人体で最も太く長い末梢神経で、腰椎から始まりお尻・太もも・ふくらはぎ・足先までつながっています。

とくに足元からの冷えで足からの血の戻りが悪くなり神経の周囲組織にむくみや代謝障害を引き起こします。


神経の刺激に対する反応性が高まり、わずかな刺激でも「しびれ」や「ピリピリ感」として感じるようになります。

夏の冷えによるしびれはこのようなメカニズムで生じやすく、坐骨神経の経路に沿った症状として現れるのが特徴です。


5. デスクワークによる長時間の静的負荷


冷房環境での長時間の座位姿勢は、筋肉が動かない状態が続きます。

とくに腰の深い部分お筋肉や太ももの筋肉が緊張したままになると、動きが制限され、腰に局所的なストレスが蓄積します。


さらに、同じ姿勢で足の血流が低下することで、静脈の循環も悪化し、腰部の代謝も悪くなります。

このような環境下で冷えによる血管収縮が加わると、筋・神経・循環系のすべてに悪影響を及ぼします。

体のゆがみの解説


日常の姿勢や動作のクセによって筋肉の使い方に偏りが出ると、結果として身体のバランスが崩れ、筋肉や関節に余計な負担がかかる状態になります。

たとえば、デスクワーク時に足を組んだり、腰を丸めて座るクセがある方は、骨盤の後傾姿勢が常態化しやすくなります。

この状態が続くと、腰椎に過剰なストレスがかかり、周囲の筋肉も硬くなりやすくなります。

さらに、足の筋肉にアンバランスが生じることで、坐骨神経が通るルート上に圧迫が生じることもあります。

これは姿勢的な使い方のゆがみによるものであり、日常生活での習慣の積み重ねによって悪化します。

特に、冷房が効いている環境で、筋緊張が強くなるとこの偏りが際立ち、腰の痛みや神経のしびれを強める原因となるのです。

冷えることで筋肉の緊張や血流悪化が重なりゆがんだ体に症状が出やすくなります


対策


冷房による腰痛・坐骨神経痛は、体が冷えることで血行が悪くなり、筋肉がこわばり、神経が刺激されやすくなることが主な原因です。

そのため、日常生活では「冷やさない・血の巡り・生活リズム」の3つの観点から行動することが予防に重要なポイントです。

以下に具体的な対策を、実践的なアドバイスと共に解説します。

1. 腰や足元を冷やさない工夫をする

冷えは局所的な循環障害を引き起こし、筋肉や神経への血流が不足して症状が悪化します。

以下の対策を意識しましょう:

ひざ掛け・レッグウォーマーの使用
 特に腰や膝下は、冷えに弱く血流が滞りやすい部位です。

オフィスでは夏でも薄手のひざ掛けやレッグウォーマーを活用し、冷気から守りましょう。

坐骨神経は太もも裏から足先まで伸びており、足首の冷えがしびれにつながることもあります。

通気性がありつつ保温性のある衣服を選ぶ
 

クールビズの影響で薄着になることが多いですが、特に冷房の効いた室内では、リネンや綿素材で通気性と断熱性を兼ね備えた服装が理想的です。

お腹や腰まわりを冷やさないインナーの着用も効果的です。

2. エアコンの風向き・設定温度に注意する

職場環境では空調の調整が難しいこともありますが、可能な限り次の点に気をつけてください:

冷風が直接身体に当たらないようにする
 

冷風が腰や足元に直撃すると、その部位だけ極端に温度が下がり「局所冷却」による筋硬直や神経過敏を招きます。

風よけのパーテーションやカーディガン、膝上クッションで防御する工夫を。

エアコンの設定温度を適切に保つ

温度差が5℃以上あると自律神経への負担が大きくなります。

設定温度が22℃以下になると、血管収縮や筋緊張が強くなりやすいという報告もあります。

可能であれば28℃前後に調整しましょう。

3. 長時間同じ姿勢を避ける

人間の体は、同じ姿勢を続けることで筋肉や神経に圧力をかけ続け、血行が悪くなります。

冷房下ではそれがさらに悪化します。

1時間に1回は軽く体を動かす
 

理想は60分に1回、2〜3分の立って体を動かす。

椅子から立ち上がり、軽く足踏みしたり、大きく伸びをするだけでも筋肉内の血流は改善します。
 

とくに腰回りの筋肉や太ももが固まると骨盤の動きが悪くなり、坐骨神経の通り道でに影響が出やすくなります。


4.生活リズムと自律神経を整える

冷房トラブルによる腰痛は、自律神経の不安定さとも密接に関わります。

睡眠不足や生活リズムの乱れも筋緊張を高める要因となります。

就寝1時間前はスマホやPCの使用を控え、副交感神経を優位に

睡眠中は腹部や足先を冷やさないよう、通気性のよい長ズボンや腹巻きを活用する

冷えからくる腰痛・神経痛は、単に冷たい風を避けるだけでなく、冷やさない・血の巡り・生活リズムの三本柱で改善が見込めます。

まとめ


夏の冷房トラブルによる腰痛や坐骨神経痛は、単なる冷えでは片付けられません。

それは体の深部で起こっている循環不良やストレスのサインです。

特に40代以降の働く世代は、デスクワークと冷房のダブルパンチで、知らないうちに体に負担を溜め込んでいることが多いのです。

ちょっとした配慮や生活の見直しで、症状の悪化を防ぎ、より快適に夏を乗り切ることは十分可能です。

ぜひ今回の対策を取り入れて快適にお過ごしください。

体のゆがみが強い場合は、冷やさない・血の巡り・生活リズムの三本柱を試してみてもなかなか改善されないこともあります。

その場合は体のゆがみのチェックをしてみてください。ご自身でコントロール出来ないゆがみであれば専門的な機関の受診をお勧めします。

当院でも体のゆがみを整え動きやすい体を作る施術をしております。

クーラーで冷えると辛くなる腰痛でお困りの方は一度ご相談ください。

2025/06/28

「朝は大丈夫だったのに、夕方になると腰がズーンと重くなる」

「立ちっぱなしの仕事が終わって座るとしばらく動きたくないほどに辛い」

――そんな悩みを抱えていませんか? 

はじめに 


こんにちは、てんま活法整骨院の木下です。今回ご相談いただいたのは40代で販売員をされているSさん

特に、販売職や看護・介護職、美容師や調理師など、長時間立ち仕事をされている方にとって、腰の痛みは職業病ともいえる悩みです。

厚生労働省の調査でも、40代女性の自覚症状のある部位として腰痛は常に上位にあり、立ち仕事をする女性にとって深刻な健康課題となっています。

しかし、正しい知識と対策を知っていれば、腰への負担を軽減し、日常を快適に過ごすことは十分可能です。

本記事では、立ち仕事による腰痛の原因を専門的に解説しながら、体のゆがみとの関係や、日常生活で気をつけるべきポイントをわかりやすくご紹介します。

立ち仕事をされていて腰痛でお悩みの方にはお役に立てる記事になっています。

ぜひ最後までお読みいただき実践してみてください。

原因解説


立ち仕事での腰痛は、単なる長時間の立ち姿勢による疲れではありません。

体の状態、腰の筋肉とバランスが複合的に関与していると考えます。

以下に、その主な原因を解剖学・運動学の視点から詳しく解説します。

● 疲れだけではない、足に起こっていることとは!

長時間立っていると、ふくらはぎや太ももなどの足の筋肉が緊張し続けます。

この状態が続くと、ふくらはぎの血液を上半身に返す筋ポンプ作用が低下し、酸素と栄養がうまく運べない状態になります。

足の血流が悪くなり酸欠状態になることでお尻から腰と全体的に筋肉の緊張状態が起きるのです。

● 足部アーチの低下で衝撃を逃せない

足の裏には「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」という3つのアーチ構造があります。

これらは、歩行や立位時の衝撃を吸収し、体のバランスを保つ重要な役割を果たしています。

しかし、長時間立ち続けるとこのアーチが崩れ、いわゆる偏平足や開張足状態となり、足からの衝撃がそのまま膝・股関節・腰に伝わります。

とくに足の裏がだるい、靴の外側だけがすり減るといったサインがある方は、足由来の腰痛の可能性が高いと考えられます。

● 体幹の筋肉がうまく使えない、反り腰

腹横筋や多裂筋といった腰周囲の筋肉がうまく機能しないと、体幹の安定性が失われ、体が前に傾きやすくなります。

これにより腰が過剰に反りいわゆる反り腰の状態となり、腰の後方の椎間関節や筋膜にストレスが集中します。

反り腰は見た目には背筋が伸びて良い姿勢のように見えますが、長時間その状態を維持することで筋肉・靭帯が疲労し、慢性的な腰痛に直結します。


● 姿勢の左右非対称による筋肉のアンバランス

多くの方は、無意識に片足重心や片足休めの姿勢をとります。

これにより、左右の殿筋・腰方形筋・脊柱起立筋の使用バランスが崩れ、片側の筋肉ばかりが硬くなる偏った緊張が慢性化します。

この左右差が積み重なると、脊柱のわずかな側弯や筋肉の緊張が増え、腰痛が長期化・再発しやすくなります。

このように、立ち仕事による腰痛は単純な疲労ではなく、足元〜体幹までの体を支えるバランスが崩れた状態として捉える必要があります。


体のゆがみの解説


体のゆがみは、背骨や骨盤そのものがズレたり曲がったりしているのではなく、姿勢や動作の癖によって筋肉や関節の使い方に左右差が生じている状態を指します。

立ち仕事では、無意識のうちに片足に重心をかけて立つことが多くなります。

この姿勢が繰り返されると、以下のようなゆがみが生じます。

  • 左右の腰の高さが違う
 

片側のお尻の筋肉や腰の筋肉に余計な負担がかかり、骨盤周囲の筋肉バランスが崩れます。

  • 背骨が側方へ傾きやすくなる
 

重心が左右どちらかに偏ることで、脊柱起立筋群に偏った緊張が続き、慢性的なコリや痛みを引き起こします。

  • 頭部が前に出て肩も前方に巻き込まれる
 

立位姿勢が崩れることで胸の部分の動きも小さくなり、呼吸も浅くなります。

呼吸の浅さは交感神経の緊張を招き、痛みを感じやすくなります。

このように、立ち仕事で崩れた姿勢が体のゆがみを生み出し、結果的に腰にかかる負担を強めてしまうのです。

対策


立ち仕事による腰痛は、筋肉・関節・神経系に持続的なストレスが加わることによって発症します。

単なる腰の筋肉の疲れではなく、体全体の支持バランスの乱れとして捉えています。

その上で、以下のような対策を日常に取り入れることをおすすめしています。

1. 同一姿勢を避け、30分ごとに重心を切り替える

長時間の立ちっぱなしは、腰部の筋肉への血流が悪化し、部分的な血流不足を招きます。

とくに脊柱起立筋群や腰方形筋などは持久力が低く、30分を超えて同じ姿勢を維持すると過緊張状態になりやすいとされています。

30〜45分ごとに片足を少し前に出す、足を軽く組み替えるなどの動作を取り入れる

店舗や職場で可能なら、片足を台に乗せて腰の負担を減らす

2. 体幹が安定した立ち姿勢を意識する

腰への負担は、姿勢の崩れ=動作のパターンの崩れによるものです。

腰の深い部分にあるインナーマッスルの働きが低下すると、脊柱の安定性が損なわれ、腰部が不安定になります。

まずは肩幅に足を開いて立ち、重心を真ん中に置く意識をしてみましょう。

対策
立っているときは頭、肩、骨盤、くるぶしが一直線になるよう意識して立ってみる

お腹を軽くへこませるようにして立つと、腹圧が自然に高まり、腰が安定

3. 履いている靴の見直し

足裏のアーチ構造が崩れると、足元のクッション機能が低下し、腰部への衝撃がダイレクトに伝わるようになります。

特に女性はヒールの着用やクッション性の低い靴が多く、足から腰へ負担が波及しやすい傾向があります。

対策

柔らかすぎず、足裏を均等に支える中程度の硬さのインソールを使用

職場に立ちマットがある場合は、ヒールや薄底靴に対して腰の保護効果が高まるため積極活用

可能であればスニーカーなど歩くのが楽な靴を選ぶ

4. 作業環境の高さ・道具配置の調整

作業台やレジカウンターが低すぎると、常に前屈み姿勢が続きます。

これは腰椎の椎間板や仙腸関節にストレスを加え、腰痛の引き金になります。

対策

前かがみ姿勢を減らすために、道具の高さ・配置を可能な範囲で見直す

荷物の持ち上げ動作の際は腰を曲げるのではなく、膝を曲げて持ち上げるように意識


以上の対策は、当院で実際に患者様に指導している内容でもあり、再発予防・生活の質向上に大きく寄与します。

特別な器具や運動は不要で、立つ、支える、整えるための自然な動きを取り戻すことが目的です。

立ち仕事の腰痛は職業病ではなく体の使い方によるものです

正しい知識を持って、上手な体の使い方を身につけましょう。



まとめ


腰が痛くなるのは、年齢のせいや筋力不足ではありません。

立ち仕事という環境で、正しい姿勢を保つ筋力や体のバランスが崩れてきているだけです。

まずは今のご自身の姿勢や体の使い方のクセを見直してみることから始めてください。

ご自身で体のバランスや使い方ば確認できない、わからないという方はお近くの専門的な機関を受診ください。

当院でも体のゆがみを特殊な検査でチェックしたのち、ゆがみを整え体の使い方を修正する施術を行っています。

立ち仕事での腰痛でお困りでしたら、一度ご相談ください。



2025/06/27

梅雨の時期になると、なんとなく足が重く感じたる

夕方になると靴下の跡がくっきり残るほど足がむくんでくる…

そんなお悩みはありませんか?
 



はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。」

「朝は平気だったのに、夕方にはパンパン」

「だるさがひどくて動くのもおっくうになる」

といったご相談が、毎年この時期に増えてきます。

実はこの不調、単なる気のせいではなく、湿気や気圧の変化が体に影響を及ぼしている可能性があるのです。

特に女性はホルモンの影響や筋力の差から、体内の水分調整が不得意な部分があり、梅雨時にむくみやはり、冷えを感じやすくなります。

国立循環器病研究センターの報告では、気圧や気象の変化が血管や神経、自律神経系に与える影響が示されており、これが気象病として注目されています。

今回は、湿気の多い季節に足の不調を感じやすい方に向けて、なぜ梅雨に足がむくみやすくなるのか、

その原因や体のゆがみとの関係、そして日常での注意点について詳しく解説します。

原因解説


梅雨時に足のむくみやだるさ、しびれを感じる方は多く、その背景には以下のような複合的な要因が関与しています。

それぞれの項目について、具体的なメカニズムをもとに詳しく説明します。

■ 気圧の低下による血管の拡張

低気圧の状態では、大気の圧力が普段よりも下がり、体にかかる外的な圧力が減少します。

その結果、体内の毛細血管や静脈が広がります。

特に足のような心臓から遠い部位では、血液やリンパ液を心臓に戻す力が弱まるため、静脈の流れが悪くなります。

流れが悪くなることでむくみが現れ、同時に周囲の神経や筋膜が圧迫されるとはりやだるさの症状が生じます。

また、血管が拡張することで血圧が下がると、酸素や栄養が末端まで行き届きにくくなり、足の冷えや倦怠感を感じやすくなるのです。

■ 湿度上昇による体温調節機能の低下

湿度が高いと汗が蒸発しづらくなり、体温の放熱がうまくいかなくなります。

その結果、皮膚表面や筋肉内に熱がこもり、体の代謝が低下します。

代謝が落ちると、老廃物や余分な水分の排出が滞り、リンパの流れが悪化。

とくに下半身は重力の影響を受けやすく、むくみやすい部位でもあるため、この影響が顕著に出ます。


■ 自律神経の乱れ

自律神経は、血管・内臓・発汗などを無意識下でコントロールする神経系です。

特に交感神経は血管を収縮させて血流を調整する役割があるため、これが乱れると末端の血流が不安定になります。

梅雨時は、気温・湿度・気圧の変化が激しく、これに体が適応しきれず自律神経が乱れやすくなります。


その結果、以下のような症状が出現します:

血管のコントロール不良 → むくみ・冷え

内臓の働きの低下 → 消化不良・疲労感

睡眠の質の低下 → 疲れがとれない・足のだるさが回復しない

特に副交感神経が過度に働くと、体がお休みモードになりすぎて筋肉が弛緩し、血液を送り出す力が弱まりむくみにつながります。

■ 運動不足や長時間の座位による筋ポンプ作用の低下

ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」と呼ばれ、歩行やつま先立ちなどの動きによって、下半身の血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしています。

ところが、デスクワークや長時間の車移動などで足をあまり動かさない生活をしていると、このポンプ作用が低下します。

重力によって足に血液が溜まってむくみが生じます。

このような生活習慣が長く続くと、ふくらはぎの筋肉量も低下しやすく、慢性的なむくみ体質になってしまいます。



■ 女性特有のホルモンバランスの変化

女性の身体は、月経周期を通してエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが波のように変動しています。

このうち、プロゲステロンは水分を体にため込む働きがあり、排卵後〜生理前にむくみを感じやすくなります。

加えて、40代以降の女性は更年期に差しかかり、女性ホルモンのバランスが急激に乱れ始めることも影響します。


このようなホルモン変化に加えて梅雨時の気圧変化が重なると、自律神経とホルモンの両面からむくみやだるさが増幅するのです。



このように、「梅雨時の足のだるさ・むくみ・はり」は、単なる水分過多ではありません。

外部環境(湿度・気圧)×内的要因(血管・神経・ホルモン)×生活習慣が重なって起きる現象です。

そのため、症状の軽減には単にマッサージや水分制限をするだけでは不十分で、体のゆがみ日常の使い方を総合的に見直すことが大切なのです。

体のゆがみの解説



足のむくみやだるさには、体のアンバランス、つまりゆがみも密接に関わっています。

特に次のような点が重要です。

姿勢の崩れと重心の偏り
 

長時間のスマホ操作やパソコン作業により、頭が前に突き出た姿勢や猫背になりやすくなります。

これにより体の重心が偏り、下半身に余計な負担がかかります。

左右差のある立ち姿勢・座り姿勢
 

いつも同じ足に体重をかける癖や、足を組む癖は、股関節や膝、足首の可動性や筋肉の使い方に偏りを生み、血液やリンパの流れを悪くします。


足首や足底のアライメント 

足のアーチ構造が崩れていると、歩行時に適切に血液が送り出されず、むくみの原因になります。

これにより足裏の筋肉やふくらはぎの機能が十分に発揮されません。

過去に捻挫の経験がある方や足の指をうまく使えない方は要注意です。


対策


梅雨時の足のむくみやだるさを予防・軽減するには、根本原因に対して日常生活の中でできる具体的な対処が重要です。

以下に、体使い方の観点からみた実践的な注意点を詳しくご紹介します。


■ こまめに足を動かす習慣をつける

足のむくみ対策で最も基本かつ効果的なのが、下半身を動かして血液やリンパ液の流れを促すことです。

座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢が長く続くと、ふくらはぎの筋ポンプ作用が働かなくなり、静脈やリンパの流れが停滞します。

これにより余分な水分が足に溜まり、むくみ・だるさの原因になります。

実践例

デスクワーク中は1時間に1回立ち上がり、軽く5分ほど歩く

椅子に座ったままで「かかとの上げ下げ」を20回繰り返す

電車内や信号待ち中に、つま先立ち運動を意識的に行う



■ 靴選びに注意する

足元の安定は、全身の血流バランスに大きな影響を与えます。

特に女性に多い「足に合っていない靴」「ヒールの高い靴」「足先の細いパンプス」などは、足部のアーチ構造や血流・リンパ流を妨げ、むくみの要因になります。

靴選びのポイント

足のサイズに合った靴

土踏まずを支えるインソールがあるもの

足指がしっかり動かせる幅のある設計


■ 入浴で体を温める習慣を持つ

湯船につかることは、単なるリラクゼーションではなく、毛細血管の拡張・副交感神経の活性化・老廃物の排出を促す重要な健康習慣です。

特に梅雨時は、気温の変化により体が冷えやすく、自律神経が乱れがちです。

湯船で体を芯から温めることで、内臓や筋肉の血流が改善し、むくみ・だるさの軽減に効果があります。

おすすめ入浴法

38~40℃のぬるめの湯に15~20分

湯の中で足首をゆっくり回す・足指をグーパーさせる

入浴後は冷たい水を足先にかけて軽く刺激すると引き締め効果が得られる



■ 冷房による冷えに注意する

職場や電車など、外的な冷房環境によって「足元が冷える」ことで血管が収縮し、血流が悪化。

これがむくみ・しびれ・だるさにつながります。

冷え対策の工夫

レッグウォーマーや着圧ソックスで足元の保温

薄手の膝掛けや巻きスカートを用意しておく。

冷房の風が直接当たる場所では位置を変える



まとめ


梅雨時の足のむくみやだるさ、しびれといった症状は、湿気や気圧、自律神経の影響だけでなく、体のゆがみや生活習慣とも密接に関係しています。


一時的な解消法ではなく、根本的な原因を理解し、体の構造を整えていくことが本当の改善への第一歩です。

「私のむくみも体のゆがみが関係しているのかも…」と思われた方は、ぜひ専門的な機関で一度身体のチェックを受けてみてください。

当院でも体のゆがみを特殊な検査で確認した上で体を整える施術を行っています。

湿気で足がだるい…むくみ・ハリでお困りの方は一度ご相談ください。

2025/06/26
梅雨時は朝から肩、首が重だるい。

首から後頭部にかけてハリを感じる

このような症状でお悩みではないですか? 


はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

梅雨時になると、肩や首の重だるさ、頭痛に悩まされる方からのご相談が急増します。

特に40代の女性に多く見られるこの不調。

気温差や気圧の変化が影響していると言われていますが、「なぜ梅雨になると肩こりや頭痛がひどくなるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

実際、気象と身体の不調の関連性は医学的にも研究されており、

日本気象協会によれば、低気圧時に体調不良を訴える方の多くは気象病の可能性があるとされています。

特に、自律神経のバランスが乱れることで、筋肉の緊張や血流の悪化が起こり、肩こりや頭痛を引き起こしやすくなるのです。

さらに、梅雨時は日照時間の減少や気圧の変動により、心理的な落ち込みや睡眠の質の低下が見られることもあります。

これらの変化が積み重なり、体の疲れやすさや不調を引き起こしてしまうのです。

こうした気象由来の肩こり・頭痛には、一般的なマッサージや一時的な鎮痛薬だけでは根本改善が難しいことが多くみられます

この記事では、梅雨時に起こる肩こり・頭痛の原因を専門的に解説し、日常生活での注意点をご紹介します。

梅雨時の肩こり、頭痛でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。


【原因】


梅雨時に肩こりや頭痛が悪化する主な原因は以下の通りです。

・気圧の低下により血管が拡張し、神経を刺激して頭痛を誘発する


・湿度の上昇により体温調整がうまくいかず、交感神経が過剰に働く


・気象変化に敏感なタイプの人は、内耳で気圧を感知し、自律神経に影響を及ぼす


・冷房や気温差により首・肩周辺の筋緊張が増し、血流が悪化する


・日照時間の減少によって精神的ストレスが増え、筋肉の緊張を強める


・長時間同じ姿勢を続けることにより血流や代謝が低下する

また、ホルモンバランスの影響を受けやすい40代女性は、自律神経の乱れがより顕著に現れる傾向があります。

梅雨はただでさえ気圧・気温・湿度の変化が激しい季節。

それに加えてストレスや疲労が重なることで、体の大きな負担がかかってしまいます。

【原因解説】


梅雨の時期に肩こりや頭痛が悪化する大きな要因の一つが、気圧と湿度の急激な変化による自律神経の乱れです。

とくに低気圧による影響は見過ごせません。

まず、気圧が低下すると、大気から体にかかる圧力が弱まります。

人間の身体は外気圧と内圧のバランスのもとに成り立っていますが、気圧が下がるとそのバランスが崩れ、血管内圧のほうが相対的に高くなりやすくなります。

結果として、体内の血管が拡張しやすくなるのです。

この血管の拡張は、脳や筋肉、特に頭部の血流を一時的に過剰にし、周囲の神経に圧をかけてしまいます。

脳の血管周囲には三叉神経など痛みを感知する神経が分布しており、これが刺激されると脈を打つような頭痛を引き起こす原因になります。

これは、いわゆる片頭痛の典型的なメカニズムです。

また、気圧が低くなると、交感神経の活動が過剰になり、筋肉が緊張しやすくなります。

とくに首や肩まわりは、常に重い頭部を支える構造になっており、もともと負担が大きい部位です。

そこへ自律神経の乱れによる緊張が加わることで、筋肉が硬くなり、血流がさらに滞ってしまいます。

血液の流れが悪くなると、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、コリや重だるさといった感覚が強まります。

さらに、気圧の変化は内耳と呼ばれる平衡感覚をつかさどる器官にある気圧を感じるセンサーにも影響します。

内耳が環境の変化を異常と認識すると、その情報が脳へ伝えられ、自律神経系全体が過敏になるという報告もあります。

これにより、血圧・心拍・体温調節がうまくいかなくなり、肩や首の緊張・血行不良をさらに悪化させるのです。

まとめると、梅雨時の気圧変化は以下の複合的なメカニズムによって肩こり・頭痛を誘発します

大気圧の低下 → 血管拡張 → 神経刺激 → 頭痛

気圧変動 → 自律神経の乱れ → 筋緊張増加 → 血流悪化 → 肩こり

内耳刺激 → 自律神経過敏 → 体の不調

こうした一連の反応は、特にストレスやホルモン変動の影響を受けやすい40代女性にとって大きな負担となります。

普段から不調を感じている方ほど、梅雨入り前後で症状が強く出やすくなる傾向があるため、早めの対策が重要です。

【体のゆがみの解説】


梅雨時の肩こりや頭痛は、単に自律神経の乱れだけではなく、体のゆがみが大きく影響します。

体のゆがみは姿勢や動作によってさらに大きくなります。

在宅勤務や長時間のスマートフォン使用により、猫背やなストレートネックといった姿勢不良が続くと、首から肩の筋肉が常に緊張した状態になります。

このような体の使い方、姿勢のクセは、筋肉のアンバランスや過緊張を生み、体全体の動きにも悪影響を及ぼします。

筋肉や関節の使い方に偏りが出ることで、動きによってどんどん体のバランスがズレてくるという点です。

特に首の骨と肋骨まわりの動きが低下している方は、呼吸が浅くなり、リラックスをつかさどる副交感神経がうまく働かなくなります。

結果として、肩や首まわりの筋肉はますます緊張し、頭痛や重だるさへとつながるのです。



【対策】


梅雨時の肩こり・頭痛を防ぐためには、日常生活での体調管理が重要です。

以下の点に気をつけましょう。

・外出時は首元を冷やさないようスカーフやストールを活用する


・湿度が高い日は除湿器やエアコンのドライ機能で湿気を管理する


・朝晩の気温差に備えて、衣類でこまめに体温調整を行う


・入浴でしっかりと体を温め、交感神経と副交感神経の切り替えを促す


・ストレスを感じたときは、意識的に深呼吸し、気分転換の時間を作る


・寝る前にスマホを長時間見ないようにし、睡眠の質を高める


・軽い体操や伸びで体をこまめに動かす習慣をつける

これらの工夫は、体温や血流、自律神経のバランスを保つための基礎となります。

加えて、肩や首への負担を軽減するための姿勢改善も重要です。

自分では気づきにくい姿勢のクセを見直すには、専門家のチェックも良いでしょう。

【まとめ】


梅雨時に感じる肩こりや頭痛は、決して気のせいではありません。

気圧や湿度の変化により自律神経が乱れ、筋肉の緊張や血流の滞りを引き起こすことで、不調が現れているのです。

「毎年この季節になるとツラい…」

「一時的なケアでは効果が続かない…」

とお悩みの方は、ぜひ一度、専門家によるチェックを受けてみてください。

当院でも体のゆがみを整えることで症状にアプローチアプローチする施術を行っています。

梅雨時の肩こり、頭痛でお困りの方は一度ご相談ください。
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