梅雨の時期になると、なんとなく足が重く感じたる
夕方になると靴下の跡がくっきり残るほど足がむくんでくる…
そんなお悩みはありませんか?
こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。」
「朝は平気だったのに、夕方にはパンパン」
「だるさがひどくて動くのもおっくうになる」
といったご相談が、毎年この時期に増えてきます。
実はこの不調、単なる気のせいではなく、湿気や気圧の変化が体に影響を及ぼしている可能性があるのです。
特に女性はホルモンの影響や筋力の差から、体内の水分調整が不得意な部分があり、梅雨時にむくみやはり、冷えを感じやすくなります。
国立循環器病研究センターの報告では、気圧や気象の変化が血管や神経、自律神経系に与える影響が示されており、これが気象病として注目されています。
今回は、湿気の多い季節に足の不調を感じやすい方に向けて、なぜ梅雨に足がむくみやすくなるのか、
その原因や体のゆがみとの関係、そして日常での注意点について詳しく解説します。
梅雨時に足のむくみやだるさ、しびれを感じる方は多く、その背景には以下のような複合的な要因が関与しています。
それぞれの項目について、具体的なメカニズムをもとに詳しく説明します。
■ 気圧の低下による血管の拡張
低気圧の状態では、大気の圧力が普段よりも下がり、体にかかる外的な圧力が減少します。
その結果、体内の毛細血管や静脈が広がります。
特に足のような心臓から遠い部位では、血液やリンパ液を心臓に戻す力が弱まるため、静脈の流れが悪くなります。
流れが悪くなることでむくみが現れ、同時に周囲の神経や筋膜が圧迫されるとはりやだるさの症状が生じます。
また、血管が拡張することで血圧が下がると、酸素や栄養が末端まで行き届きにくくなり、足の冷えや倦怠感を感じやすくなるのです。
■ 湿度上昇による体温調節機能の低下
湿度が高いと汗が蒸発しづらくなり、体温の放熱がうまくいかなくなります。
その結果、皮膚表面や筋肉内に熱がこもり、体の代謝が低下します。
代謝が落ちると、老廃物や余分な水分の排出が滞り、リンパの流れが悪化。
とくに下半身は重力の影響を受けやすく、むくみやすい部位でもあるため、この影響が顕著に出ます。
■ 自律神経の乱れ
自律神経は、血管・内臓・発汗などを無意識下でコントロールする神経系です。
特に交感神経は血管を収縮させて血流を調整する役割があるため、これが乱れると末端の血流が不安定になります。
梅雨時は、気温・湿度・気圧の変化が激しく、これに体が適応しきれず自律神経が乱れやすくなります。
その結果、以下のような症状が出現します:
血管のコントロール不良 → むくみ・冷え
内臓の働きの低下 → 消化不良・疲労感
睡眠の質の低下 → 疲れがとれない・足のだるさが回復しない
特に副交感神経が過度に働くと、体がお休みモードになりすぎて筋肉が弛緩し、血液を送り出す力が弱まりむくみにつながります。
■ 運動不足や長時間の座位による筋ポンプ作用の低下
ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」と呼ばれ、歩行やつま先立ちなどの動きによって、下半身の血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしています。
ところが、デスクワークや長時間の車移動などで足をあまり動かさない生活をしていると、このポンプ作用が低下します。
重力によって足に血液が溜まってむくみが生じます。
このような生活習慣が長く続くと、ふくらはぎの筋肉量も低下しやすく、慢性的なむくみ体質になってしまいます。
■ 女性特有のホルモンバランスの変化
女性の身体は、月経周期を通してエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが波のように変動しています。
このうち、プロゲステロンは水分を体にため込む働きがあり、排卵後〜生理前にむくみを感じやすくなります。
加えて、40代以降の女性は更年期に差しかかり、女性ホルモンのバランスが急激に乱れ始めることも影響します。
このようなホルモン変化に加えて梅雨時の気圧変化が重なると、自律神経とホルモンの両面からむくみやだるさが増幅するのです。
このように、「梅雨時の足のだるさ・むくみ・はり」は、単なる水分過多ではありません。
外部環境(湿度・気圧)×内的要因(血管・神経・ホルモン)×生活習慣が重なって起きる現象です。
そのため、症状の軽減には単にマッサージや水分制限をするだけでは不十分で、体のゆがみ日常の使い方を総合的に見直すことが大切なのです。
体のゆがみの解説
足のむくみやだるさには、体のアンバランス、つまりゆがみも密接に関わっています。
特に次のような点が重要です。
姿勢の崩れと重心の偏り
長時間のスマホ操作やパソコン作業により、頭が前に突き出た姿勢や猫背になりやすくなります。
これにより体の重心が偏り、下半身に余計な負担がかかります。
左右差のある立ち姿勢・座り姿勢
いつも同じ足に体重をかける癖や、足を組む癖は、股関節や膝、足首の可動性や筋肉の使い方に偏りを生み、血液やリンパの流れを悪くします。
足首や足底のアライメント
足のアーチ構造が崩れていると、歩行時に適切に血液が送り出されず、むくみの原因になります。
これにより足裏の筋肉やふくらはぎの機能が十分に発揮されません。
過去に捻挫の経験がある方や足の指をうまく使えない方は要注意です。
梅雨時の足のむくみやだるさを予防・軽減するには、根本原因に対して日常生活の中でできる具体的な対処が重要です。
以下に、体使い方の観点からみた実践的な注意点を詳しくご紹介します。
■ こまめに足を動かす習慣をつける
足のむくみ対策で最も基本かつ効果的なのが、下半身を動かして血液やリンパ液の流れを促すことです。
座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢が長く続くと、ふくらはぎの筋ポンプ作用が働かなくなり、静脈やリンパの流れが停滞します。
これにより余分な水分が足に溜まり、むくみ・だるさの原因になります。
実践例
デスクワーク中は1時間に1回立ち上がり、軽く5分ほど歩く
椅子に座ったままで「かかとの上げ下げ」を20回繰り返す
電車内や信号待ち中に、つま先立ち運動を意識的に行う
■ 靴選びに注意する
足元の安定は、全身の血流バランスに大きな影響を与えます。
特に女性に多い「足に合っていない靴」「ヒールの高い靴」「足先の細いパンプス」などは、足部のアーチ構造や血流・リンパ流を妨げ、むくみの要因になります。
靴選びのポイント
足のサイズに合った靴
土踏まずを支えるインソールがあるもの
足指がしっかり動かせる幅のある設計
■ 入浴で体を温める習慣を持つ
湯船につかることは、単なるリラクゼーションではなく、毛細血管の拡張・副交感神経の活性化・老廃物の排出を促す重要な健康習慣です。
特に梅雨時は、気温の変化により体が冷えやすく、自律神経が乱れがちです。
湯船で体を芯から温めることで、内臓や筋肉の血流が改善し、むくみ・だるさの軽減に効果があります。
おすすめ入浴法
38~40℃のぬるめの湯に15~20分
湯の中で足首をゆっくり回す・足指をグーパーさせる
入浴後は冷たい水を足先にかけて軽く刺激すると引き締め効果が得られる
■ 冷房による冷えに注意する
職場や電車など、外的な冷房環境によって「足元が冷える」ことで血管が収縮し、血流が悪化。
これがむくみ・しびれ・だるさにつながります。
冷え対策の工夫
レッグウォーマーや着圧ソックスで足元の保温
薄手の膝掛けや巻きスカートを用意しておく。
冷房の風が直接当たる場所では位置を変える
梅雨時の足のむくみやだるさ、しびれといった症状は、湿気や気圧、自律神経の影響だけでなく、体のゆがみや生活習慣とも密接に関係しています。
一時的な解消法ではなく、根本的な原因を理解し、体の構造を整えていくことが本当の改善への第一歩です。
「私のむくみも体のゆがみが関係しているのかも…」と思われた方は、ぜひ専門的な機関で一度身体のチェックを受けてみてください。
当院でも体のゆがみを特殊な検査で確認した上で体を整える施術を行っています。
湿気で足がだるい…むくみ・ハリでお困りの方は一度ご相談ください。