肩を上げるとズキッと痛む
上着を着る時に肩に痛みが出る
はじめに
こんにちは、大阪市北区、てんま活法整骨院の木下です。
今回ご相談いただいたSさん、洗濯物を干そうとした瞬間に肩に痛みが。
その後もふとした時に、腕を上げるたびに肩に引っ掛かるような痛みが出るようになりました。
病院では四十肩と診断され、痛みの出ない範囲で動かしておくようにと指導されました。
日常生活での動きの中で不意に出る痛みはなかなか治らず楽にはなりません。
実際、40代女性の3人に1人が肩の痛みを感じているというデータもあり、四十肩は決して珍しい症状ではありません。
年齢のせいだから、仕方ないそのうち楽になるんじゃない?と我慢してしまっている方がとても多いのです。
四十肩の対策が痛いけど動かしましょうでは辛いし不安ですよね。
痛みにはちゃんと原因があり、正しい対策があります。
「どうして私だけこんなに痛いの?」「このままずっと治らないのでは…」と不安な気持ちになっていませんか?
原因解説
四十肩は正式には肩関節周囲炎は、肩関節周囲の組織に炎症が起きることです。
腕を上げたり後ろに回したりする動作が制限されたり、痛みを感じたりする状態を指します。
医学的には加齢による変性や血流障害が主な原因とされています。
長年のデスクワークやスマホの使用により、猫背気味になっている方が多く、
その結果、肩甲骨の可動域が狭くなり、肩関節が自由に動かせなくなるのです。
また、肩の深い部分ある筋肉に柔軟性がなくなることで、関節の中で炎症が起こりやすくなります。
肩の関節は、体の中でも特に可動域が広く繊細な構造をしており、少しの姿勢の崩れや動作のクセでも大きな影響を受けます。
つまり、四十肩は単なる肩のトラブルではなく、全身の姿勢や体の使い方が複雑に絡み合った結果として起きていることが多いのです。
体のバランスを崩すことで筋肉の緊張が生まれ、血流が悪くなる。
さらに、精神的なストレスや睡眠の質も、肩の痛みに影響を及ぼす要因です。
ストレスが溜まると体が無意識に緊張し、特に首や肩まわりの筋肉が硬くなります。
その状態が続くと血流が悪くなり、老廃物がたまりやすくなって炎症を助長します。
また、睡眠中の姿勢も見逃せません。
うつ伏せで寝る、肘を枕にして寝るといった習慣は、肩関節に負担をかけます。
こうした要因が積み重なることで、気づかぬうちに肩まわりの環境が悪化し、四十肩を引き起こすのです。
動かすことで血流を改善しようとしても動かせない状態では無理に動かしても痛みを助長するだけです。
体のゆがみの解説
四十肩が起こる要因のひとつに、体のゆがみがあります。
体のゆがみというと骨盤がゆがんでいると言われることもありますが、
実際には骨盤そのものが大きくねじれたり歪んだりするわけではありません。
本当に注目すべきは、骨盤の周囲にある筋肉のバランスの崩れや、日常的な姿勢やクセによって生じるアンバランスです。
たとえば、いつも同じ足で立つ、カバンを同じ側の肩にかける足を組んで座る。
こうした日常のクセが、骨盤周囲や背中の筋肉に偏りを生み出し、それが背骨や肩甲骨の位置にまで影響を及ぼすのです。
背骨を通じて肩甲骨、肩関節は連動しています。
骨盤や背骨が不安定な状態では、肩甲骨の動きもスムーズでなくなり、結果的に肩関節に過剰なストレスがかかるのです。
その状態が続くことで、関節内に炎症が起こりやすくなり、結果として四十肩のような痛みにつながってしまいます。
「肩だけを治療しても良くならなかった」という方こそ、こうした体全体のバランスに目を向けることが改善への近道となります。
今回ご相談いただいたSさんは、右肩の四十肩に悩んでおられました。
詳しく検査していくと、左足首の古い捻挫が原因で体が傾き、それをかばう姿勢が肩に負担をかけていたことがわかりました。
つまり、肩の痛みは結果であって、原因は他の場所に潜んでいることもあるのです。
対策
四十肩を悪化させないためには、肩だけに注目するのではなく、
日常の姿勢や動作を丁寧に見直していくことが重要です。
特に意識したいのが座り方です。
椅子に浅く腰掛けて背中を丸めてしまうと、骨盤が後傾し、背骨全体が丸くなります
その結果、肩甲骨は前方に引っ張られ、肩関節の動きが制限されるのです。
理想は、坐骨でしっかり座り、骨盤を立てるような姿勢を意識すること。
背骨が自然なカーブを保てるようになり、肩への負担も軽減します。
そのほか、スマホをのぞき込むような姿勢や、荷物を常に片側だけで持つ癖なども肩や背骨のバランスを崩す原因になります。
まずは一つひとつの動作を丁寧に見直すことで、痛みの予防と回復に大きくつながります。
一日の終わりには、立った状態で鏡を見て、自分の姿勢をチェックするのもおすすめです
耳・肩・骨盤・くるぶしが一直線になっているか、肩の高さが左右で違わないかを見るだけでも、体のゆがみに気づくきっかけになります。
また、座っているときは足が床につくように座ることで自然と骨盤が立ち、背筋が伸びます
簡単なことですが、毎日の積み重ねが姿勢の改善につながります。
まとめ
四十肩は、年のせい、動かさないと硬くなると思われがちです。
実際には日々の姿勢や体の使い方、そして体のゆがみが大きく関係しています。
肩は単独で動いているように見えて、実は骨盤・背骨・肩甲骨といった体の他の部位と連動して動いているのです。
だからこそ、肩だけを治療してもなかなか改善しないことが多くあります。
ストレッチやリハビリをしてもなかなか良くならない、と悩んでしまう方も少なくありません。
まずは生活の中で姿勢や動作を少し見直すことで、体のバランスが変わります。
ゆがみが整うことで、肩への負担は確実に軽くなっていきます。
てんま活法整骨院
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