梅雨時は朝から肩、首が重だるい。
首から後頭部にかけてハリを感じる
このような症状でお悩みではないですか?
こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。
梅雨時になると、肩や首の重だるさ、頭痛に悩まされる方からのご相談が急増します。
特に40代の女性に多く見られるこの不調。
気温差や気圧の変化が影響していると言われていますが、「なぜ梅雨になると肩こりや頭痛がひどくなるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、気象と身体の不調の関連性は医学的にも研究されており、
日本気象協会によれば、低気圧時に体調不良を訴える方の多くは気象病の可能性があるとされています。
特に、自律神経のバランスが乱れることで、筋肉の緊張や血流の悪化が起こり、肩こりや頭痛を引き起こしやすくなるのです。
さらに、梅雨時は日照時間の減少や気圧の変動により、心理的な落ち込みや睡眠の質の低下が見られることもあります。
これらの変化が積み重なり、体の疲れやすさや不調を引き起こしてしまうのです。
こうした気象由来の肩こり・頭痛には、一般的なマッサージや一時的な鎮痛薬だけでは根本改善が難しいことが多くみられます
この記事では、梅雨時に起こる肩こり・頭痛の原因を専門的に解説し、日常生活での注意点をご紹介します。
梅雨時の肩こり、頭痛でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。
【原因】
梅雨時に肩こりや頭痛が悪化する主な原因は以下の通りです。
・気圧の低下により血管が拡張し、神経を刺激して頭痛を誘発する
・湿度の上昇により体温調整がうまくいかず、交感神経が過剰に働く
・気象変化に敏感なタイプの人は、内耳で気圧を感知し、自律神経に影響を及ぼす
・冷房や気温差により首・肩周辺の筋緊張が増し、血流が悪化する
・日照時間の減少によって精神的ストレスが増え、筋肉の緊張を強める
・長時間同じ姿勢を続けることにより血流や代謝が低下する
また、ホルモンバランスの影響を受けやすい40代女性は、自律神経の乱れがより顕著に現れる傾向があります。
梅雨はただでさえ気圧・気温・湿度の変化が激しい季節。
それに加えてストレスや疲労が重なることで、体の大きな負担がかかってしまいます。
梅雨の時期に肩こりや頭痛が悪化する大きな要因の一つが、気圧と湿度の急激な変化による自律神経の乱れです。
とくに低気圧による影響は見過ごせません。
まず、気圧が低下すると、大気から体にかかる圧力が弱まります。
人間の身体は外気圧と内圧のバランスのもとに成り立っていますが、気圧が下がるとそのバランスが崩れ、血管内圧のほうが相対的に高くなりやすくなります。
結果として、体内の血管が拡張しやすくなるのです。
この血管の拡張は、脳や筋肉、特に頭部の血流を一時的に過剰にし、周囲の神経に圧をかけてしまいます。
脳の血管周囲には三叉神経など痛みを感知する神経が分布しており、これが刺激されると脈を打つような頭痛を引き起こす原因になります。
これは、いわゆる片頭痛の典型的なメカニズムです。
また、気圧が低くなると、交感神経の活動が過剰になり、筋肉が緊張しやすくなります。
とくに首や肩まわりは、常に重い頭部を支える構造になっており、もともと負担が大きい部位です。
そこへ自律神経の乱れによる緊張が加わることで、筋肉が硬くなり、血流がさらに滞ってしまいます。
血液の流れが悪くなると、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、コリや重だるさといった感覚が強まります。
さらに、気圧の変化は内耳と呼ばれる平衡感覚をつかさどる器官にある気圧を感じるセンサーにも影響します。
内耳が環境の変化を異常と認識すると、その情報が脳へ伝えられ、自律神経系全体が過敏になるという報告もあります。
これにより、血圧・心拍・体温調節がうまくいかなくなり、肩や首の緊張・血行不良をさらに悪化させるのです。
まとめると、梅雨時の気圧変化は以下の複合的なメカニズムによって肩こり・頭痛を誘発します
大気圧の低下 → 血管拡張 → 神経刺激 → 頭痛
気圧変動 → 自律神経の乱れ → 筋緊張増加 → 血流悪化 → 肩こり
内耳刺激 → 自律神経過敏 → 体の不調
こうした一連の反応は、特にストレスやホルモン変動の影響を受けやすい40代女性にとって大きな負担となります。
普段から不調を感じている方ほど、梅雨入り前後で症状が強く出やすくなる傾向があるため、早めの対策が重要です。
梅雨時の肩こりや頭痛は、単に自律神経の乱れだけではなく、体のゆがみが大きく影響します。
体のゆがみは姿勢や動作によってさらに大きくなります。
在宅勤務や長時間のスマートフォン使用により、猫背やなストレートネックといった姿勢不良が続くと、首から肩の筋肉が常に緊張した状態になります。
このような体の使い方、姿勢のクセは、筋肉のアンバランスや過緊張を生み、体全体の動きにも悪影響を及ぼします。
筋肉や関節の使い方に偏りが出ることで、動きによってどんどん体のバランスがズレてくるという点です。
特に首の骨と肋骨まわりの動きが低下している方は、呼吸が浅くなり、リラックスをつかさどる副交感神経がうまく働かなくなります。
結果として、肩や首まわりの筋肉はますます緊張し、頭痛や重だるさへとつながるのです。
梅雨時の肩こり・頭痛を防ぐためには、日常生活での体調管理が重要です。
以下の点に気をつけましょう。
・外出時は首元を冷やさないようスカーフやストールを活用する
・湿度が高い日は除湿器やエアコンのドライ機能で湿気を管理する
・朝晩の気温差に備えて、衣類でこまめに体温調整を行う
・入浴でしっかりと体を温め、交感神経と副交感神経の切り替えを促す
・ストレスを感じたときは、意識的に深呼吸し、気分転換の時間を作る
・寝る前にスマホを長時間見ないようにし、睡眠の質を高める
・軽い体操や伸びで体をこまめに動かす習慣をつける
これらの工夫は、体温や血流、自律神経のバランスを保つための基礎となります。
加えて、肩や首への負担を軽減するための姿勢改善も重要です。
自分では気づきにくい姿勢のクセを見直すには、専門家のチェックも良いでしょう。
梅雨時に感じる肩こりや頭痛は、決して気のせいではありません。
気圧や湿度の変化により自律神経が乱れ、筋肉の緊張や血流の滞りを引き起こすことで、不調が現れているのです。
「毎年この季節になるとツラい…」
「一時的なケアでは効果が続かない…」
とお悩みの方は、ぜひ一度、専門家によるチェックを受けてみてください。
当院でも体のゆがみを整えることで症状にアプローチアプローチする施術を行っています。
梅雨時の肩こり、頭痛でお困りの方は一度ご相談ください。