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原因から根本的に治療 てんま活法整骨院
大阪市北区松ヶ枝町1-41
  1. てんま活法整骨院の治療コラム 膝痛
 

てんま活法整骨院の治療コラム

当院の施術のことや、整体のこと


皆様に有益な情報を書き綴ってまいります。

じぶんんにも当てはまるな〜

こんな症状も整体でいいの?

こんな時はどうしたらいいの?

など書いていきます。

2025/07/10

自転車にまたがる時、股関節に痛みが出る

ペダルをこぐたびに股関節が詰まるように痛い

そんな症状でお悩みではありませんか?




はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

日常生活で欠かすことのできない乗り物である自転車。

自転車に乗るたびに出る痛みは、このまま乗り続けて大丈夫なのだろうかと不安になりますよね。

股関節の痛みは40代以降の女性に多く見られる症状で、加齢による変化や生活習慣、運動時のクセが重なって起こることが多いとされています。

実際、厚生労働省の調査によると、女性は男性に比べて変形性股関節症の発症リスクが高いと報告されています。

その原因は生まれ持った関節の形から日常の姿勢や体の使い方のクセ、体のゆがみといった見えない要因も深く関わっています。

本記事では、特に自転車に乗っている時に痛みを感じる方へ向けて、股関節痛の原因や体のゆがみとの関連、日常生活での注意点について、専門的な視点からわかりやすく解説していきます。

自転車にまたがる時の痛み、股関節痛でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。



■原因解説


股関節痛は、一見すると単なる筋肉の疲労や年齢による変化に思われがちですが、実際には複数の解剖学的・運動学的な要因が複雑に絡み合って発症します。

特に自転車に乗っている際の股関節の痛みには、以下のような原因が考えられます。



  • 関節唇損傷

股関節は球関節と呼ばれる構造を持ち、骨盤側の寛骨臼と大腿骨頭がはまり込む形で成り立っています。

その際、寛骨臼の縁を取り囲むように存在する軟骨性の組織が関節唇です。

関節唇はクッションの役割を担い、関節の安定性と衝撃吸収を助けますが、自転車による反復運動や長時間の負荷が加わると、亀裂や断裂を起こすことがあります。

関節唇が損傷すると、特に動き出しや方向転換時に引っかかり感や鋭い痛みが現れるのが特徴です。



  • 腸腰筋の過緊張

腸腰筋は、腸骨筋と大腰筋を合わせた総称で、腰椎から骨盤内を通り、大腿骨の内側につながる深いところを通っている筋です。

足を前に上げる動きで使う筋であるため、自転車をこぐ動作では常に使われています。

長時間の使用によってこの筋肉が過緊張を起こすと、股関節の前方に圧迫感や痛みが生じ、動かす範囲にも制限が出てくることがあります。

また、腸腰筋が硬くなると骨盤の前傾姿勢を助長し、より一層股関節へのストレスを高めてしまいます。



  • 股関節の可動域制限と代償動作

股関節の動きが制限されると、体はその不足を他の部位で補おうとします。

たとえば、股関節の屈曲が不足すると、背骨の腰部分を過度に反らせる動きで代償しようとし、結果的に腰痛を引き起こしたり、股関節への負担をさらに増大させることになります。

代償動作は、筋肉や関節に余計な負荷をかけるため、慢性的な痛みの引き金になりやすいのです。



  • 軟骨の摩耗と変形性股関節症の初期症状

股関節内には関節軟骨が存在し、関節の滑らかな動きを支えています。

しかし、年齢や過度な負荷により軟骨がすり減ると、骨同士が直接こすれ合い、痛みや炎症を起こします。

これが変形性股関節症の始まりです。

初期には運動時や長時間の使用後に違和感を覚える程度ですが、進行すると日常動作にも支障をきたすようになります。

まあた、股関節に痛みが出て、レントゲンなどで生まれつき関節が浅いと診断される方も多くおられます。



  • サドル位置・ペダル角度の不適合

股関節は、サドルの高さ・前後位置・ペダルの角度により、負荷のかかり方が大きく変わります。

サドルが低すぎると、ペダルをこぐたびに股関節が深く曲がりすぎる状態になり、前方の筋肉や関節を包む膜に過度な圧力がかかります。

また、ペダルの角度が足の軌道に合っていないと、膝や股関節がねじれるような動作になり、炎症や関節内への刺激が生じやすくなります。


このように、股関節の痛みには構造的・機能的・動作的な問題が複合的に関わっており、ただの使いすぎや年のせいで片付けてしまうことは危険です。

早期に原因を見極め、適切なケアを行うことが大切です。


■体のゆがみの解説


股関節は、骨盤と太ももの骨をつなぐ重要な関節であり、上半身と下半身をつなぐ重要な関節です。

そのため、股関節の動きや痛みには、体全体のバランスや姿勢が深く関係しています。

特に影響を与えるのが体のゆがみです。

骨盤が前傾または後傾した状態が続くと、股関節の位置関係が崩れ、正しい動作ができなくなります。

例えば、骨盤が前に傾きすぎると、股関節が常に曲がった状態になり、腸腰筋や大腿直筋といった太ももの前側の筋肉に過剰な緊張が生まれます。

また、日常の姿勢のクセ—たとえば片脚に重心をかけて立つ、足を組む、デスクワーク中に背中を丸める—なども体や股関節のゆがみを助長します。

このような姿勢の乱れが積み重なることで、股関節にかかる負担が偏り、やがて痛みとして現れてしまうのです。

特に自転車では、体幹が前傾しやすく、骨盤が不安定な状態になりやすいため、体のゆがみが痛みを引き起こしやすくなります。

股関節痛の改善には、このような全身のバランスへの視点も欠かせません。


■対策


股関節の痛みを和らげ、悪化を防ぐためには、日常生活の中で股関節に負担をかけない動き方・環境づくりが重要です。

ここでは、自転車に限らず、生活全般において注意すべき具体的なポイントを詳しくご紹介します。



正しい姿勢の習慣化


座っているとき、立っているとき、歩いているときなど、あらゆるシーンで骨盤を立てる意識が大切です。

骨盤が前後に傾くと、股関節周囲の筋肉(腸腰筋・殿筋群など)にアンバランスな負荷がかかり、結果的に股関節を支える力が弱まります。

特に座位では、背もたれに頼らず骨盤を立てて座るよう意識しましょう。

深く腰掛け、お尻の下にある骨で体を支える感覚が大切です。

足を組むクセがある方は、無意識に体をゆがめている可能性があるため、注意が必要です。



同一姿勢の持続を避ける


股関節は、本来あらゆる方向に自由に動く関節です。

そのため、長時間同じ姿勢でいると、関節や筋肉、靭帯がこわばり、動きが悪くなります。

たとえばデスクワークや車の運転などで長く座る際は、1時間に1度は立ち上がって軽く歩いたり、股関節をゆっくり前後左右に動かす

そうすることで筋肉の緊張が長く続かないようにすることが重要です。

椅子に浅く座って猫背になっている場合も、骨盤が後傾し、股関節に圧力がかかるので注意しましょう。



自転車のポジションを見直す


ご自身の体格や股関節の動きに合ったポジションで自転車に乗ることが非常に重要です。

以下の点を意識しましょう。



  • サドルの高さ:ペダルが一番下にあるとき、膝が軽く曲がる程度が理想です。

膝が深く曲がってしまう場合は、サドルが低すぎます。



  • サドルの前後位置:股関節が窮屈に曲がらず、自然な前傾姿勢が取れるよう調整します。

座る位置が前すぎると、股関節の曲がる角度が強くなり痛みを誘発しやすくなります。



  • ハンドルとの距離:ハンドルが近すぎると体が丸まり、骨盤が倒れて・股関節の曲が理が大きくなります。

ハンドルと体の間にスペースが適度にあることで、股関節が自然なポジションで保たれます。




体重管理も重要な要素


体重が増えると、股関節にはそのぶん大きな負荷がかかります。

特に歩行や階段の昇降では、体重の3倍以上の負荷が股関節にかかるといわれています。

急激なダイエットはかえって筋力低下を招くため、バランスの良い食事と、ウォーキングや水中歩行などの有酸素運動を継続することが有効です。

このように、日常の小さな動作や環境の見直しが、股関節の健康を守る大きなカギになります。

痛みが出てからではなく、痛みが出ないように、また悪化しないように、早めの対策を心がけることが非常に大切です。



■まとめ


自転車に乗るたびに感じる股関節の痛み…

いつも痛いわけではないし、そのうち良くなるだろうと思って放置していませんか?

痛みには必ず原因があり、それは骨や筋肉だけでなく、体の使い方や姿勢のクセ、ゆがみによって生じていることが少なくありません。

原因を理解し、日常生活を少しずつ見直すだけでも、股関節への負担はぐっと軽減できます。

痛みや違和感が続く方はお近くの専門的な機関を受診してみてください。

当院でも、体のゆがみを特殊な検査で確認した後、体のゆがみから股関節にアプローチする施術を行なっています。

自転車に乗る時の股関節の痛み、股関節痛でお悩みの方は一度ご相談ください。



2025/06/30

「雨の日は膝が痛む」

「梅雨時は階段の昇り降りがつらい」。

そんなふうに、天気が悪くなると膝の痛みが強くなると感じたことはありませんか? 


はじめに


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

天候に左右される関節の不調は、日常生活に大きな支障をきたす深刻な問題です。

実はこれは気のせいではなく、医学的にも裏付けがあります。

東京大学医学部と気象庁が行った研究では、気圧の低下により関節内の圧力が高まります

そして、関節周囲の神経が刺激されやすくなることで、痛みが増すことが報告されています。

また、気温の変化によって自律神経のバランスが乱れ、血流が悪くなったり筋肉が緊張したりすることでも、関節の不快感が引き起こされやすくなります。

今日は我慢すればいいだけ」と軽く考えがちですが、このような痛みが繰り返されることで、関節に慢性的な負担がかかります。

そして、将来的には変形性膝関節症へと進行する可能性もあります。

また、痛みをかばった歩き方が原因で、股関節や腰、足首といった他の関節にも影響を及ぼすことも。

だからこそ、天気による膝の痛みは早期に向き合う必要があるのです。

天気が悪いと膝が痛むとお困りの方はぜひ最後までお読みください。

原因解説


天候の変化によって膝の痛みが悪化する背景には、いくつもの要因が複雑に絡み合っています。

ここでは特に中高年女性に多く見られる6つの主な原因を、より詳しく解説いたします。

1. 気圧の低下による関節内圧の上昇

通常、関節は関節包という袋状の構造の中に、少量の関節液を含んでおり、滑らかな動きを可能にしています。

ところが、低気圧になると外からの気圧が下がるため、関節内部との圧力差が広がります。

これにより関節内の組織が膨張し、神経が刺激されて圧迫される力が強くなりやすくなります。

特に過去に炎症を起こした関節では、滑膜や靭帯が敏感に高まっているため、少しの圧力の変化でも痛みを感じやすくなるのです。

2. 湿度の上昇による体液バランスの乱れとむくみ

梅雨や台風の時期は空気中の湿度が急激に高くなります。

この環境変化は体内の水分調整機能に負荷をかけ、体液の循環を滞らせてしまいます。

とくに女性は膝から下の血液を体に返す力が弱く、血液やリンパ液が滞りやすいため、関節周囲がむくみやすくなります。

膝周囲がむくむと、関節内での動きが滑らかに行えず、曲げ伸ばしに伴う引っかかり感が発生しやすくなります。

3. 気温低下による血流障害と軟部組織の硬化

気温が低くなると、体の防御反応として手や足の末梢血管が収縮します。

これは体温を維持するために起こる生理反応ですが、筋肉や靭帯に栄養や酸素が届きにくくなります

特に膝関節は太ももとすねの間で大きな可動域を担う部位のため、冷えによる柔軟性の低下が起きると、少しの負荷でも痛みや違和感が生じやすくなるのです。

また、筋肉が冷えて収縮しやすくなると、関節の可動性そのものも落ち、階段昇降や立ち座りの際に痛みを感じやすくなります。

4. 自律神経の乱れによる筋緊張と血行不良

気圧や気温の変化は、体内の自律神経系に影響を与えます。

通常、自律神経は体温調節、心拍、血圧、血管の拡張・収縮を自動的に調整しています。

気象の変化によりそのバランスが乱れると、血流が不安定になったり、筋肉が無意識に緊張します。

こうした自律神経の乱れは、とくに更年期の女性で起きやすく、交感神経が優位になると筋肉のこわばりが増し、膝関節に過剰な負荷がかかる原因となります。

5. 過去の怪我や・炎症歴による組織の過敏化

過去に捻挫や骨折、関節炎などを経験した部位では、回復後も小さな傷や硬くなった組織が残っていることがあります。

こうした組織は気象の変化に対して過敏になっており、わずかな湿度や温度の変動でも痛みを感じやすくなる状態になっていることがあります。

たとえば、昔痛めた膝が雨の日になると疼く、といった症状は、こうした過去に痛めた部分が反応しているケースが少なくありません。

体のゆがみの解説


膝の痛みは、単なる気象変化だけでなく、体のゆがみとも深く関係しています。

膝に痛みを訴える患者さんの多くに、姿勢や動作の癖が見られます。

たとえば、片足に体重をかけて立つ、足を組んで長時間座る、ソファに足を投げ出すように座る、などの習慣は、体の左右差を生み、筋肉の使い方が偏ります。

こうした状態では、膝関節を支える太ももの前後や内外の筋肉がバランスを崩し、膝の関節に不自然な力が加わります。

また、膝の痛みがあることで歩き方が変わると、股関節や骨盤、足首との連動性が崩れ、他の部位にまで負担がかかります。

筋肉の張力バランスが崩れることで、関節にかかる負担は大きく変化します。

ゆがみを正すことで、膝の痛みが軽減するケースは非常に多く見られます。



対策


天気による膝の痛みを根本から予防・軽減するためには、日常生活の中で次の3つの視点に意識を向けることが重要です。

単なる冷やさないなどの表面的対策ではなく、体の循環や動作習慣に目を向けたアプローチを心がけましょう。

1. 膝を冷やさない温活の工夫


気温の低下やエアコンによる冷気は、膝関節周囲の血流を著しく悪化させます。

冷えは筋肉の収縮を強めるだけでなく、関節液の粘度も高くして滑らかな動きを妨げます。以下のような実践が有効です:

就寝時:膝掛けやレッグウォーマーを活用。特に冷えやすいふくらはぎから足首も覆うと効果的。

日中:冷房が効いた室内では、ひざ掛けや薄手のロングスカートなどで膝を保護。

入浴:シャワーではなく湯船につかる習慣を。膝までしっかり浸かることで血流が促進されます。

また、冬だけでなく夏場でもエアコンの冷風による「内側からの冷え」が膝痛を悪化させることがあるため、1年を通じて注意が必要です。

2. 膝にやさしい靴選びと履き方の見直し


足元の安定は膝関節の健康に直結します。

特に雨の日や気圧が下がっている日には、転倒リスクが高まり、膝への負荷が強まるため、以下のような点を見直しましょう

靴底:クッション性とグリップ力があり、滑りにくい素材のものを選ぶ。

ヒールの高さ:2〜3cmまでの安定したヒールがベスト。

サイズ:大きすぎず小さすぎず、足先に余裕がありつつ足全体を包むフィット感のある靴が理想。

特に、かかとが不安定な靴は、膝の横ぶれを引き起こしやすく不安定です。


3. 関節を守る正しい階段昇降・立ち座り動作


膝に最も負荷がかかるのは立ち上がる瞬間、しゃがむ時、階段の上り下りです。

これらの動作を意識して行うことで膝への負担を大幅に軽減できます。

階段の上り:膝をなるべく曲げすぎず、太ももの前の筋肉を意識して使う。

手すりを補助的に使うのも有効

階段の下り:痛む方の足から先に下ろすと負担が軽減されやすい。

立ち上がり:太ももやテーブルなどに手を添えて体重を分散させながら前傾姿勢から立ち上がる。

また、床に直接座る和式生活は膝への曲げ伸ばしが大きくなるため、椅子生活を基本とした方が関節を守ることにつながります。


まとめ


天気が悪いと膝が痛む…。

膝の痛みを持っておられる方の多くが悩まれる症状です。

特に中高年の女性にとっては、また今日も痛い、外に出るのが億劫と感じることが増え、活動範囲や生活の質が下がることも。

しかし、天候による関節痛は正しい知識と対策で軽減できる可能性があります。

気象の変化を受け入れつつも、それに負けない体づくりと使い方を意識することが重要です。

今の症状を年齢のせい、仕方ないこととあきらめず、自分の体と向き合う習慣を身につけていきましょう。

まずは今回の3つのポイントを実践してみてください。

対策を実践してみても変化のない方は、体のゆがみのチェックを専門的な機関で受けてみてください。

当院でも体のゆがみに特化した検査を用いて、体のゆがみを整える施術を行なっています。

天気が悪くなると膝の痛みが強くなるとお悩みの方は一度ご相談ください。


2025/06/13

長い時間歩くと次の日の膝が腫れぼったい

正座や階段の昇り降りが辛い

このような症状でお困りではないですか?  






はじめに 


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

当院でも多くご相談いただく膝の痛み

特に膝に水が溜まっていると言われ、膝の痛みと腫れぼったくなってくると病院で水を抜く。

水を抜いた後しばらくは楽だけどまた動かすと腫れてきての繰り返しになっていませんか?

膝関節に水が溜まる症状は膝関節水腫と呼ばれ、炎症が原因で関節内に関節液と呼ばれる関節の潤滑液が過剰に分泌される状態です。

実際、厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、60代以降の女性の約30%以上が膝の痛みを訴えておられます。

その多くが変形性膝関節症や膝関節水腫を含む症状に悩まされています。

年のせいとあきらめてしまう方も多いのですが、原因を正しく理解し、体の使い方を見直すことで、痛みの軽減や再発予防につながります。

今回は、膝関節水腫の原因や体のゆがみとの関係、そして日常生活での注意点について丁寧に解説いたします。

水が溜まった膝の痛みでお悩みの方のお役に立てると内容ですのでぜひ最後までお読みください。


原因解説


膝関節に水が溜まる膝関節水腫は、膝関節内部にある関節液が異常に増加している状態です。

本来は少量で保たれているこの関節液が、炎症などの影響で過剰に分泌された状態です。

関節包と呼ばれる関節を包む袋の内に溜まり、腫れや痛み、動かしにくさを引き起こします。

以下のような原因が、膝関節水腫を引き起こす主な要因として知られています。



  • 関節軟骨の摩耗

年齢とともに膝の関節のクッション性が失われ、軟骨同士の衝突が起きます。

この摩擦が慢性的な炎症を引き起こし、防御反応として関節液が多く分泌されます。
 

特に60代以降の女性は、ホルモンバランスの変化や筋力の低下により軟骨の劣化が進みやすいため、膝関節水腫のリスクが高くなります。

また、軟骨同士の衝突により、膝の関節自体の変形にもつながります。変形は自然に元に戻ることはないので、変形が始まる前の対策が重要と言えます。



  • 半月板損傷

膝関節の中には半月板と呼ばれる軟骨性のクッションがあり、衝撃を吸収したり、関節の動きを安定させる役割を持っています。

この半月板が加齢や過度な運動、急な動作などで損傷すると、関節の動きが不安定になり、炎症が起こりやすくなります。
 

損傷部分に対する自己修復反応として、関節液が増加し、水腫へとつながります。



  • 滑膜の炎症
 

関節の内側には滑膜という組織が存在しており、ここで関節液が作られています。

膝を酷使したり、細かな衝撃が積み重なったりすることで滑膜に炎症が生じ、異常な量の関節液を分泌してしまいます。
 

この滑膜性の炎症は、初期では無症状のこともありますが、徐々に腫れや熱感、動かしにくさを伴うようになります。



  • 関節リウマチ
 

関節リウマチは、自己免疫によって関節が破壊されていく病気です。

初期段階で滑膜に炎症が起こり、関節液が過剰に分泌されるため、水腫を生じやすくなります。
 

リウマチによる水腫は慢性化しやすく、放置すると関節の変形を伴う可能性があるため、早期の発見と治療が重要です。



  • 運動や作業による微細な損傷の積み重ね
 

特別なケガがなくても、日々の階段昇降、買い物、草むしりなど、繰り返し行われる動作によって膝に少しずつ負担がかかります。

この微細なダメージ”が積み重なることで、関節の内部で炎症が起こり、水が溜まってくるケースも少なくありません。
 

とくに筋力の低下や柔軟性の減少があると、膝の衝撃吸収能力が落ちるため、さらに炎症が起こりやすくなります。




  • 血流不全と冷え

膝関節周囲の血流が悪くなると、組織に必要な酸素や栄養が上手く運べない状態になります。

また、冷えによって筋肉や関節の緊張が強まり、膝への負荷が高まることで、結果的に関節液が増加する原因となることもあります。


以上のように、膝関節水腫は単なる水が溜まった状態ではなく、体のさまざまな異常や使い方のクセ、加齢変化が複雑に絡み合って起こる症状です。

症状を繰り返さないためにも、表面的な治療だけでなく、なぜ水が溜まったのかという根本原因に向き合うことが大切です。



体のゆがみの解説


膝関節水腫の発症や悪化には、体のゆがみが大きく関与しています。特に姿勢や動作のクセが膝への負担を増大させるのです。


  • 体の歪み:骨盤が前傾・後傾、または左右にズレることで、膝の軸がずれやすくなり、特定の部位に負荷が集中します。
  • O脚・X脚:足のアライメントが乱れていると、膝の内側または外側に負担が偏り、軟骨に負担をかけます。


  • 歩行時のクセ:片足に体重をかけるクセや、足を引きずるような歩き方は、膝の関節面に不均等な圧力を加えるため、水腫の原因になります。
  • 背中の丸まり:猫背姿勢など、上半身の重心が前方にずれることで、膝が常に緊張しやすく、関節に慢性的な負担がかかる状態になります。

体のゆがみは、膝だけでなく全身のバランスを崩し、連鎖的に負担が蓄積される原因となります。

膝関節水腫の改善には、膝だけを見るのではなく、全体のアライメント、体のバランスを整える視点が重要です。




対策


膝関節に水が溜まったとき、まず病院などで水を抜く処置を受ける方が多くおられます。

なぜ溜まったのか?を解決しないままでは、時間とともに再発を繰り返すことが非常に多いです。

ここでは、整形外科的処置と並行して行うべき、日常生活での具体的な注意点を詳しく解説いたします。



  • 立ちっぱなし・座りっぱなしの時間を短く

長時間同じ姿勢でいると、膝関節周辺の血流が滞り、筋肉の緊張を生みます。


また、滑膜の働きも鈍くなり、関節液の代謝が悪くなることで、関節内の水分バランスが崩れやすくなります。

【ポイント】

家事や仕事中でも、1時間に1回は軽く体を動かす、足を伸ばすなどの時間を取る

長時間の座る時は膝が深く曲がったままにならないような座り方を心がける。



  • 体重管理と栄養の見直し

体重の増加は、膝関節にとっておもりをずっと背負っているようなものです。


1kgの体重増加は、歩く時で膝に3kg以上、階段では5~6kgの負荷をかけるといわれています。

【ポイント】

食事のバランスを見直し、食べすぎないようにする。

極端な糖質制限ではなく、血糖値の急上昇を避ける食べ方を心がける

間食などは習慣化するので、まずは食べているもの、食べている量を把握しましょう。



  • 冷え対策と保温の工夫

膝が冷えると血行が悪くなり、筋肉の緊張もたかまります。

筋肉の緊張は、関節の可動域が狭くなる要因にもなります。

【ポイント】

冬場はもちろん、夏場の冷房対策としても膝用サポーター、レッグウォーマー、ひざ掛けなどを活用する

入浴はシャワーだけで済ませず、38~40℃程度のお湯に10~15分ゆっくり浸かって体をを温める

ズキズキと痛む際は無理に温めると痛みが増すことがあるので注意。



  • 日常動作のクセを見直す

知らず知らずのうちに膝へ負担をかけている姿勢や動作のクセは、膝関節水腫の見えない根本原因になっていることが多いです。

片足に体重をかける、足に合っていない靴を履くなど。


【ポイント】

片足に重心をかける立ち方をしていないか?

イスに浅く腰かけて背中が丸まっていないか?

外反母趾や扁平足がないか?

こうした日常のクセは、専門家の視点から見なければ気づきにくいこともあります。

定期的に姿勢や歩き方のチェックを受けるのもおすすめです。


以上のように、膝関節水腫の対策には痛くないように気をつけるだけではなく、どうすれば膝に負担がかからない体の使い方になるかを意識することが鍵となります。


無理をせず、しかし今の生活の中でできる小さな見直しを積み重ねていくことで、膝の回復と再発予防につながります。



まとめ


膝に水が溜まるという状態は、日常生活に大きな支障をきたす症状です。

しかし、その背景には体のゆがみ、使い方など、明確な原因が存在します。


年齢や体質のせいにしてしまう前に、自分の体と向き合い、動作や姿勢、日常の癖を少しずつ見直していくことが、症状の改善と予防への第一歩となります。

使い方の意識や、日常生活の対策をしても変化を感じれない方はぜひ専門機関にご相談ください。

当院でも体のゆがみにアプローチをする施術を行っています。

膝を曲げる時の痛み、膝に水が溜まる症状でお困りの方は一度ご相談ください。


2025/06/03

走っていると、膝の外側が痛くなるんです。


特に5kmを過ぎたあたりから張りが出てきて、最後まで走りきれません… 






はじめに 



こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。


ランニング時にこのようなお悩みを抱えている40代男性ランナーの方は少なくありません。


この症状は「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」と呼ばれるもので、


特に長距離を走るランナーに多く見られることからランナー膝とも呼ばれています。


実際、ある研究ではランニング障害の中で腸脛靭帯炎は全体の約12%を占めており、膝の外側の痛みとして多い原因のひとつとされています。


腸脛靭帯炎の厄介な点は、症状が慢性化しやすいことです。


初期段階で適切な対応をしないと、痛みが長引き、走れない期間が続くこともあります。


特に仕事とランニングの両立で忙しい40代男性にとって、走る時間は貴重なリフレッシュタイムでもあります。


その時間が痛みによって奪われてしまうことは、心身両面のストレスにもつながりかねません。


さらに、腸脛靭帯炎は痛みの出る時期や部位に個人差があり、「これくらいなら大丈夫だろう」と無理をして悪化させてしまうケースも少なくありません。


早期の正しい対応が、症状の悪化や慢性化を防ぐためのカギとなります。


この記事では、腸脛靭帯炎に悩む40代男性ランナーの方へ向けて、症状の根本的な原因を専門的かつわかりやすく解説し、


日常生活での注意点や改善のヒントをご紹介いたします。



原因解説


腸脛靭帯炎は、太ももの外側にある腸脛靭帯という靭帯が、膝の外側の骨(大腿骨外側上顆)にこすれて炎症を起こすことで発症します


主な症状は、膝の外側にズキズキとした痛みを感じ、走行中または走行後に強くなるのが特徴です。


腸脛靭帯は、骨盤の外側(腸骨稜)から始まり、太ももの外側を通って膝の外側に付着する非常に長い靭帯です。


歩行やランニングなどの動作で膝が曲がるとき、この腸脛靭帯が大腿骨の外側と摩擦を起こします。


摩擦が繰り返されることで、周辺組織に炎症が起こり、痛みを感じるようになります


では、なぜ腸脛靭帯に過剰な負担がかかるのでしょうか?


特に問題となるのは以下のような要因です



  • 中殿筋(ちゅうでんきん)など股関節周囲筋の筋力低下
  • 骨盤の左右差やねじれ(骨盤のアライメント不良)
  • 足部の過回内(かかいない)※内側に倒れこむ動きによる地面との接地不良
  • 大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)の柔軟性低下と緊張


こうした筋力バランスの崩れや姿勢のゆがみがあると、膝関節だけに過度な負荷が集中し、腸脛靭帯が大腿骨と擦れる回数・圧力が増加します。


また、ランニングフォームの癖(片脚重心、過度なストライド、着地時の膝の内旋など)も大きな影響を与えます。


これらが複合的に重なり、靭帯へのストレスが限界を超えることで炎症が起きるのです。


つまり、膝に痛みがあるからといって膝だけをケアしても根本的な改善にはつながりません。


腰・股関節・足部といった体全体の連動を見直すことが、腸脛靭帯炎の根本的な改善には不可欠です。



体のゆがみの解説



腸脛靭帯炎の発症には、体のゆがみが大きく関係しています。


痛みが出ている膝はあくまで結果であり、その原因は他の部位にあることが少なくありません。


たとえば、骨盤が左右どちらかに傾いていたり、前傾・後傾といった姿勢の崩れがあると、股関節の動きが制限され、膝に余計な負担がかかります。


また、片足重心のクセや、座る姿勢の乱れなどによってバランスを崩していると、左右の足の長さに微妙な差が生じます。


それがランニング時のバランスの乱れに繋がります。


また、股関節の可動域が狭いと、走行時に膝や足首がその代わりの動きをしてとして過剰に動きます。


結果として腸脛靭帯に必要に負担がかかり、大腿骨との摩擦が強くなり、炎症の引き金となります。


さらに、足首の動きも重要です。


足が内側に倒れるクセがあると、着地の衝撃が膝に直接伝わりやすく、腸脛靭帯への負担が増します。


クッション性のない靴や、ソールの摩耗が片寄っている靴を履き続けることも、バランスの崩れを助長します。


このように、骨盤・股関節・膝・足首はすべて連動して動いています。


腸脛靭帯炎の改善には、膝だけを治療対象とするのではなく、体全体のバランスを評価し、根本原因を明らかにすることが必要不可欠です


太もものストレッチやマッサージでは改善しない理由はここのあります。





対策



腸脛靭帯炎を悪化させないための、日常生活での注意点をお伝えします。


以下のポイントを押さえることで、炎症を悪化させず、再発予防にもつながります。



■フォーム、シューズの見直し



・痛みがある場合は無理に走らず、まずは休息を優先してください。

・シューズの劣化はフォームの乱れにつながるため、踵の片減りなどがないか確認しましょう。

・スマホ撮影や専門家によるフォーム分析で、左右差や着地位置を確認するのも有効です。


■ストレッチとケア


・中殿筋、足首のストレッチを習慣にすることで、症状を軽減できます。

・初期の炎症期にはアイシング(1日2〜3回・15〜20分)を行いましょう。

・ゆっくりと湯船に浸かり温めることも重要です。


■姿勢・動作の見直し



・座る姿勢で体のバランスを崩してチェックしましょう。

・片足重心で立たないように意識することが大切です。

・痛みが強い時期は階段の上り下りを控え、エレベーター、エスカレーターを使いましょう。


ソファーに寄りかかり座る、脚を組むクセなど、小さな習慣も体のバランスに影響します。


これらを意識して見直すだけでも、膝への負担を大きく減らせます。



まとめ



腸脛靭帯炎による膝の外側の痛みは、走ることが好きな40代男性ランナーにとって非常につらいものです。


なかなか改善しない痛みに不安や、満足にトレーニングできない焦りもあるかもしれません。


ですが、原因をしっかりと見極め、体のバランスや動作のクセを整えることで、再び快適に走ることは十分に可能です。


何よりも大切なのは、痛みを体が出している重要なサインとして向き合うこと。


そのサインに気づき、適切に対応することで、今よりもっと強く、しなやかに走れる体を手に入れることができます。


まずは休息をとりながら日常生活での体のバランスを見直してみてください。


その上で体のゆがみが大きく、一人で解決できない際は、専門的な施術を受けてください。


当院でも体のゆがみを整え動きやすい体を作る施術を行っています。


ランナー膝、腸脛靭帯炎でお悩みの際は一度ご相談ください。





2025/05/12
せっかくのお出かけなのに、途中から股関節が痛くて足が進まない

歩いた翌日に膝や足首がジンジン痛む

といったお悩みはありませんか?


はじめに 


こんにちは、大阪市北区、てんま活法整骨院の木下です。

今回ご相談いただいたTさん、50代の女性。

町内会のバス旅行があるけれど長時間歩けるか不安とのご相談でした。

過去に出かけた際に途中で膝が痛くなり、ついて回るのがやっとで辛かったとのことでした。

50代を迎えると、筋力の低下や関節の柔軟性の減少により、長時間の歩行が体に負担をかけやすくなります。

実際、国立長寿医療研究センターの研究でも、加齢に伴う足の機能低下は、歩くことと密接に関係していると報告されています。

当院でも多くご相談を受ける歩く時の足の痛み

今回は、春の行楽シーズンを快適に楽しむために、歩きすぎによる足に出る痛みの対策について詳しく解説します。

お出かけ予定があるけれど歩くのが不安という方はのお役に立てる記事です。

ぜひ最後までお読みください。

歩きすぎで痛みが出る原因


長時間歩くことで股関節・膝・足首に痛みが出る背景には、複雑な体の問題が関係しています。

ここではそれぞれの部位に共通する根本的な原因を筋肉、関節の構造・動きの観点から詳しく解説します。

1. 関節周囲筋の筋持久力の低下


関節を支える周囲の筋肉、特におしりの筋肉や膝を支える太ももに筋肉、足のすねの筋肉などの筋持久力が落ちると、

長時間にわたって関節を安定させることが難しくなります。

筋肉が疲労すると、動きのブレが増え、関節軟骨や靱帯へ負担がかかります。

さらに、筋力が低下すると、足を持ち上げる動作や地面からの跳ね返りをうまく吸収できなくなります。

特に50代以降の女性では、筋量が減少しやすく関節を支える筋力の低下が加速する傾向にあります。

2. 足部アーチ構造の崩れ


足には縦と横の2種類のアーチがあり、これが歩行時の衝撃吸収の役割を果たしています。

扁平足:縦アーチが潰れ、足裏がベタっと床についた状態。

着地時の衝撃が吸収されず、膝や股関節へ直接的な負担が及びます。

開張足:横アーチが崩れ、足先が横に広がった状態。

足指の踏ん張りが効かず、歩行時に不安定さが生じます。

アーチ構造が崩れると、足関節の可動域に制限がかかり、その代償として膝関節・股関節に負担がかかり、痛みの発症につながります。

3. 歩行時の姿勢・動作パターンの崩れ


長時間歩いていると、体は無意識に楽な動きにシフトしがちです。

しかしその結果が関節への偏った負荷を生み出します。

外旋歩行

つま先が外側を向いて歩くクセ。

股関節や膝にねじれが加わり、内側や外側の靱帯に負荷がかかります。

左右の体重移動の非対称

片足に体重をかけるクセや、片足が強く着地する歩き方は、関節の片側だけが過剰に使われ、疲労や炎症の原因になります。

骨盤の傾きによる負担の増加

骨盤の角度の変化は腰・股関節の連動が乱れ、太ももの前側ばかり使う疲れやすい歩き方になります。


4. 靴による外的ストレス


靴の選び方・履き方間違えると経つ、歩くといった動作に悪影響を及ぼします。

底の硬すぎる靴やバランスの悪いインソールは、歩行時の地面からの衝撃を吸収できず、足底から膝・股関節まで突き上げるような負荷となります。

サイズの合っていない靴は、足指がうまく使えないため、踏ん張り動作ができず、ふくらはぎや膝下の筋疲労につながります。

柔らかすぎるスリッポンやサンダルは、かかとの安定性がないため、歩行中の足関節が不安定になり、足全体が緊張状態になります。

このように、歩きすぎによる痛みの原因は単なる使いすぎでだけはなく、靴の影響もあります。


それらを正しく理解することで、股関節・膝・足首の痛みは予防・軽減できるのです。

痛みを防ぐための日常の注意点


1. 足に合った靴の選び方を見直す


足の形状や筋力の変化に合わせて、靴選びを見直すことは極めて重要です。

お出かけにはオシャレも大事ですが歩きやすい、歩くための靴を選ぶことが重要です。

アーチサポートのある靴を選ぶ


足裏の縦アーチや横アーチを適切に支えるインソールや中敷きがある靴は、体重の分散を助け、歩行時の衝撃を吸収します。

ヒール高は3cm以下が理想
 

高すぎるヒールは前足部への負担が増え、膝や股関節に負荷をかけます。

逆にぺたんこ靴もクッション性が足りず、足首への衝撃が強くなるため注意が必要です。

靴のかかとのホールド感をチェック
 

かかと部分がゆるい靴は、歩行時に足がズレて関節が不安定になります。

靴ひもでしっかりフィットさせましょう。

2. 歩いた後のケアを忘れずに


長時間歩くことで、筋肉と関節に徐々に負担がかかり疲労が残りやすくなります。

これを放置するとことで炎症や痛みに発展するのです。

アイシングより軽い動き
 

炎症が強い場合はアイシングが有効ですが、通常は足首・股関節をゆっくり回すなど関節の可動域を維持する軽運動が最も効果的です。

お風呂でゆっくりと温めるのも良いでしょう。

帰宅後すぐの長時間の座位は避ける
 

歩行後すぐに座り込み、長時間動かないと、関節周囲の血流が低下します。

疲労回復には血液の流れが重要となります。

帰宅後は、家事や日常動作で動くこと、ストレッチを取り入れると効果的です。

3. こまめに休憩し、姿勢を見直す習慣を持つ


歩行中の疲労蓄積を防ぐには、歩き方と休憩のタイミングが鍵です

1時間に1回、5〜10分の休憩をとる
 

休憩時には立ち止まるだけでなく、軽く足首を回したり、ふくらはぎを伸ばすことで関節の回復が促進されます。

姿勢や動作と痛みの関係


ここまでお読みいただいた方の中には、靴や日常生活でのケアをやってきたという方も多くおられると思います。

そのような方は一度体の歪みに着目してみてください。

関節の痛みが起きやすい背景には、体の使い方の偏りが大きく関係しています。


とくに股関節・膝・足首は連動して動く構造であり、一部の関節にかかる負担が大きくなると、他の部位にも影響します。

たとえば、長時間歩く際に無意識に片足に重心をかけ続ける癖があると、背骨が傾き、片側の股関節や膝への負担が集中します。

また、つま先が外を向いた歩き方が続くと、足首や膝にねじれが生じやすくなります。

筋肉の使い方のアンバランスによって体全体の動作に偏りが生まれ、それが痛みや不調につながるという理解です。

長年、無意識で使っている中で身についている使い方のくせは左右の筋肉の大きさの差や、体の傾き、などとなり体のゆがみとして現れます。

体のゆがみを整え、正しい使い方を身につけることが足に痛みを出さない歩き方の第一歩となります。



まとめ


このように、日常の靴選びや歩行後のケア、歩き方の意識を少しずつ整えることで、長時間の歩行後でも股関節・膝・足首に痛みを感じにくい体をつくることができます。

単なる年齢のせいではなく、日々の生活での体の使い方が影響していることを、ぜひ意識してみてください。

また体のゆがみによるバランスを崩した体の使い方も関係があります。

前向きに、春のお出かけを楽しむために、動きやすい体作りをしてみませんか?

靴や日常生活での注意点は実践してみた、それでも不安がある、変化が感じられない。

そのような方は一度体のゆがみを整える専門的な施術を受けてみてください。

当院では、体ゆがみを整えて歩きやすい体をつくるご相談も承っていますので、お気軽にご相談ください。

2025/04/10

「歩きはじめに股関節が引っかかったような気がするけど、しばらくすると気にならなくなる」


「はっきりした痛みじゃないから、気のせいかなと思って放置していた」

実際に当院に来られた40代女性の患者さんの声です。



はじめに 

こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。


“なんとなく痛い”という感覚は、日常生活に支障が出るほどではないため、軽く見られがちです。


しかしその違和感は、体のバランスが崩れ始めているサインかもしれません。

厚生労働省の調査によると、股関節の痛みは40代以降の女性に多く、特に動作の中心となる関節として負担が集中しやすい場所です。

初期段階では見過ごされやすく、痛みが悪化してから受診されるケースが多く見受けられます。

今回の記事では「なんとなく痛い」股関節の痛みの裏に潜む原因と、見過ごしてはいけない体のゆがみとの関連をお伝えします。

そして日常でできる対策まで、専門的な視点から詳しく解説します。

股関節の痛み、ひっかかるような違和感でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。


原因解説

股関節は、骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつなぐ関節で、歩く・立つ・座るといった基本動作すべてに関与しています。


そのため、股関節に異常があると、日常生活全体に影響が出やすくなります。

多く見られるのは、痛みの原因が明確ではない慢性的な違和感やにぶい痛みです。

これは、加齢や筋力の低下、姿勢の崩れといったさまざまな要因が複雑に絡み合って起こるため、単一の原因を特定することが難しい場合もあります。

以下に、代表的な直接的な要因を3つ挙げてご説明します。

姿勢の崩れによる負担

長時間の座り仕事、片足に体重をかけて立つクセ、足を組む習慣などにより、股関節の可動域に偏りが生まれます。


その結果、関節周囲の筋肉や靭帯に過剰な負荷がかかり、炎症や痛みを引き起こすことがあります。


股関節を支える筋力の低下

特に重要なのが中殿筋(ちゅうでんきん)と腸腰筋(ちょうようきん)です。


これらは股関節を安定させる役割を持っており、筋力が低下すると、関節がぐらつきやすくなり、わずかな動きでも違和感や痛みが出やすくなります。

関節構造の変化

年齢とともに、関節のクッションである軟骨に負担がかかりやすくなります


この状態を放置すると、関節の変形が進行し、変形性股関節症へと進みます。

これらの要因はいずれも、初期段階では強い痛みを伴わず、「なんとなくおかしい」「重だるい」といった曖昧な症状から始まるのが特徴です。


だからこそ、早い段階で原因を知り、対処していくことが重要です。


体のゆがみの解説

体のゆがみとは、骨格全体のバランスが崩れている状態を指します。


よく骨盤がゆがんでいると表現されますが、実際には骨盤そのものが変形したりねじれたりすることはほとんどありません。


正確には、骨盤まわりの筋肉や関節の動きのアンバランスが、体の左右差や傾きとして表れているのです。

このゆがみは、長年の姿勢や日常動作のクセによって少しずつ形成されていきます。

日常生活の何気ない習慣がゆがみをつくります。

  • いつも同じ足を組んで座っている

  • 片足に体重をかけて立つ癖がある

  • 鞄をいつも同じ肩にかけている


こうした動作は、1回では問題にならなくても、何年も繰り返されることで筋肉の使い方に偏りが生まれ、関節の可動性にも差が出てきます。


これが結果として体のゆがみとなり、体の中心にある股関節に負担が集中するのです。

ゆがみが引き起こす股関節の不調

体のバランスが崩れると、股関節が本来の位置や角度で動かなくなり、関節の中の軟骨や筋肉に一方向のストレスがかかりやすくなります。

その結果、

  • 股関節の可動域が狭くなる

  • 動き出しのタイミングで痛みを感じる

  • 片方だけが疲れやすくなる

といった症状が現れやすくなります。

ゆがみは、見た目ではわかりにくく、痛みが出てから気づくことがほとんどです。


だからこそ、小さな違和感をゆがみのサインとしてとらえる視点がとても大切になります。


日常生活で悪化を防ぐために

股関節にかかる負担は、日々の何気ない動作や姿勢から生じることが少なくありません。


「動き方」や「立ち方」を少し意識するだけでも、違和感の軽減や進行の予防につながります。

以下では、日常生活で取り入れやすい3つのポイントをご紹介します。

正しい座り方を習慣にする

椅子には深く腰掛けて、骨盤を立てるように意識する

両足は床にしっかりとつけ、足を組まないようにする

背もたれに寄りかかりすぎず、背筋を軽く伸ばす

こうした座り方は、股関節周囲の筋肉や関節にかかる負担を減らし、ゆがみの予防にも効果的です。

歩き方を見直す

かかとからつま先へ、足裏全体を使って歩く

歩幅はやや広めにとる

膝とつま先、股関節の向きをそろえるよう意識する

また、がに股や内股にならないよう、脚のラインをまっすぐに保つこともポイントです。

片足重心を避ける

立つときは両足に均等に体重をかける

片足に乗っていることに気づいたらこまめに修正する

こうした小さな意識の積み重ねが、将来的な痛みの予防につながっていきます。

まとめ

なんとなく痛いという股関節の違和感は、日々の忙しさの中でつい見過ごしてしまいがちです。


ですがその感覚こそ、体が発している大切なサインかもしれません。

股関節の痛みは、いきなり激しく現れるわけではなく、少しずつ進行していくことが多くあります。


その背景には、長年の姿勢や習慣によって積み重なった体のゆがみが関係しているケースが非常に多く見受けられます。

痛みが出始めたからといってすぐに手術や強い治療が必要になるわけではありません。


日常生活の中で意識を変え、身体のバランスを整えることが、症状の改善や進行の予防につながります。

当院では、股関節だけを診るのではなく、全身のバランスを確認しながら、個々の生活スタイルに合わせたアドバイスを行っています。

股関節に違和感があると少しでも不安を感じた方は、一度ご相談ください。



2025/03/28


ランニングの後に膝の内側が痛みが出る


ストレッチしてもなかなか良くならない…


そんなお悩みを抱えていませんか?


それは、鵞足炎(がそくえん)と呼ばれるスポーツ障害かもしれません。


はじめに


こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。


マラソン大会に向けて向けて練習をしていたけれど、膝の内側に痛みが出てうまくトレーニングが出来ないとご相談を受けました。


骨や関節に問題があるのかと思い、整形外科でレントゲンを撮りに行かれたそうです。


整形外科での診断は、鵞足炎。


安静に過ごしストレッチをしておけば良いと指導を受け2週間過ごしたそうです。


トレーニングを再開すると痛みが再発して、どうしたら良いかとご来院されました。


鵞足炎とは、太ももの内側にある縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)という3つの筋肉の腱が膝の内側下部で扇状に付着する部分を出での炎症です。下図参照



ランニングの繰り返し動作や膝の屈伸で、この部位に過度な摩擦や圧力が加わると炎症が生じ、痛みを引き起こします。


米国整形外科スポーツ医学会のデータでは、ランナーの膝の障害の中で鵞足炎は比較的多く報告されています。


特に30代以降の男性に発症が増えているとされています。


ストレッチやマッサージで一時的に改善したように感じても、根本原因が解消されなければ再発を繰り返します。


この記事では、鵞足炎でお悩みに方に向けて、原因から体の使い方、そして日常生活で注意すべきポイントを詳しく解説します。


原因解説

鵞足炎は、膝の内側にある筋肉が骨に付く部分に繰り返し負荷がかかることで生じる炎症です。


その背景には以下のような要因があり、複雑に絡んでいます。


① オーバーユース(使いすぎ)

ランニングなどの繰り返し動作によって、擦れたり圧迫されたりする頻度が増えると、炎症が起こります。


特に、長距離走や毎日のランニング習慣がある方は、筋肉や腱の回復が追いつかず、炎症が慢性化しやすい傾向にあります。

② 筋肉の柔軟性低下

鵞足を構成する筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)は、いずれも股関節から膝の内側をまたいで付着しています。


広い範囲を覆う筋肉で、太ももの内側や裏側の柔軟性と密接に関係しています。

筋肉が硬いと、鵞足部が常に引っ張られるため、ランニングのたびに摩擦が起こりやすくなります。


特にハムストリングスや内転筋群が短縮していると、膝を曲げ伸ばしするたびに、鵞足部の組織が引き延ばされ、炎症を助長します


③ 筋力バランスの崩れ

ランナーに多いのが、前ももの筋肉(大腿四頭筋)だけが発達して、臀部やハムストリングスが弱いという筋力バランスの偏りです。


股関節周囲の筋力が弱いと、着地の衝撃を分散できず、膝に過剰な負担がかかります。


特に内側の筋肉だけが働きすぎるパターンでは、鵞足部へのストレスが集中しやすくなります。


その結果、膝関節が安定せず、鵞足部が「膝のねじれ」や「引っ張り」の影響を強く受けるようになります。


④ ランニングフォームの問題


フォームの乱れは鵞足炎の根本原因の一つです。


特に注目すべきは「オーバープロネーション」と呼ばれる足部の過度な内側への回転です。


オーバープロネーションになると、足首から膝にかけてバランスが崩れ、膝が内側へ倒れ込む「ニーイン」状態になります。


その結果、鵞足部にねじれと圧縮の力が加わり、摩擦と引き伸ばす力が同時に発生。


これが炎症の大きな引き金となるのです。


フォームは走り方のクセでもあるため、長年の積み重ねが痛みに直結している場合も多いです。



⑤ 路面環境



硬いアスファルトやコンクリート道路は、着地時の衝撃を吸収してくれないため、膝関節や腱への負担が増します。


また、傾斜のある道や歩道の片側だけ高い道は、体の左右どちらかに偏った負荷をかけ、結果として膝の内側(=鵞足部)に一方的なストレスを与えてしまいます。



なぜ「ストレッチ」では治らないのか?

ストレッチは確かに筋肉の柔軟性を高める上で有効ですが、すでに炎症が起きている状態では逆効果になることもあるのです。


さらに、鵞足炎の原因は「筋肉の硬さ」だけでなく、筋力不足やフォームのクセ、アライメントの乱れなど複数あるため、ストレッチ“だけ”では改善に至らないケースが非常に多いというわけです。



対策

鵞足炎の対処において、セルフケアや治療と並行して、日常生活の過ごし方にも意識を向けることが重要です。


以下に、膝への負担を軽減するための実践的なポイントを紹介します。


  • ウォームアップとクールダウンを丁寧に行う
 

 ランニングの前には、筋肉と関節の柔軟性を高める準備運動を行います。


 ランニング後は疲労回復を目的としたストレッチ、入浴を心がけましょう。


  • 急激な負荷の変化を避ける

 走行距離やスピードを突然増やすと、鵞足部に過度な負担がかかります。


 走行距離、ペースなどの皆直しを適切に行いましょう。


  • トレーニングコースの見直し

 傾斜のある道路や傾いた歩道ではなく、できるだけフラットな路面を選びましょう。


 硬すぎる地面も、砂利道などは避けた方が良いです。


  • シューズの選択

足に合ったシューズを履くことは怪我の予防にはとても大切です。


特にオーバープロネーション傾向のある方は、安定性のあるシューズやインソールの導入を検討しましょう。

 

  • 姿勢と動作を意識する

 日常の歩き方や立ち方、座り方など、普段の体の使い方にも目を向け、左右差や体の軸のブレを修正する意識を持ちましょう。


 こうした取り組みを続けることで、治癒を早めるだけでなく、再発防止にもつながります。


 膝を守るためには、日々の積み重ねがとても大切なのです。


体のゆがみの解説

上記の内容を実践して回復される方もおられます。


しかし、自分で出来る事はしたけれど回復しない。


そんな方は原因が膝だけではないかもしれません。


背骨や腰、足首を含めた体全体のゆがみが鵞足炎に大きく関係しているからです。


たとえば、骨盤が前傾していると、太ももの前側が常に緊張します。


一方で、骨盤が後傾していると、太ももの裏側が引き延ばされ、鵞足部に持続的な牽引ストレスがかかります。


また、足首や足裏のバランスが崩れていると、着地の際に膝が内側へ倒れ込みやすくなります。


特に偏平足や外反母趾、足首の可動域制限がある方は、膝関節がねじれるような動きになりやすく、それが鵞足への過負荷を引き起こす原因になります。


過去の捻挫などで足のバランスを崩したままの方も多くおられます。


さらに、日常の姿勢や歩き方のクセも大きな要因です。


猫背や反り腰、左右どちらかの足に体重をかける癖なども、股関節~膝~足首の連動性を崩し、膝の内側に過剰なストレスをかけてしまいます。


このように、体のゆがみは単なる見た目の問題ではなく、動作の質に直結しています。


体のゆがみが膝の痛みとして表れるのです。


根本的な改善を目指すためには、膝だけでなく全身のバランスを見直すことが欠かせません。


まとめ


鵞足炎は、軽度の段階では膝の内側が少し痛いだけと軽視されがちです


しかし、全身のバランスや筋力、フォーム、日常動作が密接に関係している奥深い障害です。


安静とストレッチをしても改善しない場合、それは体全体のアンバランスや間違えた使い方をしているかもしれません。


膝だけをケアするのではなく、なぜ膝の内側に痛みが出るのか?を見つめ直すことが、根本改善への第一歩です。


ランニングを続けるために、今の痛みを無視せず体としっかり向き合うことが大切です。


トレーニングをできない状態は辛いと思います。


焦らず確実に、自分の身体をリセットする機会と捉え、前向きに取り組んでいきましょう。


日常生活を見直しても変化がない場合は専門的な機関でのご相談をおすすめします。


当院でもゆがみから見た正しい体の使い方をお伝えしております。


お困りの際は、一度ご相談ください。


2025/03/27

このまま歩けなくなったらどうしよう…」

「年齢のせいなのかな?」

今回股関節の痛みでご相談いただいた40代パートをされているTさん。

初めは自転車にまたがる時に違和感があったそうです。

その違和感を感じる回数が増えてきて徐々に痛みへと変わってきたとのことでした。





はじめに 

こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。

この記事をお読みの方は、股関節の痛みが続きと不安を感じるておられるのではないでしょうか。

特に40代を迎える頃から、股関節の違和感や痛みを訴える女性が増えています。

実際、厚生労働省の国民生活基礎調査(2022年)でも、関節痛は女性の悩みの上位に挙げられており、日常生活に支障をきたす要因として重要です。

なかでも股関節は、体を支える重要な関節であり、痛みがあると立つ・歩くといった基本的な動作にも影響を及ぼします。

この股関節の痛み、実は「体のゆがみ」と深く関係していることをご存じでしょうか?

本記事では、股関節痛の根本的な原因や体のバランスとの関係、そして日常生活で気をつけるべきポイントについて、丁寧に解説していきます。

正しい知識を得ることで、これ以上の悪化を防ぎ、健やかな毎日を取り戻す第一歩となるはずです。


股関節痛の主な原因

股関節痛と一口に言っても、その原因は人によってさまざまです。

整多くの患者さまを診ていると、「知らないうちに悪化していた」「昔のクセが原因だった」と驚かれるケースも多くあります。

特に40代女性に多く見られる主な原因について、詳しく解説いたします。


1. 変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)

中年以降のの女性に最も多い原因です。

股関節の関節の軟骨は、骨と骨がこすれ合うのを防ぐクッションの役割を果たします。

加齢や過剰な負荷によってすり減っていくと、骨同士が直接ぶつかり合い、炎症や変形を起こします。

特に40代以降の女性は、次の状態が起きて進行しやすい傾向にあります:
・骨盤の構造が広く、股関節の安定性が低い
・出産やホルモンバランスの影響で関節がゆるみやすい

初期には「動き始めだけ痛い」「長時間歩くと違和感がある」程度でも、徐々に痛みが強くなり、日常生活に支障をようになります。


2. 臼蓋形成不全

日本人女性に非常に多い先天的な骨格の特徴です。

股関節の受け皿である部分が浅く、太ももの骨の先端をしっかり包み込めていない状態を指します。

この構造だと、体重を支えるたびに関節への圧力が集中し、軟骨がすり減りやすくなります。

臼蓋形成不全は、以下のような症状と関係しています

・20代~30代では違和感のみだが、40代以降で悪化しやすい

・変形性股関節症へ移行するリスクが非常に高い

「若い頃から体がかたい」「開脚が苦手」と感じていた方は、気づかないうちにこの状態だった可能性もあります。


3. 筋肉の硬さとアンバランス

股関節は、さまざまな筋肉の連動によってスムーズに動いています。

足を動かすために、太ももやお尻、お腹の奥を通る筋肉を使います。

これらの筋肉が硬くなると、股関節の動きが制限され、関節に直接負荷がかかりやすくなります

また、片側だけ筋力が弱くなっている、使いすぎているといったアンバランスがあると、痛みや動作の制限が片側だけに出るケースもあります。

4. 姿勢のクセ・動作の習慣

一見すると関係なさそうな「日常の姿勢」や「何気ないクセ」も、実は大きな要因です。
・片足に体重をかけて立つ
・足を組むクセがある
・いつも同じ肩でバッグを持つ
・横座りやぺたんこ座りをよくする
・同じ側を下にして寝る

これらは筋肉に左右差を生み出し、股関節の可動域を狭めていきます。

特に40代になると、筋力が落ち始めるため、その分の負荷が関節に集中しやすくなります。


5. 過去のケガやスポーツ歴

学生時代の部活動や、若い頃のケガが原因で、長年のうちに股関節に負担が蓄積されていることもあります。
・捻挫後に左右で歩き方が変わった
・交通事故や大きな転倒をしたことがある
・マラソンやバレエ、ダンスで片側を酷使していた

本人が忘れていても、体が無意識にかばう動きをしていて、40代以降で痛みとして現れるケースがあります。


このように、股関節痛の原因は「構造」「筋肉」「生活習慣」「過去のケガ」などが複雑に絡み合っています。「

年齢だから仕方ない」と諦めず、自分の体の状態を正しく理解することで、適切なケアと予防につなげることができます。


体のゆがみと股関節痛の関係性

私たちの体は本来、左右対称でバランスが取れていることが理想です。

しかし現実には、生活習慣や姿勢のクセによって、筋肉の緊張や関節の動きに左右差が生じ、それが体のゆがみとして表れます。

よく誤解されがちですが、骨盤自体が「ゆがむ」ことはありません。

骨盤は靭帯と関節により固定されており、骨そのものが曲がるわけではないのです。

正確には、骨盤の傾きや左右の高さに差が出る、アンバランスな状態を指してゆがみと呼びます。

たとえば、座るときに足を組む習慣や、いつも同じ肩にバッグをかけるといった動作が続くと、骨盤や股関節周囲の筋肉に左右差が生じます。

結果として片側の股関節にばかり負担がかかるようになります。

また、背骨や肩の位置が傾いていれば、股関節の動かせる範囲も偏り、動作の際に無理な力がかかります。

このように体のゆがみは、関節の使い方を不自然なものにし、股関節痛の原因になるだけでなく、痛みが慢性化・悪化する大きな要因にもなります。


日常生活で気をつけたいポイント

股関節痛を軽減し、これ以上悪化させないためには、毎日の生活習慣を見直すことが非常に重要です。

以下の点に注意してみましょう。
・立ち方・座り方を見直す
 片足に重心をかけて立つクセがある方は、両足にバランスよく体重をかけるよう意識しましょう。

椅子に座る際は、足の裏が床につく位置で座りましょう。
・長時間の同じ姿勢を避ける
 長時間のデスクワークや立ち仕事は、筋肉の血流を悪くし、股関節周辺の柔軟性を損ないます。

 1時間に一度は軽く体を動かすよう心がけましょう。
・無理な歩き方や急な運動は控える

 痛みがあるときに無理に歩いたり、急に運動を始めると、かえって悪化します。

 どのような動きで痛みが出るのかをまずは確認しましょう。

・足元の環境を整える
 ヒールの高い靴やクッション性のないスリッパは、歩行時の衝撃を吸収できず、股関節に直接負担がかかります。

 なるべく安定した靴を選びましょう。


・日常動作に左右差がないかチェック
 「片側だけで荷物を持っている」「いつも同じ方向で寝ている」など、自分では気づきにくい動作のクセがないか確認してみましょう。

日々の小さな意識の積み重ねが、股関節への負担を減らし、快適な動作を取り戻す第一歩となります。


まとめ

股関節の痛みは、ただの疲れや年齢の問題ではなく、体の使い方や姿勢のクセ、ゆがみによって生じます。

放っておくことで、痛みが慢性化し、歩く、立ち上がるなどの日常的動作に影響します。

正しい知識を持ち、生活習慣を少しずつ見直すことで、症状の悪化を防ぎ、股関節の健康を守ることが可能です。

最近ちょっと股関節が気になるな…と感じたら、今回の生活の注意点を見直してください。

レントゲンなどで変形や関節が浅いなどの診断を受けている方は、専門的な施術が必要です。

当院でも承っていますので、お気軽にご相談ください。


2019/08/12
  • 何度も同じ場所の痛みを繰り返している。
  • 病院で痛み止めでの対処を薦められる。
  • 最終的には手術ですと言われた。
先日、股関節の痛みで来院された患者さん

実は1年前にも同じ症状で施術させていただきました。
その時は5回の施術で痛みがなくなり足が上げやすくなってメンテナンス期へのご案内をしました。
お仕事と育児が忙しくなかなかケアが出来ずに時間が経っていました。
今回、股関節の痛みだけでなく、膝の辺りまでぴりぴりと痛む様になり
整形外科でレントゲンとMRIの画像診断を受けられたそうです。
診断結果は股関節の形が浅く、軟骨に負担がかかっている。
痛みをとるには手術しかないとの診断でした。
お子様も小さく今数に入院するわけにも行かず、1年ぶりの御来院でした。

ゆがみの検査をして、歩く姿勢や股関節の動きの確認
施術しながらゆがみの確認をして施術終了。

  • 膝の辺りのぴりぴりは消失
  • 股関節は何か感じるけれど痛みではない
  • 歩きやすく膝が挙げやすい
ここまで変化がわかればすぐに手術は必要ないですね。

骨、軟骨部の変形がきつい場合は手術適応の場合もありますが、歩けていて痛む場合はゆがみをとれば変化します。

もしあなたが、股関節の痛み、手術をすすめられてるのであれば、一度ご相談ください。



2016/11/01
  • 走っているとだんだん、内側が痛くなってきた。
  • 曲げ伸ばしをすると、違和感がある。
  • 膝周りが腫れているような感じがする。
このような症状でお悩みではないですか?

当院の患者さん、大阪マラソンを完走されたそうです。

出場前は練習段階から痛みがあり、一時は参加辞退も考えたそうです。

初診時は、じっとしていても違和感がある状態でした。

足首と体のゆがみ調整で膝の違和感が改善

足の使い方の調整で痛みなく走れるようになりました。

膝の痛みでスポーツを中断しようかと考えておられるならご相談ください。






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てんま活法整骨院

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